MLB NO.1プロスペクトがついにメジャー・デビュー
ついにこの時が来ましたね。
現地2026年4月3日、パイレーツのコナー・グリフィン(Konnor Griffin)がホーム・オープナーとなったオリオールズとの3ゲームシリーズのGm1でついにメジャー・デビューを果たしました!
すでに現地2日の時点でこのニュースは駆け巡っていましたが、パイレーツは試合開始前に26人のアクティブ・ロースターおよび40manロースターに対応する選手登録を行いました。
コナー・グリフィンとは
コナー・グリフィンの詳細については下記の記事にまとめております。
注目ポイントはコナー・グリフィンはPre-2026のトップ・プロスペクト・ランクのNO.1の選手であるということ。ドラフトは2024年の全体9位。
さらに、誕生日が2006年4月24日で、現時点で満年齢はまだ19歳である点です。
そして、この19歳の天才選手は身長6フィート3インチ(約190cm)、体重225ポンド(約102kg)で素晴らしい体格であると同時にエリート級の走力を持ち、尚且つSSとしても優れている点にあります。SSを守りつつ、打率と長打力を兼ね備えた打者ということになれば、モデルとしてはロイヤルズのボビー・ウィット・Jr.が近いかと思います。ボビー・ウィットより打撃は長打力の点でたくましいかもしれません。
19歳でデビューした選手たち
19歳でデビューした選手は近代(1900年以降)で21人目と言われております。主な選手を挙げてみますと・・・
- フアン・ソト (19歳207日 / 2018年): デビュー年に10代選手としての最多タイ記録となる22HRを放つ。
- フリオ・ウリアス (19歳289日 / 2016年): 近代でLHPとして10代でデビューした貴重なケース。ドジャースの投手。2023年にDVで逮捕されてからMLBにプレーしていません。
- ブライス・ハーパー (19歳195日 / 2012年): 言わずとしれた名プレーヤー。デビュー・いやーにROYを受賞。
- マイク・トラウト (19歳335日 / 2011年): 現代最高のアスリートの一人も19歳でそのキャリアをスタートさせました。
- フェリックス・ヘルナンデス (19歳118日 / 2005年): マリナーズで「キング」として君臨した右腕。
- アンドリュー・ジョーンズ (19歳114日 / 1996年): 同年のワールドシリーズで最年少本塁打を記録しました。
- ケン・グリフィー・Jr. (19歳133日 / 1989年): 親子同時出場でも知られる伝説のCF。
- ドワイト・グッデン (19歳 / 1984年): 19歳で最多奪三振を記録し、圧倒的なデビューを飾る
- ディラン・バンディー(19歳313日/2012年):BAL時代にデビュー。LAA時代の2021年6月28日、熱中症もあって聖地ヤンキー・スタジアムのマウンドで嘔吐(黒歴史)。その行為が祟ったのか、以降は浮上せず。
19歳未満でデビューしたプレーヤー
なお、以下の選手たちは19歳未満でデビューしています。近代ではA・ロッドが18歳台でデビューしています。
- メル・オット (17歳 / 1926年): 殿堂入りの強打者で、マイナーリーグを経験せずにデビュー。
- ボブ・フェラー (17歳 / 1936年): 「バレット・ボブ」の異名を持つ伝説の名投手です。『君も名投手になれる』はかつての名著でした。
- アレックス・ロドリゲス (18歳346日 / 1994年): 近代で18歳デビューを果たした数少ないスター選手の一人。
- ロビン・ヨーント (18歳201日 / 1974年): 18歳で開幕スタメンを務め、殿堂入りを果たしました。
- ラリー・ディアーカー (18歳 / 1964年): 18歳の誕生日にデビュー登板を果たしました。
- エド・クランプール (18歳 / 1962年): ニューヨーク・メッツの創設1年目に17歳でデビュー(公式記録は18歳時)。
スプリング・トレーニングで4HR
2024年のドラフト全体9位指名のコナー・グリフィンは、プロとしてフルシーズンを戦ったのは2025年のわずか1年。2025年はローA、クラスA、ダブルAへとまたたく間に駆け上がり、3つのレベルすべてで圧倒的な打撃を披露。
年間を通じて563打席に立ち、打率.333、OBP.415、SLG.527、HR 21、ダブル 23、トリプル 4に加え、78回の盗塁企図で65盗塁に成功(成功率83.3%)という驚異的な数字を残しました。BBレートは8.9%、SOレートは21.7%。
