2026年もフレッシュな顔ぶれが選ばれる!
現地2026年11月1日、いよいよ11月に入りました。2026年の11月は現行のCBAが12月1日で失効しますので、この1ヶ月はとりわけ重要になります。
今季はワールドシリーズが5戦で終わり、7戦想定よりも3日早くオフシーズンが始まった訳ですが、この1ヶ月でFA、ポスティングがどう動くのか、見ものです。やはり阪神の佐藤選手のポスティングの行方が気になりますが、平良海馬投手、伊藤大海投手もポスティングを申請しましたね。
そんな中、11月中は通常通り動きますので、2026シーズンのアウォードは通常通り、授与されます。その先陣を斬って、ローリングス・ゴールドグラブ賞が発表されました。
初受賞9名!
2025年のゴールドグラブ賞も初受賞が8名を数えましたが、今季はさらに増加!1チームが組めるほどの計9名が初受賞となりました。

ゴールドグラブ賞とは
1957年に創設されたゴールドグラブ賞は各リーグの各ポジションにおいて最も優れた守備を見せた選手に贈られます。投票は、MLBの各チームの監督全員およびそれぞれ最大6人のコーチの投票(75%)に加えて、セイバーメトリクス専門家グループの提示する守備指標(25%)によって決められます。
監督・コーチは自身の所属するリーグの選手にのみ投票でき、自チームの選手に投票することはできません。
ユーティリティー部門だけはSABRとローリングスが算出した守備計算式によって、別の方法で決定されております。
National League
- C:カブリエル・モレーノ(Gabriel Moreno)Dバックス (2)
- 1B: マット・オルソン(Matt Olson)ブレーブス (4)
- 2B: ブライス・トゥラン(Brice Turang)ブルワーズ (2)
- 3B: アレックス・ブレグマン(Alex Bregman)カブス (2: 1度目はHOU)
- SS: ヘラルド・ペルドモ(Geraldo Perdomo)Dバックス (初)
- LF: ジャクソン・チューリオ(Jackson Chourio)ブルワーズ(初)
- CF: ピート・クロウ=アームストロング(Pete Crow-Armstrong)カブス (2)
- RF: コービン・キャロル(Corbin Carroll)Dバックス(初)
- P: ノーラン・マクリーン(Nolan McLean)メッツ(初)
- UT: マウリシオ・ドゥバン(Mauricio Dubón)ブレーブス (3年連続: 過去2回はHOUでUTLで受賞)
American League
- C: ディロン・ディングラー(Dillon Dingler)タイガース (2年連続)
- 1B: クリスチャン・ウォーカー(Christian Walker)アストロズ(4: 過去3回はHOUで1度、AZで2度)
- 2B: コール・ヤング(Cole Young) マリナーズ(初)
- 3B: ケイレブ・ダービン(Caleb Durbin) レッドソックス (初)
- SS: テイラー・ウォールズ(Taylor Walls) レイズ(初)
- LF: コディー・ベリンジャー(Cody Bellinger)ヤンキース (2)
- CF: セダン・ラファエラ(Ceddanne Rafaela)レッドソックス (2年連続)
- RF: ウィリャー・アブレイユ(Wilyer Abreu)レッドソックス (3年連続)
- P: タナー・バイビー(Tanner Bibee)ガーディアンズ (初)
- UT: エジキエル・デュラン(Ezequiel Duran)レンジャーズ (初)
レッドソックス、Dバックスから計3名ずつ
最多輩出はレッドソックスとDバックスでそれぞれ2名ずつ。レッドソックスのセダン・ラファエラは2年連続CFで受賞。ウィリャー・アブレイユは3年連続の受賞です。ケイレブ・ダービンは初。
DバックスはSSでヘラルド・ペルドモが初受賞。意外にもコービン・キャロルが初受賞。捕手のガブリエル・モレーノはワールドシリーズに進出した2023年以来の2度目の受賞。
OAAトップはPCA
打撃面で「40本塁打・40盗塁」達成したPCAことピート・クロウ=アームストロングが守備でも「OAA(Outs Above Average)」でメジャー全体トップの26を記録。2年連続でNL CF部門の栄誉に輝いています。また彼の「DRS」は10で6位にランクインです。
