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大谷選手、初のリードオフでいきなりの24号も、エンゼルス、アマチュア・プレーで敗れる

エンゼルス、東海岸シリーズへ

 現地2021年6月25日(金)、エンゼルスはフロリダへ飛び、タンパベイ・レイズとの3連戦がスタート。エンゼルスはこの後、29日(火)からニューヨークでヤンキースと4連戦を控えており、前半戦の一つの山場を迎えます。

 その後はアナハイムへ戻って、7月2日からやはり同じ東海岸のオリオールズと3連戦、7月5日からはレッドソックスとの3連戦と続きます。

ASGを挟んで2カード連続マリナーズ

 この東海岸のクラブとの13ゲームをどう戦うかで、その後に続く西海岸の同地区のライバルとの戦いのモチベーションが変わってきそうです。7月9日からはシアトルへ飛び、マリナーズ3連戦。そしてオールスター・ブレイクを挟み、7月16日からはアナハイムでマリナーズと3連戦。そして7月19日からはオークランドでアスレチックスとの2連戦。

 これらは序章に過ぎません。

本番は9月17日以降の同地区対決

 本番は9月17日以降に始まる怒涛の同地区ライバルとの直接対決。ここに入る前にいかに離されずに勝率5割をキープできるか。そこにかかってきそうです。

大谷選手、初のリードオフ

 さて、現地25日(金)のゲームですが、エンゼルスはなんと大谷選手をリードオフで起用。直前の登板が23日(水)で、24日(木)は移動日でゲームはありませんでしたので、多少は楽だったかもしれませんが、完全オフではないので、疲れが心配でしたが、そんなものを吹き飛ばす活躍を見せてくれました。

24号リードオフHRは、キャットウォークへ

 レイズの先発はアンドリュー・キットリッジ。ちょうど23日のレッドソックス戦でもオープナーで登板していましたから、24日はオフで1日空いてはいたものの、なんと2戦連続での先発。

 当然、エンゼルスもオープナーは想定済みです。

 ローテーションが谷間だからこそ、オープナーを組んでくる訳ですから、ジョー・マッドン監督もこのGame1で最初に叩いておきたいという目論見もあったでしょう。現状でもっとも攻撃的な布陣が大谷選手のリードオフとも言えます。

 その大谷選手は、3球目、やや甘く入ったチェンジアップをフルスイング。これが豪快なHRで、トロピカーナ・フィールドのRFの看板の上の工事関係者の通路に直撃という衝撃的なHRを放ったのでした。高くて狭い通路をキャットウォークと呼びますが、実況もまさにぴったりな表現を使ったと思います。

 エンゼルスはこの後、4番のアンソニー・レンドンにもソロHRが飛び出し、2点を先制。レイズのオープナーの目論見を崩したまではよかったです。

セイフティー・バントも披露

 大谷選手の第二打席ですが、3回表、先頭のデービッド・フレッチャーが二塁打で出塁した後、2球目、なんと1塁へプッシュバント気味のセイフティー・バントを披露。これで本人も生き残り、ノーアウトランナー1、3塁とチャンスメイク。その後のジャレッド・ウォルシュの内野ゴロの間にフレッチャーが還り、3−3の同点に追いつくお膳立てを見せました。

 まあ、今は大谷選手には振り切られる方が相手は嫌かなとは思いますが、花巻東出身ですし、こういうのも好きなのかなとは思います。ナイス・アイデアでもあったと思います。

グリフィン・カニング、アジャストも虚しく 

 エンゼルス先発はグリフィン・カニング。立ち上がり、ボールが抜けて高めが多く、苦戦気味。しかし、肝心なところでは低めに集め、なんとかアジャストしようとしていたのですが、この日は守備が足を引っ張りました。

テイラー・ウォード、3度のアマチュア・プレー

 初回、ノーアウト・ランナー1、2塁でのワンダー・フランコがLFライナーを放ちましたが、これをテイラー・ウォードが後ろに逸し、まず1点。慣れないトロピカーナで照明が目に入ったのかもしれませんが、なんとか捕って欲しかったですね。左打者のLFフライだったので、スライスしたのかもしれませんが、それにしてもプロならなんとかして欲しかったですね。

 その直後、オースティン・メドウズのLF、SS、CFの真ん中に落ちた打球もバンザイで後ろに逸すプレーも。もっともこの打球では2塁ランナーは還って当然でしたが、二塁を陥れようとしたメドウズはなんとか2塁でアウトにできたのはラッキー。

決勝点もウォードがらみ 

 グリフィン・カニングもなんとか持ち直し、イニングは進み、7回裏。2番手のホセ・スアレスが先頭から2者連続で四球。これも嫌な予感をもたらしましたが、1アウト後、オースティン・メドウズが放った3B、SS、LF間のポップフライをエンゼルス守備陣がお見合い。ここはLFに捕ってもらいたかったのですが、ポトンと落ちたことで満塁に。

 記録上はシングルでしたが、実質エラーのような処理でした。

 満塁で3番手でマウンドに上がったスティーブ・シーシェックが死球を当て、押出で1点。これが勝ち越し点となり、レイズが4-3のスコアで勝利したのでした。

 エンゼルス攻撃陣も4回以降は大人しくなったのも勝ち越しを許した要因でもありますが、この日は記録に残らないエラーを含め、守備で勝てるゲームを落としたと言っていいでしょう。

 なお現地2021年6月25日時点で、エンゼルスの記録上のエラーは51。これはMLB通じてワースト4位です。なお、エラー最少は今季絶好調となったアストロズの29。2位がレイズで32個です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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