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【MLB2019】セルベリが捕手を断念した日に、ホーム・コリジョンでルクロイが脳震とうで退場(追記あり)

捕手の脳震とう問題

現地2019年7月7日、ちょっとショッキングなニュースが入ってきました。

パイレーツの正捕手、フランシスコ・セルベリ(Francisco Cervelli)が捕手を断念したというニュースが入ってきました。

セルベリは慢性的な脳震とう

現地2019年5月25日のドジャース戦を最後にゲームに出ていないフランシスコ・セルベリは5月26日に7Day IL、さらに6月4日付けで10 Day ILに延長していました。原因は脳震とう。

最後のゲームではジョク・ピダーソンの折れたバットがセルベリの頭部に直撃したのが影響したと思われます。コリジョンだけでなくこういうアクシデントも影響しています。

もう慢性的な症状になっており、NFLの選手のように後遺症が心配なレベル。

今回で捕手は限界と判断

フランシスコ・セルベリは2008年9月にヤンキースでメジャーデビュー。以降は2014年までヤンキース、2015年からはパイレーツでプレーしていました。

MLB12年のキャリアでここまで少なくとも6度、同様の症状でILに入っていたと見られており、今回ばかりはこれ以上は捕手としてマスクをかぶるのは無理だと自身で判断したのでした。

2015年にfWAR 5.9

フランシスコ・セルベリは捕手として2015年のキャリアが最も輝いた年と言えるでしょう。この年は130試合に出場。打率.295、OBP .370、SLG .401、本塁打7、RBI 43を記録。fWARは驚異的な5.9を記録。WARは3.1。

この年の活躍がきっかけでパイレーツは2016年5月に3年、$33Mの契約延長をオファーし、合意。今季がそのファイナル・イヤーでもありました。

コーナー・スポットを練習

捕手で他のポジションとなると、まっさきに思い浮かぶのは通常は1Bです。

しかし、パイレーツの1Bには今季輝くばかりの成績を残しているジョシュ・ベルがおり、これはさすがに断念せざるを得ない状況。

残りは3B。しかし、ここにもコリン・モラン(Colin Moran)がおり、打率.294、OBP .335、SLG .480、HR 10、49RBIを上げており、ここもかなり難しいです。

セルベリは捕手でありながら、「守れる&打てる」という信頼感のある選手でしたので捕手を離れれば打撃はさらに上がる可能性が大きいです。

それに怪我の点で何があるかわかりませんので、準備はしておいてもらいたいですね。パイレーツ内でも可能性がない訳ではありませんし、その打撃力を買うクラブも出てくる可能性も十分にあります。

なお、パイレーツの捕手はエリアス・ディアス、あるいはジェイコブ・ストーリングスで残りシーズンを乗り切りそうです。

ホームプレート・コリジョン・ルール

バスター・ポージーの痛ましいホームプレート・コリジョンが起こったのが2011年の5月25日。あまりに痛ましいので動画の貼り付けは止めておきます。

前年の2010年にROYを獲得し、MVP投票においても11位にランクインしたエリート中のエリートを襲ったアクシデントで、騒然となりました。

2013年ウィンター・ミーティングでホームプレート・コリジョン・ルールの採用が決定。2014年シーズンから導入されました。

こんなのは野球ではないと批判する声もオールドスクールの人達から上がりましたが、賛同の声の方が大きかったと思われます。ポージーのあの怪我を見ればそうせざるを得ないでしょう。

それにプレーのエキサイティング度よりはやはり脳震とうの問題はかなり深刻です。NFLの選手でも引退後になんらの症状が発症するケースもあることから、これは十分に配慮してもらいたいです。脳が揺れるというのは想像以上に危険なことなので、その機会を潰せるならそうした方がいいと思います。

そんな中、現地2019年7月8日、だめなプレーがありました。

J・ルクロイが脳震とうで退場

8日のエンゼルス@アストロズ戦で発生したホームプレート・コリジョン。これはこのルールが施行されてから最も悪質な走塁と言っていいでしょう。

アストロズのジェイク・マリスニックがジョナサン・ルクロイにタックル。

ボールがそれて微妙に走塁コースに入ったこともあるでしょうが、であるにしても動きがやはり逆なんですよね。スローで見ると走塁コースがルクロイに向かってかなり内側に入り込んでいるのがわかります。

本人は本能的に夢中でやったこととは言え、走塁コースの判断がかなり残念でした。

アルトゥーベは何をしている?

それにしても次打者のホセ・アルトゥーベは何をしていたんでしょう?スライディングのコース指示をしないといけないでしょう。

確かにライトからの返球なので3塁ランナーは視野的に送球が見えなくもないですが、やはり次打者によるスライディングのコース指示は必要でしょう。NPBならやっていましたね。

今回のプレーに対してエンゼルスのブラッド・オースムス監督(元捕手)は、試合後にサスペンションのリクエストをMLB機構に申し入れたようです。

エンゼルスはけが人だらけですので、ちょっとまずい状況ですね。

追記

・なお、現地2019年7月8日、ルクロイは鼻の骨も折れていたことが判明しました。

・現地2019年7月11日、MLBによりマリスニックは2試合の出場停止となりました。

お読みいただき、ありがとうございました。

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