OAAを簡単に書くと、シーズンを通して「簡単なプレーを確実にこなし、難しいプレーをどれだけアウトにしたか」を測る指標です。
| Rank | Player | Club | Pos. | OAA |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ピート・クロウ=アームストロング | カブス | CF | 26 |
| 2 | JJ・ウェザーホルト | パイレーツ | 2B | 25 |
| 3 | ボビー・ウィットJr. | ロイヤルズ | SS | 24 |
| 4 | アンドレス・ヒメネス | ガーディアンズ | SS | 19 |
| 4 | ブライス・トゥラング | ブルワーズ | 2B | 19 |
| 4 | メイシン・ウィン | カージナルス | SS | 19 |
アンディー・パヘスはしばらくは無理
ドジャースのCFのアンディー・パヘスは好守で知らていて、今季もフィナリストに選ばれ、特にその強肩が知られています。OFとしてMLB最多の14補殺を記録。これは2年連続で2桁補殺です。また、パヘスはウォール際なども強く、いいCFなのですが、いかんせんPCAがいる限り、CFでのゴールドグラブ受賞はかなり難しい状況です。他のポジションなら間違いなく受賞者になり得ます。ちなみにパヘスのOAAは10で、MLB31位です。PCAとは差があるのも事実です。
DRSトップはウィリャー・アブレイユ
なお、2026シーズンのDRSトップはレッドソックスのウィリャー・アブレイユでした。DRS(Defensive Runs Saved)とは、一言でいうと「その選手の守備によって、チームの失点を何点防いだか」を計算した指標です。
| Player(Club) | Pos | DRS (順位/数値) |
|---|---|---|
| ウィリャー・アブレイユ (BOS) | RF | 1位 / 28点 |
| ブライス・トゥラン (MIL) | 2B | 2位 / 23点 |
| コディー・ベリンジャー(NYY) | LF | 3位タイ / 21点 |
| テイラー・ウォールズ(TB) | SS | 3位タイ / 21点 |
| セダイン・ラファエラ (BOS) | CF | 3位タイ / 21点 |
Runs Prevented=FRV
スタットキャストの画面などでは、Runs Preventedと書かれておりますが、これはDRSと概念はほぼ同じですが、算出データや計算方法が異なる別の指標です。Runs Preventedは「平均的な野手と比べてどれだけ失点を防いだか」を表しています。
また、このRuns Preventedは「Fielding Run Value(FRV)」とも呼ばれます。
OAAベースなのでOAAのランキングと似ていますが、4位にセダン・ラファエラが入っているという違いがあり、OAAと必ずしも一致するものでもありません。
| Rank | Player | Club | Pos. | FRV |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ピート・クロウ=アームストロング | カブス | CF | 23 |
| 2 | JJ・ウェザーホルト | パイレーツ | 2B | 19 |
| 3 | ボビー・ウィットJr. | ロイヤルズ | SS | 18 |
| 4 | セダン・ラファエラ | レッドソックス | CF | 15 |
DRSとFRVの違い
なお、簡単ではありますが、両者の違いはこのようなものです。計算式は省略しています。
| 比較項目 | DRS (Defensive Runs Saved) | Runs Prevented (Statcast / OAAベース) |
|---|---|---|
| データソース | SIS社(主に目視映像・記録ベース) | MLB公式 Statcast(レーダー・カメラ計測) |
| 評価の基準 | ゾーンごとに打球がアウトになったか | 打球の捕球確率(OAA)から失点価値を逆算 |
| 主な掲載サイト | FANGRAPHS | Baseball Savant (MLB公式) |
素晴らしいプレーの数々を見せてくれた選手に拍手を送りたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。

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