スポンサーリンク

【MLB】メジャーリーガーの最低年俸(シーズン別一覧)とマイナーリーガーの給料

MLBのミニマム・サラリー一覧

 当記事を記載しているのは2021年2月28日。

 今まで記事にしたためていなかったメジャーリーグの最低年俸のリストを記載しておこうと思います。記事というよりは、データの備忘録といった意味合いのものです。

 選手たちが実際に手にする額は、いつMLBに昇格したのか?とかどのくらい在籍したのか?などの期間の長短もありますし、その他現場の人でないとわからない様々な諸経費があると思います。よって、リアルなものというよりはあくまで制度として定まっている面を記載したいと思います。

シーズン別、MLBミニマムサラリー一覧

2021年

  • $570,500 (2020年11月発表)

2020年

  • $563,500 (通常レート)
  • $208,704 (60試合のショートシーズン用プロレイティッド後)

2019年

  • $555,000

2018年

  • $545,000

2017年

  • $535,000

2016年以前

  • 2016年:$507,500
  • 2015年:$507,500
  • 2014年:$480,000
  • 2013年:$480,000
  • 2012年:$480,000
  • 2011年:$414,000
  • 2010年:$400,000
  • 2009年:$400,000
  • 2008年:$390,000
  • 2007年:$380,000
  • 2006年:$327,000
  • 2005年:$316,000
  • 2004年:$300,000
  • 2003年:$300,000
  • 2002年:$300,000
  • 2001年:$200,000
  • 2000年:$200,000
  • 1999年-1995年:$109,000
  • 1994年〜1990年:$100,000
  • 1989年〜1985年:$60,000
  • 1984年〜1980年:$30,000
  • 1979年〜1975年:$16,000
  • 1974年〜1970年:$12,000
  • 1969年〜1967年:$6,000

推移グラフ

 過去10年の推移をグラフ化しました。2020年から2021年は$7,000ドルで、日本円でざっと74.6万円ほどで、1.24%ほどの微増。2019年から2020年(日割りではない、もともとの設定)にかけては$8,500増でしたから、これはコロナ禍の影響もあり、気持ちだけアップしたというところかと思います。

2011年から2021年までの推移

 アメリカの2020年のインフレ率が1.52と言われていて、2020年8月時点でFRBが2%をターゲットにすると言っていましたので、ほぼその範囲内にとどまったというところです。

マイナーリーガーのサラリー

 2020年2月、MLBは2021年にマイナーリーグの最低給与を引き上げると発表。その時にでた数字がこれです。

  • ルーキーとクラスAショートシーズン:週$ 290→週$ 400へ
  • クラスA:週$ 290→週$ 500へ
  • ダブルA:週$350ドル→週$600へ
  • トリプル-A:週$502ドル→週$ 700へ

 前年比38%から72%にアップしてはいますが、上昇率ではなく金額で見てみるとやはり厳しい数字です。

マイナーリーガーの年俸

 上記の週給からマイナーリーグ開催の5ヶ月とて年俸ベースにしてみます。

 今季はダブルA以下が1ヶ月ディレーして開催されるものの、レギュラーシーズンは短縮されませんので、トリプルAは4月から8月末までの5ヶ月、ダブルA以下が5月から9月1週までの5ヶ月でともに21週で換算してみます。

  • ルーキーとクラスAショートシーズン:$8,400(JPY 89.5万)
  • クラスA:$10,500 (JPY 111.9万)
  • ダブルA:$12,600(JPY 134万)
  • トリプル-A:$14,700 (JPY 156.7万) 

 彼らはここからさらにTAXが引かれますから、手取りは恐ろしく少ない。

 2021年はチーム数を160から120ほどにリストラクチャリングしてもこの金額です。

貧困ラインをさまようプレーヤーが多数 

 たとえば、2020シーズンをオプトアウトとしたマイケル・コペックなどはどうしたのか?というと(あくまで想像ですが)、彼は2014年レッドソックス1巡目、全体33位の指名で、なおかつ2018シーズンにメジャーロスターに名を連ねました。

ドラフト上位指名はサイニングボーナスでしのげる

 彼のようにドラフト上位指名者は入団時のサイニング・ボーナス、つまり契約金で、マイナーの期間を凌ぐことができます。契約金でラグジュアリー・カーを何台も買うようなことをしない限り、金欠にはなりません。

 例えば2021年のサイニング・ボーナスは、以下の記事にも記載させていただいています。マネースロットというのが、この契約金でサインしなさいという枠組みです。

 2020年の全体33位は$2,202,200。コペックの時とは数字が違うと思いますが、少なくとも$1M後半か$2M強の間でもらえているのです。

 我々の生活費のことを考えれば、半分税金で引かれたとしても、1億円もあれば不自由なく10年近くは過ごせますよね?多少の贅沢をしたとしてもです。

 しかし、遅いラウンドで指名された選手はそうは行きません。2020年はアンドラフティッドという制度でドラフト外を指名しましたが、その際のサイニング・ボーナスが$20,000ドルで日本円で210万円ほど。何か副業をしないと1年保ちません。