そんなコナー・グリフィンをパイレーツは今春のスプリング・トレーニングでNRIとしてメジャーキャンプに招集。HR4本を放つ活躍を見せ、開幕ロスターへの期待を大いに抱かせましたが、いかんせん、スラッシュラインは.171/.261/.488だったこともあり、開幕はマイナーということに決まりました。
マイナーでまたも結果
トリプルAで2026年の開幕を迎えたコナー・グリフィンは5試合で.438/.571/.625をマーク。今回、メジャーへコールアップされることになりました。
デビュー戦、いきなりのRBIダブル
そして迎えたデビュー戦。7番SSでスタメン出場したコナー・グリフィンはホームオープナー日であったことと、前日からメジャー・デビューを宣伝された効果で38,986人の観客を集めた中、いきなりの活躍を見せました。
オリオールズの先発はカイル・ブラデッシュ。パイレーツは初回、ブランドン・ラウが二塁打を放つも得点にはならず。しかし、2回表にチャンス到来。
先頭のライアン・オハーンが四球で出塁すると、1アウトからコナー・グリフィンが初打席をムア変えました。スライダーの良いカイル・ブラデッシュのボールを4球見たグリフィンは、5球目、ブラデッシュが決めにきたアウトコースぎりぎりのカーブにスイング。これがバットの先の方ではありましたが、ボールを捉え、打球は左中間へ!ひょっとしてHRか!というような角度でしたが、すがに先だけにスタンドインとはならず、これが2ベースとなり、すぐさま結果を出しました。初打席が初ヒットでしかも長打でRBI付き。これには驚かされましたね。
さらにこれに刺激を受けたようにパイレーツ打線はこのイニング計4得点を奪い、試合を優位に進めます。
その後、オリオールズに詰め寄られたパイレーツでしたが、5-4のスコアで逃げ切り、ホームオープナーを勝利で飾りました。
コナー・グリフィンは4回裏の第2打席は四球、5回裏の第3打席は三振、8回裏の第4打席はピッチャーゴロとその後は倒れましたが、その代わり守備ではスムーズさと確実性を披露し、攻守に亘り活躍しました。
いいデビュー戦になりましたね。
なお、パイレーツはまたCFのオニール・クルーズが守備でやらかしてしまいました。もともとSSの選手なのですが、まだCFの守備に慣れるには時間がかかりそうです。
PPIに間に合う
開幕マイナーとなったコナー・グリフィンですが、クラブの7試合目にしてメジャー登録となりました。
MLS(サービス・タイム)ではシーズン186日間うち、メジャーで172日間プレーすれば1年分が認められます。ゆえにグリフィンもその計算では最初の2週間弱でメジャーに昇格しましたので、PPIの対象となります。PPIとは(プロスペクト・プロモーション・インセンティブ)の略で、現行のCBA(労使協定)に定められている制度で、ROY(Rookie of the Year)を獲得した場合、1巡目以降にプロスペクト昇格インセンティブとして指名権を与えれる制度、クラブ側にメリットがあります。また、目的は恣意的に管理下に置くシーズンを延ばすMLS操作を防ぐためでもあります。
破格の延長契約となる見込み
コナー・グリフィンが噂されているのは、史上最高額での契約延長。
実際、協議も重ねてきております。この契約は、MLB在籍期間がほとんどない、あるいは全くない選手としては史上最高額(最近マリナーズと結んだコルト・エマーソンの8年/$95Mドルの契約を上回る)となる見込みです。さらに、ブライアン・レイノルズの8年/$106.75M (2023-30)を超えるクラブ史上最高額にも達する見込み。
その噂も出ている中、まだ発表とならなかったのはこのPPIが関係しておりました。
MLBデビュー前に契約延長にサインした選手は、MLBの有望選手昇格インセンティブ(PPI)に基づき、ドラフト指名権を獲得する対象外となるという点です。
一方、デビュー後の延長契約ならPPIの対象です。よって、この延長契約の金額もまもなく出てくると思われます。
パイレーツはポール・スキーンズ、バッバ・チャンドラー、そしてこのコナー・グリフィンがいる間がチャンプを狙える期間になりますから、ここは投資していくことになるでしょう。また、その資金を豊富にするために、スポーツネット・ピッツバーグとも連携してチケットもたくさん売るつもりですし、他の収入像も狙っているでしょうね。
お読みいただき、ありがとうございました。



