大谷の2026年9度目の登板
現地2026年5月27日、ドジャースは地元でのロッキーズとの3ゲームシリーズのファイナル。予めわかっていたこととしてこの日は大谷翔平選手と菅野智之投手との投げ合いの日。非情に楽しみでした。
日本出身の先発投手のマッチアップはポストシーズンも含めてメジャーリーグ史上21回目。前回の対戦は、2025年の東京開幕戦で山本由伸投手と今永昇太投手の対戦でした。
前日のGm2で右手に死球を受けた大谷選手。死球が当たったところは、ガードがついていたところに見えたので、投球は大丈夫か?とは思いましたが、それでも利き手だけに登板回避の恐れもありましたが、無事にマウンドに立ってくれて何よりでした。
【大谷選手のピッチング・ログ】
この日は前回のパドレス戦同様に二刀流での出場となりました。
- 3/31 : 2Way
- 4/8: 2 Way (中7日)
- 4/15: 投手ONLY (中6日)
- 4/22: 2 Way (中6日)
- 4/28: 投手ONLY (中5日)
- 5/5 : 投手ONLY (中6日)
- 5/13: 投手ONLY (中7日)
- 5/20: 2 Way (中6日)
- 5/27: 2 Way (中6日)
ドジャースはキケ・ヘルナンデスがIL
左ひじの手術でシーズン・デビューが遅れていたキケ・ヘルナンデスは5月25日に復帰。ドジャースはその枠を空けるためにサンティアゴ・エスピナルをDFA。しかし、キケはGm2終了後に左腹斜筋痛を訴え、27日付けで再びILに逆戻りとなりました(10 Days)。本人も復帰したばかりでまた怪我をしたというのは試合中言えなかったそうです。そのキケの枠にはアレックス・フリーランドを3Aオクラホマからコールアップ。この日、9番2Bで起用しました。このフリーランドが守備で大谷選手を助けましたね。
なお、ドジャースは26日付けでトミー・エドマンをリハビリでマイナーへアサイン。彼の復帰も待たれるところです。
大谷の立ち上がり
1回表のマウンド、大谷選手はロッキーズのリードオフ、ジェイク・マッカーシーを3球三振に仕留める上々の滑り出しを披露。1、2球は98mphを超えました。
ただ、この日はストライクとボールが割とはっきりしているというリードオフへの投球でしたので、それが立ち上がりのみの症状なのか見ておりましたが、結論から言うとこの日はコントロールに苦戦しましたね。
2番のタイラー・フリーマンにはスウィーパー中心の配球で2Bフライ。3番のTJ・ラムズフィールドにはボール先行でいずれもそれとはっきりわかる内容で四球で出塁を許しました。
4番のハンター・グッドマンにもボール先行となりましたが、インコースから入るスウィーパーでCFフライに抑え、無失点で初回を終えました。
大谷、リードオフHR(9号)
そして、1番DH&Pで出場した大谷選手は1回裏、菅野投手が投じた初球のスプリットを見送って1ストライク。2球目の92.9mphの4シームは大きく外れてカウントは1-1。3球目、93.7mphを計測した4シームがアウトハイに入り、大谷選手はこれを強振。打球はCFのバックスクリーンに入るHRとなり、自ら先制点を叩き出しました。
打出速度は111.3mph、飛距離 424ft(129.235m)。高く上がったように見えましたが、角度は21度で割とライナー性の打球でした。
この後、ドジャースはアンディー・パヘスが凡退した後、3番のフレディー・フリーマンが80.1mphのカーブを左中間スタンドに放り込むソロHRを放ち、2点目。ドジャースが一発攻勢で菅野投手にプレッシャーをかけました。
大谷、コントロールに苦戦するも6回をノーヒット投球
2回表はRFに入ったアレックス・コールの好守もあり、無失点。ただ、四球は1つ出し、まだばらつきが収まっていない投球でした。
4回表にノーヒットで失点
3回表は三者凡退に抑えたものの、やはりストライクとボールがはっきりしている投球が続きました。
4回表、先頭のTJ・ラムズフィールドにはスウィーパーが決まらず、四球を出します。つづくハンター・グッドマンには初球からインコースに抜け気味となり、3球目、93.6mphのシンカーがハンター・グッドマンに当たり、死球で出塁を許します。ノーアウト1、2塁でトロイ・ジョンソンを迎え、ここはギアを上げました。4シームは98mphを超え、トロイ・ジョンソンを抑えに行き、3球目の4シームで2Bゴロに打ち取り、ここは2塁でフォースアウト。ただ、1アウト1、3塁とピンチは続きます。
続くウィリー・カストロの打席では100.3mphを記録。これはこの日最速でした。なんとか低めに制球する中、6球目の4シームで2Bゴロに打たせて2アウトに。これはアレックス・フリーランドの好守にも助けられました。
ただ、この打球で3塁ランナーのTJ・ラムズフィールドが生還。ロッキーズがノーヒットで1点を返します。この後、エジキエル・トーバーには99mphの4シームで3球三振に仕留め、1失点でこのイニングを終えました。
4回裏に追加点をもらった大谷選手。その直後の5回表は先頭打者に四球を出してしまいましたが、ここは無失点に。
球数を費やしていた大谷選手はどこまで投げるのかが気になるところでした。
6回表のマウンドにも上がった大谷選手は、三者凡退に抑えてこのイニングを終了。大谷選手は球数が99球に達したこともあり、ここで降板となりました。
この日の成績は6.0IPで被安打0、 失点1、ER 1、BB 4、HBP 1、SO 7と6イニングをノーヒットに抑えましたが、1 RUNとなりました。ノーヒット1ランですね。
8回にノーヒットが途切れる
7回表からはウィル・クラインがマウンドに上がり、エジキエル・トーバーを3Bエラーで出塁を許しますが、無失点。まだノーヒットは継続しています。
8回表はタナー・スコットがマウンドに上がり、2者連続で三振を奪ったものの、2アウトからタイラー・フリーマンにRFへのシングルを許し、これでノーヒット・リレーは途切れました。ただ、スコットは無失点に抑えています。
9回表はカイル・ハートがマウンドに上がり、3者凡退に抑えてゲームセット。
ドジャースが4-1のスコアで勝利し、シリーズをスウィープしました。

