ジョーダン・ウィックスがゲームメイク出来ず
現地2026年5月26日、シカゴ・カブスはナ・リーグ中地区のライバル、パイレーツとの4ゲームシリーズのGm2。前日のGm1では1-2の僅差で敗れ、巻き返しを図りたいところ。
この日はかつてのトップ・プロスペクトであった左腕のジョーダン・ウィックス(Jordan Wicks)が先発。ジョーダン・ウィックスは2021年のカブスの1巡目指名です。
2023年のデビュー戦では快投
ジョーダン・ウィックスと言えば、2023年8月26日にこのPNCパークでのパイレーツ戦でメジャー・デビュー。アレゲニー川と黄色が鮮やかなロベルト・クレメンテ橋が象徴的なこのスタジアムで、ウィックスは立ち上がりこそキブライアン・へイエスにリードオフHRを許し、その後もシングル、BBと3者連続で出塁を許しましたが、その後は5イニング終了まで15人連続でアウトを奪い、9奪三振を記録。非情に象徴的なメジャー・デビューを果たした地でもあります。
今回のPNCでの登板はそれ以来のこと。実はパイレーツとの対戦もそれ以来で、ホームでも対戦はありませんでした。試合数の多い同地区のクラブとの対戦なのにそれほど登板が空いたのはジョーダン・ウィックスが故障がちなため。ウィックスは怪我の連続で、今春は左肘の炎症で開幕ILとなり、2025年は不調で8試合の登板に終わり(ERA 6.28)、2024年は腹斜筋と前腕部を傷めて11試合(ERA 5.48)と、2023年終盤でのデビュー以来、フルシーズンで稼働したことがないのです。
そのウィックスは24日にメジャーに招集。カブスのローテーションはマシュー・ボイド、エドワード・カブレラを欠いており、それを強化するため、トリプルAアイオワから加わりました。
立ち上がりに5失点
そのジョーダン・ウィックスは1回裏の立ち上がり、前回のデビュー戦のように立ち上がりから四球、シングル、ダブルと三者連続で出塁を許し、この時点で2失点。デビュー戦と違って、この日はここから立て直すことが出来ず、1アウト後にオニール・クルーズにタイムリーを浴びて3失点目を喫すると、2アウトからはエスマーリン・バルデスに2ランHRを浴び、この回、計5失点。
ただ、2回裏はヘンリー・デービス、コナー・グリフィン、ブランドン・ラウと3者連続三振を奪ういいところも見せます。
立ち直ったかのように思えたのですが、5回裏に再び捉まり、3連続長短打で1点を失うと、オニール・クルーズに死球を出してノーアウト満塁に。この後、マーセル・オズーナから三振で1アウトを奪ったところで降板。ウィックスは4.1イニングを投げ、被安打9、失点8、SO 5、BB 1、HBP 1という内容でした。
その後、リレーしたライアン・ロリソンが1アウト満塁から押出しと犠牲フライでさらに2点を失い、このイニング3失点。もうカブスにそれを跳ね返す力はなく、その後も追加点を奪われてこの日は1-12で大敗しました。

カブスはなす術がなく、終わったというゲームでした。
なお、試合後、ジョーダン・ウィックスは「興奮しすぎていた。アドレナリンが出すぎていて、ああいう状況ではピッチングがうまくできない。先頭打者のコナー・グリフィンに4球で四球を与えてしまったことで、流れが悪くなってしまった。特にこういう状況では、チームを苦しめるような投球をしてはいけない。これは私の責任だ。」と語っています。冷静であって欲しいですね。
カブス、10連敗
この敗戦により、カブスは5月16日のホワイトソックスとのGm2から数えて連敗は10となりました。カブスが10連敗を喫したのは2022年6月以来のこと。
実はカブスは今季、10連勝を2度マークしています。
- 10連勝1度目:4月14日から4月24日
- 10連勝2度目:4月28日から5月8日


しかも2度目の10連勝は5月初旬に達成しており、同月に10連敗を喫するというのはまさにジェット・コースターのような浮き沈みであります。
同じようなシーズンを過ごしたのは2017年のドジャースで、同一シーズンに10連勝を2回、10連敗を1回記録しましたが、カブスは2例目となります。
とにかく打てないカブス
この連敗の要因は打線にあります。カブスは打線の沈黙がよくあるのですよね。
直近15日のカブスのチーム打率は.196でMLBワースト。得点38はMLB 28位。BB 52はMLB 3位と打てない分、四球は取っているのですが、いかんせん破壊力がないのでどうしようもない状態です。
直近15試合での各選手の打率は、アレックス・ブレグマンが.321と頑張っていますが、PCAが.167、イアン・ハップが.150、ニコ・ホーナーが.184、鈴木選手が.128、マイケル・ブッシュが.217と主力が1人を除いて皆苦戦しているという状態です。
この連敗中、2得点以下が6試合。
クレイグ・カウンセル監督がこの極端な打撃不振をどのように回復させるのか、これは見ものですね。
お読みいただき、ありがとうございました。

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