ドジャース、久々の快勝
ここのところあまりすっきり勝っていなかったドジャースは直前のシリーズでライバルのパドレスにシリーズを勝ち越したものの、その前のカージナルス、メッツとのシリーズには負け越しておりました。前日のジャイアンツとの同地区の首位攻防戦では山本投手を擁して2-6で初戦を落としたドジャース。
現地2025年6月14日のGm2では久々にドジャースらしいすっきりとした勝ち方となりました。とにかく初回からの猛攻がすごかったですね。そしてベテランのカーショウもいい仕事をしました。
大谷が24/25号HRを放ち、通算250号!
ドジャースは1回表に先発のクレイトン・カーショウが先頭打者に粘られた上で四球を出し、あまりいい入りではありませんでしたが、それでもウィリー・アダムスをSSフライに打ち取り落ち着いたカーショウは続くエリオット・ラモスを6-4-3のダブルプレーに斬って取り、結果、3人で打ち取り上場のスタートに。
そして迎えた1回裏、ジャイアンツ先発のランデン・ループ(Landen Roupp)から大谷選手がリードオフHRを放ち、先制。変化球が散らばり、4球目に甘いところに来たところを打った瞬間それとわかるHRでした。第24号は打ち出し速度110.3mph、距離419 ft、角度27度で右中間スタンドに飛び込みました。
ドジャース、1、2回に6得点
1回裏は大谷選手のHRのみで終わったドジャースでしたが、2回裏には2連続四球で制球の定まらないランデン・ループを攻め、まずはアンディー・パヘスがタイムリー・シングルを放ち1点を追加。
この後、ノーアウト1、2塁でマイケル・コンフォートが2点タイムリー・ダブルを放ち、追加点。
さらに大谷選手の申告敬遠もあり、1アウト満塁でムーキー・ベッツの打席に。ムーキーは3球目の92.5mphの甘いシンカーをLFへ弾き返し、グランドスラムか!という当たりを放ちましたが、これがわずかにウォールまで届かず、それでも2点タイムリー・ダブルとなり、2点を追加。このイニング5得点と一気に試合を優位に進める展開に持ち込みました。
ドジャースは3回裏にはウィル・スミスの犠牲フライで1点を追加して7-0のスコアに。
6回裏に25号
そして6回裏、ジャイアンツは3番手のトリスタン・ベックにスイッチ。そしてイニング先頭の大谷選手が、フルカウントからの6球目、77.7mphの抜いたカーブに対応し、これをまたしても右中間スタンドに放り込みました。
第25号は打ち出し速度101.2mph、飛距離384ft、角度26度。このソロHRで8-0としたドジャースはテオスカー・ヘルナンデスにも2ランHRが出て10-0とします。
大谷は8シーズン目で250号を達成
大谷選手のシーズンごとのHR数の推移です。ついでに安打数とピッチングとの関連も入れております。
Season | Age | Team | Lg | G | HR | H | Pitcher |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | 23 | LAA | AL | 104 | 22 | 93 | 10先発 |
2019 | 24 | LAA | AL | 106 | 18 | 110 | リハビリ |
2020 | 25 | LAA | AL | 44 | 7 | 29 | 2先発 |
2021 | 26 | LAA | AL | 155 | 46 | 138 | 23先発 |
2022 | 27 | LAA | AL | 157 | 34 | 160 | 28先発 |
2023 | 28 | LAA | AL | 135 | 44 | 151 | 23先発 |
2024 | 29 | LAD | NL | 159 | 54 | 197 | 打者専念 |
2025 | 30 | LAD | NL | 69 | 25 | 80 | – |
8Yrs | – | – | – | 929 | 250 | 958 | 86先発 |
メジャー8シーズン目、そして929試合での250号到達となりました。
アレックス・ロドリゲスを抜く!
なお、大谷選手はアレックス・ロドリゲスの977試合より早く、250号を達成したことになりました。
最速はジャッジ、しかし8年目は大谷選手が上回る見込み
MLB史上最速の250号達成はヤンキースのアーロン・ジャッジで810試合目での達成。これはもうダントツで早いです。
すでにキャリア341HRを放っているアーロン・ジャッジですが、8シーズン目の2023シーズンを終えた時点では257HR。大谷選手は今季が8シーズン目ですから、ある意味でジャッジよりも早くHRを量産しているとも言えますね。
打者ONLYとなったときの大谷選手は手がつけられないということでもあります。2025年は投手の復帰も予定されていますから、それでHRのペースがどうなるのかも見ものです。
マルチHRは3度目、1番打者のHR数でも記録
そして大谷選手のマルチHRゲームはこの日でシーズン3度目。
ドジャースはこの日で今季71試合目を迎えましたが、大谷選手の打順はすべてリードオフ。1番の打順で、チームの開幕から71試合目で25本のHRを放ったのはMLB最多タイです。
これまでは1996年のブレイディ・アンダーソン(オリオールズ)がチームの開幕から71試合目でやはり25本のHRを放っていました。ブレイディ・アンダーソンの場合は71試合の間に2試合ほど違う打順を打ったのですが、その試合ではHRが出なかったので1番打順オンリーで25HRを記録。
また打順にこだわらず、チームの開幕から71試合目でのドジャース内での最多HRで行くと、2000年のゲーリー・シェフィールドと並ぶ記録となっています。ゲイリー・シェフィールドの場合は主に3番を打つ機会が多かったです。
ここ10試合ほど出なかった中でもう25本というのも改めて考えると、えげつないお話ですね。
クレイトン・カーショウが7回を3ヒッター
このゲームを安心させたのは打線だけではなくて先発のクレイトン・カーショウもそうでした。
カーショウはジャイアンツ打線を7イニングで被安打3、BBは立ち上がりに出した1個のみで、5つの三振を奪いました。87mphほどのファストボールはキレがよく、ジャイアンツ打線を翻弄しました。
また最後はキケが投げる
8回はマイケル・コペックが登板し、荒れ球でしたがパーフェクトに抑え、2奪三振。
ジャイアンツは8回に野手を登板させ、ミゲル・ロハスが一発を放ち、11得点めを上げたドジャースは9回のマウンドにまたしてもキケを投入。2アウトまですんなり奪い、メジャー初奪三振も記録したキケでしたが、その後は制球が定まらず、ケイシー・シュミットにグランドスラムを打たれるなど5失点。最後はアンソニー・バンダの助けを借りました。
ドジャースはこれで1勝1敗。このシリーズは4ゲームシリーズであと2試合ありますから、勝ち越しておきたいところです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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