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【MLB2025】ゲリット・コールはトミー・ジョン手術の可能性も!ST2戦目は1試合2度の登板でも結果が出ず(追記あり)

ゲリット・コールは2年連続で開幕ILが濃厚

 やはりゲリット・コールの肘はあまり良くないようです。

 現地2025年3月9日、The Athleticの情報によるとヤンキースのゲリット・コールはドクターからトミー・ジョン手術を勧められている模様です。クラブ側は現時点でその診断を確認するため、別のドクターからのセカンド・オピニオンを待っており、いずれにせよ状況はあまり芳しくありません。

STでピリッとせず

 ゲリット・コールは今スプリング・トレーニングですでに2試合に登板。しかし、ご覧のような内容でピリッとしませんでした。

DatevsIPHRERHRHBPBBSO
Feb. 28TOR3.13110105
Mar.6MIN2.25662002
ゲリット・コールの2025 グレープフルーツ・リーグ登板ログ(現地2025年3月9日時点)

2度目は2025 ST新ルールで再登板!

 特に現地2025年3月6日のツインズ戦では1回表こそ三者凡退に抑え、いい立ち上がりを見せたものの、2回表にはアウト1つを挟んで3連打を浴びて1点を失った後、フィルダース・チョイスと犠牲フライでさらにもう1点を失い、さらに2アウト1、2塁からマット・ウォルナーに3ランHRを浴びるなどこのイニング計5失点。2回2アウト、1.2イニングで一旦は降板しました。この後はウィル・ブライアンが緊急登板でなんとか追加点は防ぎました。

 そして一旦は降板したゲリット・コールですが、3回表のマウンドにも上がりました・・・「あれ!」と思った方も多いと思います。降板したではないか!と。

 ところが、2025年のスプリング・トレーニングのゲームはこんな制度が設けられています。特に4番に注目です。

2025 ST 新ルール

  1. 2025年は9イニングまで(2024年は7イニングまでで、双方合意なら9イニングも可でした)。
  2. ABS (Automated Ball-Strike) Challenge systemを採用。
    判定を覆すことに成功すると、チャレンジはクラブに戻され、2回チャレンジに失敗するまで続く。打者はヘルメットを触って(タップする選手が多い)、主審にリクエスト。
  3. レギュラー・シーズンと違い、3バッター・ミニマムはなし(多くの投手の登板を可能にする)
  4. 投手の再出場が可能。投手のみ降板後に再出場が許される。野手は不可。二刀流選手は1イニングをマウンドで投げ、その後はポジションプレーヤーとして復帰することができる。

 上の赤枠のNO.4はあくまで二刀流の想定かと思っていましたが、6日にヤンキースが実施したように、投手-投手というパターンも「あり!」なようです。スプリング・トレーニングはチューンナップが目的ですので、柔軟性をもって対応ということかもしれませんが、ゲリット・コールが3回のマウンドに上がったのには脅かされました。

 その3回表はブルックス・リーにソロHRを浴び、1失点。上記の通り、2.2イニングで6失点という内容。

球速もダウン

 3月6日のツインズ戦では2回までは4シームが常時97-98mphをヒットしていましたが、3イニング目に入ると球速がダウン。MAXで95mph、そうでなければ93-94mphと明らかにダウンし、得意のナックル・カーブなどでなんとか速く見せようと技術での登板に頼る状態となっていました。

2024年もシーズン・デビューは6月 

 ゲリット・コールは2024年も春先に肘の不安が露呈。

 シーズン・デビューは6月19日のオリオールズ戦で、95イニングにとどまりました(10勝7敗、ERA 3.41)。なお、よほど調子が悪かったのか、 現地2024年9月14日のレッドソックス戦でのラファエル・デバースとの対戦では自ら申告敬遠を申し出るなどらしくない姿を見せる一幕も。

 これでゲリット・コールは2年連続でエルボー・イシュー発症ということになり、かなりの確率でメスを入れることを余儀なくされるのではないか?と見られています。

9年契約の6年目

 もしもトミー・ジョン手術ということになれば、2025年はシーズン・エンド。トミー・ジョン手術は余裕をもったスケジュールなら復帰まで18ヶ月かかりますから、2026年も大半を失うということに。

 ゲリット・コールの契約は9年/$324M (2020-28)。2025年はその6年目です。仮に上記のようなシナリオになれば、6年目と7年目の大半を失うということになります。

 せめてインナーナル・ブレイス手術ならもう少し復帰は早くなるはずですが。

2024年にカバーしたルイス・ヒルも長期離脱

 2024年はゲリット・コールが不在の間、救世主が現れました。それが2024年に15勝を上げたルイス・ヒル(Luis Gil)です。

 ところが、そのルイス・ヒルも3月1日のブルペン・セッションで右肩に違和感を覚えて投球を停止。精密検査を行ったところ、右広背筋に重度の捻挫があることが判明。少なくとも3ヶ月の離脱を余儀なくされ、夏に戻ってくるかどうかという状況です。

カバーする人材はいる

 ヤンキースは2月にプロスペクトのチェイス・ハンプトンをトミー・ジョン手術で欠くことになったばかり。2024年にローテーションを支えたネスター・コルテスは、デビン・ウィリアムスとのトレードでブルワーズに放出しており、ローテーションがかなりピンチなのですが、それでもオフシーズンの補強が効いており、なんとかカバーできるかもしれません。

 まずは左腕のマックス・フリード。ブレーブスからFAとなり、ソト争奪戦に敗れたヤンキースがその資金をすぐに注ぎ込んだ投手ですが、このマックス・フリードがゲリット・コールの抜けた穴を防いでくれると思われます。

 そのほかにもクラーク・シュミットとカルロス・ロドンはローテーションの中核に入り、プロスペクト右腕のウィル・ウォーレンもこうなればカウントしていいかもしれません。

 さらに、ヤンキース移籍後は力を発揮出来ていないマーカス・ストローマンがここでその存在価値を発揮してくるかもしれません。カルロス・カラスコが復活する可能性も。

 それでもやはり不安が残りますので、おそらくヤンキースは補強に走ることになるでしょう。

 未契約FAとしてはカイル・ギブソン、スペンサー・ターンブルが残っており、ひょっとしたら彼らに食指が動くかもしれませんね。

 ヤンキースの贅沢税上のペイロールは現地2025年3月10日時点で$304.7M。今季の閾値は$241Mなので、すでに$60M以上オーバー。オーナーがどう判断するか?これも見ものです。

 レッドソックスとしてもヘルシーなゲリット・コールとの対戦を望むところなので、早い復帰であれば良いなと思います。さすがにベロシティー・ダウンに深刻さを感じるので、しっかりと治してもらいたいとも思います。

追記:TJ決定

 現地2025年3月11日、ゲリット・コールはトミー・ジョン手術を受けることが決定しました。こちらはもうクラブ側が発表しております。執刀するのは名医ニール・エルアトラチェ医師。大谷選手の右肘も執刀した方です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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