ロッキーズ先発の菅野投手は4.2イニングで被安打6、失点3、ER 3、BB 1、SO 3、HR 2。ERAは4.01となっています。
大谷、投球内容を厳しく見る
試合後、大谷選手は「四球を出して試合を長引かせらるよりは、多少打たれても効率よく投げられる日の方がいい」と語りました。試合中もうまく制球できないことにやや苛立ちを見せたシーンもありました。
ただ、「もし何かポジティブな点があるとすれば、相手から鋭い打球を打たれなかったことで、それが唯一の救いだ」とも語っており、冷静に分析しています。
「攻撃面でも守備面でも、何かがずれているのは自分でも分かっていた。ただ、どうしても調子を取り戻せなかったんだ」とも。
大谷の先発登板とHRに関する記録
先発登板でリードオフHRは3度目
この日、先発登板でリードオフHRを放った大谷選手ですが、これはプレーオフも含めて3度目のこと。1度目は2025年のNLCS Gm4で、もはや伝説となった試合。2度目が前回のパドレス戦。


先発登板で2試合連続HRは2度目
大谷選手が先発登板で2試合連続でHRを放ったのは、キャリア2度目。前回は2023年6月に達成しており、2023年6月9日のマリナーズ戦と2023年6月15日のレンジャーズ戦。この2試合はいずれもDH&Pで出場しており、リードオフHRではありません。9日のマリナーズ戦は3回に、15日のレンジャーズ戦は8回にHRを放っています。

なお、1900年以降では、先発登板で3試合連続でHRを放った選手はわずか4人。フィリーズのケン・ブレット(1973年、4試合連続)、ドジャースのドン・ドライスデール(1958年)、インディアンスのボブ・レモン(1949年)、インディアンスのウェス・フェレル(1933年)とかなり前のお話です。
ERAは0.82に
この日の登板で大谷選手のERAは0.82を記録。これは30イニング以上を投げたメジャーリーガーの中で最も低い数字です。
ドジャースはこの日で56試合目を消化。大谷選手はこの日の6イニングで55.0イニングであり、規定投球回数にあと1イニング不足。
これで次はおそらくドジャースにとって62試合目の6月3日のDバックス戦が予想され、5月28日は移動日がありますから、中6日で7イニングを投げたとすると、62.0 IPとなり、再び規定投球回数に到達。登板日のみですが、再びERAランクのトップに立ちます。6イニングだと1イニング不足です。
このペースですと、本当にサイ・ヤング賞が可能ですね!
お読みいただき、ありがとうございました。

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