メジャーにさえ上がれば  

 なお、メジャーに上がり(=40manロスターに追加される)さえすれば、メジャー最低賃金の日割りが適用されるため、かなり改善します。あくまでメジャー最低年俸の日割りレートが適用されるので、一回でもタッチすればメジャー最低年俸がもらえるワケではありません。

 選手会に対象となるのもメジャーに上がってからです。

サラリーはビッグリーグのクラブから 

 サラリーの支払者はマイナーの所属クラブではなく、メジャーのクラブです。

NEXT CBA次第

 2021年終了後、MLBと選手会はCBA(労使協定)の更新を行います。マイナーリーグのサラリーの改善もここに盛り込まれる大きなトピックとなる予定です。

 NBAのマイナーと比べてもまるで劣るMLBがどのような改善策を施すのか、見ものですね。

 目の前に餌をぶら下げる時代ではなくなりました。どの程度の保証を施すか注目ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【2025WS_4】ついに大谷がワールドシリーズで二刀流を披露!7回途中で6Kと力投するも黒星
【2018 & 2025WS_3】ムーキー、マンシー、カーショウがキャリア2度目のWSでの延長18回を経験!
【2025WS_3】延長18回、大谷が9打席!しかも2HR、2ダブル、5BB !
【2025WS_3】フレディー・フリーマンがまたもWSでサヨナラHR!佐々木、ウィル・クラインらの好投に報いる!
【MLB2026】オリオールズの新監督にクレイグ・アルバナズが就任!CLE躍進の立役者
【2025WS_2】山本由伸が強打のブルージェイズ打線を相手に完投!2試合連続完投&20人連続アウト!
【2025WS_1】大谷が記念すべきワールドシリーズ初HRを放つ!このシリーズはメイソン・フラハーティーとの対決に注目!
【2025WS_1】ブルージェイズ、6回にGSを含む9得点で大勝!ドジャースは継投に失敗
【MLB2026】ブルワーズGMのマット・アーノルドがPresident of Baseball Operationsに昇格
【MLB2026】ジャイアンツが大胆な監督交代!テネシー大のトニー・ヴィテロ氏を起用!
【MLB2026】エンゼルスの新監督はカート・スズキに決定!
【2025ALCS_7】ジョージ・スプリンガーが殊勲の逆転3ランHR!ブルージェイズがワールドシリーズへ進出!
【2025ALCS_6】ブルージェイズ、2HRとイェサベージの好投でGm7へ!マリナーズはDP3つと運なし
【MLB移籍2026】アストロズ、豪腕のネイトピアソンと1年契約で合意へ!先発へ転向
【2025NLCS_4】大谷がまた伝説を作る!投手で6回シャットアウト&10K+打者で3HR!しかもWS進出!
【2025ALCS_5】シアトルが揺れた!マリナーズが8回裏にユーヘイニオのグランドスラムで逆転勝利!
【2025NLCS_3】ドジャース、ミズロウスキーから勝ち越し!佐々木で逃げ切ってWSへ王手!
【2025ALCS_4】M・シャーザー、鬼の形相で5イニング超え!ブルージェイズ、11安打8得点で勝利
【2025ALCS_3】ブルージェイズ、猛打復活!18安打(5HR)、13得点でまずは1勝を返す
【2025NLCS_2】山本がポストシーズン完投の偉業を達成!大谷もタイムリーを放って援護!
【2025_NLCS1】ブレイク・スネルが8回、1ヒッター、10Kの好投でドジャースが先勝
【2025_ALCS2】マリナーズ、”その瞬間をつかむ”!3HRで連勝!ホルヘ・ポランコがまたもや殊勲!
【MLB2025】2019年以降、勝者が4度WSに進出、うち3度制覇!踏み台のようになってきたブルワーズのポストシーズン
【2025ALCS_1】ブライス・ミラーが好投!カル・ロリーにもHRが出たマリナーズが勝利
【2025NLDS_5】ブルワーズが中盤を制して勝利!カブスは鈴木がミズから完璧なHRを放つも、追撃ならず
【2025ALDS_5】総勢15投手、計37奪三振!壮絶な投手戦は延長15回でマリナーズがサヨナラ勝ち!
【2025NLDS_4】救世主誕生!佐々木の3イニングの完璧投球がドジャースをNLCSへ進める
【2025NLDS_4】カブスが6-0のシャットアウト勝利でタイ!決戦のGm5へ
【2025_ALDS_4】タイガースは打線が復調して勝利!R・グリーン、J・バイエス、G・トーレスにHR
【2025_NLDS_3】カブスが初回の4点を守り抜く!J・タイヨンとB・ケラーの好投が光る!
タイトルとURLをコピーしました