もう打つとしか思えない
ホワイトソックスのエドウィン・エンカーナシオン獲得の記事でも書かせていただいたことですが、2020年のホワイトソックスはプロスペクトの台頭が明白です。しかも非常に有望なプロスペクトが少なくとも3人はおります。これに投手のプロスペクトを加えれば、非常に新陳代謝がヘルシーということになります。
- OF: ルイス・ロバート
- 2B: ニック・マドリガル
- 1B: アンドリュー・ボーン
なかでも、CFでリードオフ候補と見られるルイス・ロバートについて書きたいと思います。
表記:ロバートで行きます!
名前の表記ですが、ラテン読みで「ロベルト」という記載のサイトもあり、ラテン語の日本語表記としてはそれで正解かと思います。ただ、、このサイトではなるべく実況の音と合わせたいという考えもあるため、彼の表記はロバートにしたいと思います。デビュー後に実況が、「ロベルト」で連呼しまくっていたらすみません。
ただ、「どう発音すればいい?」というサイン後の記者会見で、通訳がキューバー読みとともにキューバ外の発音も話していて、「ロバート」という普通のアメリカ人の呼び名と一致していたので、そう書かせていただきたいと思います。
Luis Robert reveals how to pronounce his name(NBC)
ルイス・ロバートとは?
ルイス・ロバートは1997年8月3日生まれの22才。2020シーズン8月で23才になります。キューバ出身で右投げ右打ち。
子供の頃からキューバのジュニアリーグで注目を浴び、ジュニア代表チームでプレーするほど将来性豊かな野球少年でした。2013−14シーズンにシエゴ・デ・アビラ (Ciego de Ávila)というキューバ・リーグ傘下のチームでプレー。この時、まだ15才。さすがにこのシーズンは17試合の出場にとどまり、打率も.125と苦労し、HRも0に終わりました。
16才の時の2014−15シーズンでは初HRも記録。17才の2015-16シーズンでは進化。打率も .305を記録し、HRも5本を数えるようになりました。2016年夏に北米遠征を経験。ルイス・ロバートはチーム最年少のプレーヤーとして16試合で打率.286、OBP .319、SLG .397の好成績を残しています。この時、スカウトの目にも止まったのではないかと思います。
そして18才となった2016-17シーズンでは打率.401を記録。OBPが.526、SLG は.687、HRも12本を放ち、RBIも40を叩き出し、完全にプロとしてやっていける自信がついたと思います。
モンカダに次ぐM契約でサイン
そして、2017年5月20日にホワイトソックスとサイン。サイニング・ボーナス(契約金)はなんと$25M!これはレッドソックスがヨアン・モンカダに支払った$31.5Mに次ぐ高額契約となりました。ホワイトソックスは、当時19歳だったルイス・ロバートを獲得するため、インターナショナル・サイニング・ボーナスの割り当ての増額を決めていたほどでした。なおこの時はマイナー契約でした。
ホワイトソックス入団後は傘下のドミニカサマーリーグに所属。彼はDSLホワイトソックスに配属。28ゲームで3HR、14 RBIと活躍。
2018シーズンはシングルA、シングルA+、ルーキーリーグ(一時的)そしてアリゾナ・フォール・リーグに参加。
2019 Minor League Player of the Year award
2019年はシングルA+からスタートし、ダブルA、トリプルAを経験。3つのレベルを合わせて、122試合に出場し、503打数165安打、打率 .328、OBP .376,SLG.624、 HR 32、RBI 92、二塁打 31、盗塁 36、四球 28、三振 129。トリプルAでのHRは16本。2019シーズンのトリプルAのHR数はかなり割り引いて考えなければなりませんが、5ツールぶりがよくわかる数字ですね。2019 Minor League Player of the Year awardを受賞。
2019シーズンはフューチャーゲームにも出場しています。
非常に楽しみな選手です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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