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【MLB2026FA】カブスがゲーム終盤のブルペンを補強。フィル・メイトンと2年契約で合意

カブス、複数抜けたブルペンの1つを補強

 現地2025年11月21日、今オフシーズン、ブルペンの後方の複数の投手が抜けたシカゴ・ カブスが再建に向けて動き出しました。

 レンジャーズからFAとなっていたベテラン右腕のフィル・メイトン(Phil Maton)と2年契約で合意。フィジカル・チェックの結果待ちです。

契約内容

 カブスとフィル・メイトンの合意内容は2年契約で3年目はクラブ・オプション。金額の詳細はまだ不明です。

前の契約

 参考までにフィル・メイトンの前の契約はご覧の内容でした。

  • 1年/$2M (2025)

 こんな安かったか?という金額ですが、これは2025年3月13日にFA未契約で残っていたフィル・メイトンを格安でカージナルスが獲得した金額です。2024年オフはFAとの契約を全くと言っていいほどチャレンジしなかったカージナルスが開幕直前の2週間前に初めてサインしたのがフィル・メイトンでした。ちなみにフィル・メイトンのMLSは2026年1月時点で8.047となる見込みです。

 その後、フィル・メイトンはトレード・デッドラインでレンジャーズに移籍したので、前の所属先はレンジャーズです。

その前の契約のオプションをメッツが拒否

 初FAとなったのが2023年オフで、この時はレイズと1年/$6.5M (2024) + 2025 $7.75Mクラブオプション($0.25Mバイアウト)でサインしていました。

 レイズでは2024年7月8日までに40試合に登板し(ERA 4.58)、 2024年7月9日に金銭トレードでメッツに移籍。メッツでは31試合でERA 2.51と好投。結局、2024シーズンはトータルで71試合、64.0イニングに登板したというなかなかハードなシーズンとなりました。

 好投したメイトンでしたが、2024年オフにメッツがクラブオプションを拒否。ちょっと高かったですからね。そしてFAとなり、上記のカージナルスと格安でサインしたという流れです。

レンジャーズでのフィル・メイトン

 2025年、カージナルスでは40試合に登板し、ERA 2.35と好投。しかし、カージナルスは5月半ばから6月半ばにかけてNLセントラルの2位につけるなど、コンテンダーとして機能していましたが、カブス、ブルワーズには敵わず、トレード・デッドラインの時期にはレッズからの追い上げもも食らって4位に後退。

 これにより、トレード・デッドラインでは「売り」を選択。クローザーのライアン・ヘルスリーをメッツに、スティーブン・マッツをレッドソックスにトレード。そしてフィル・メイトンもレンジャーズにトレードされたのでした。

 レンジャーズでのフィル・メイトンは23試合に登板し、ERA 3.52。レンジャーズは終盤に一時だけコンテンダーになりかけましたが、AL西地区はマリナーズとアストロズで頭一つ抜けて首位争いをする状況で、レンジャーズもポストシーズンに残ることは出来ませんでした。

 このように直近2年はまずまずの成績を残してきたフィル・メイトン。2026年は33歳のシーズンではありますが、モデルチェンジしています。

フィル・メイトン、カーブに威力

 2020年のインディアンス時代には4シームのアベレージが93.5mphを計測してフィル・メイトン。数字はとりわけ速い訳ではありませんが、それでもかなり力のある4シームだったわけです。アストロズ時代の2022年にアベレージで91.0mphを出したのを最後にフィル・メイトンはモデルチェンジを試みます。 

 アストロズでの2023年からは4シームを投げなくなりました。ファストボールはカット・ボールとなり、なんと投球の40%超がカーブ。

 2024年からはシンカーも加わり、ファストボールはカットで88mph、シンカーで87mphという速度帯で、その次にスライダーが85mph、スウィーパーが80mph、そしてカーブが73-75mphというなかなか的の絞りにくいスタイルとなりました。これがもう完成形というところです。これにチェンジアップが加わればと思いますが、得意球ではないと思われ、キャリアでは初期に投球の1-2%を投じた程度です。

 モデルチェンジ以降、カーブ、カットを全投球の7割を超える比率で投じていますが、とりわけ、カーブが素晴らしく、2025年は空振り率(Whiff%)が41.6%を記録するなど驚きの数字を叩き出しております。

 カット・ボールのベロシティーは2025年には90.6mphまで上昇。この効果もあり、2025年は61.1イニングを投げ、SO 81、BB 23を記録。右打者の打率は.174、OPSは.53です。

 また、この効果は左打者に対しても発揮され、打率.226、OPS.653を記録。これは対左打者の通算成績の打率.246、OPS.752を上回っています。

 ベテランとなり、さらに進化しているというところです。

カブス、FAで大量に抜ける

 カブスの今オフのFAの流出と言えば、カイル・タッカーがまず挙げられますが、リリーバーはとりわけ補強が必要な状態です。先発の今永投手も注目されましたが、QO受諾で残ることとなりました。

 POBO(President of Baseball Operations)のジェド・ホイヤーは現地2025年11月11日から13日までラスベガスで行われたGMミーティングでブルペンについて 「ある意味、挑戦です。多くの選手が必要です。昨年は多くの選手を獲得したので、おそらく同じことを検討するでしょう。小規模なトレードや契約、メジャーリーグのFAも検討するでしょう。」と述べました。

 現時点で終盤のブルペンで残っているのは速球派右腕のダニエル・パレンシアだけ。

 右腕のブラッド・ケラー、左腕のケイレブ・ティールバー、ドリュー・ポメランツはFA。2025年のトレード・デッドラインでオリオールズから獲得したアンドリュー・キトリッジは2025年11月4日にオリオールズに金銭トレードで返されました。そのほか、ライアン・ブレイジャー、アーロン・シバーリ、テイラー・ロジャース、マイケル・ソロカも今オフにFAとなり、イーライ・モーガンは残せばいいのにノンテンダーFAです。

まずはセットアップロール

 クローザーはダニエル・バレンシアにするプランが濃厚かと思いますが、経験豊かなフィル・メイトンがゲームを締めるケースもあるでしょう。

 とにかくタフなフィル・メイトンは通算9シーズンのうち特に2021年からの5シーズンは334試合に登板。162試合シーズンで割ると、1シーズン当たり67.8試合に登板していることになります。そしてこの5シーズンのERAは3.61。2025年は単年で2.79を記録。

 非常に頼りになるピースを獲得したジェド・ホイヤー。次は誰を獲得するのか、興味深いですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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