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【MLB2025】エマニュエル・クラセがトレードDLの市場から消える!リリーバーのディールは大波乱へ

トレード・デッドラインのクローザーの動き

 現地2025年7月29日、31日のトレード・デッドラインまであとわずかな状況ですが、ここに来てリリーバー市場に大きな波紋が拡がりました。

 クリーブランド・ガーディアンズのクローザーのエマニュエル・クラセがトレード・デッドラインの市場から消えてしまったのです。

 ガーディアンズは現時点でALセントラル2位ではありますが、ワイルドカード・スポットからは圏外。残り2ヶ月でまだまだ挽回できるポジションにはあるのですが、このトレード・デッドラインではSeller(売り)に回るのかどうか微妙でした。

 そんな中、このトレード・デッドラインで動くのではないか?と見られていたのがクローザーのエマニュエル・クラセ(Emmanuel Clase/27歳)です。実はドジャースも狙っていたのです。

E・クラセがアドミニストレーティブ・リーブへ

 そのエマニュエル・クラセは現地2025年7月28日(月)にガーディアンズからアドミニストレーティブ・リーブ(administrative leave)に置かれることになりました。これはMLB(=リーグ)からの要請でもあります。

スポーツ賭博の調査で最低でも8月末まで離脱 

 ではリーグは何を要請したのかというとエマニュエル・クラセがスポーツ・ベッティング、つまり賭博に関わったかどうかを調査するので、試合には出すなという要請です。

 リーグはMLBPA(選手会)との合意により、スポーツベッティングの調査を継続している間、エマニュエル・クラセを8月31日の試合まで懲戒のない有給休暇(non-disciplinary paid leave)に置くことになったということです。ガーディアンズは手続きとしてサラリー+MLSカウントありのアドミニストレーティブ・リーブに置いたということです。

 つまりエマニュエル・クラセは8月31日までは試合に出られません。

ガーディアンズは右腕のルイス・オルティズも

 また、ガーディアンズは右腕のルイス・オルティズを7月3日付けでリストリクティッド・リストに入れており、彼もMLBの賭博に関する調査が入っております。

 なお、ガーディアンズはリーグの調査に全面的に協力しつつも、これ以上、賭博に関わった選手はいない見込みであるとの声明を出しています。

賭博の波紋

 MLBのルールでは、合法地域であればスポーツ・ベッティングをすることができますが、野球やソフトボールなどのいわゆる「ダイヤモンド・スポーツ」には例外があります。

 ルール21は、(d) GAMBLING(賭博)に関しては、大きく2点が強調されており、当事者にならないよう、すべてのクラブハウスに掲示されております。その2点とは・・・

  1. 自分が所属しているクラブとは違うクラブへ賭けた場合:1年間の不適格処分
  2. いかなる金額であっても(所属するクラブへの)賭けを行った者:永久に不適格とされる

 2024年、パドレスのINFトゥクピタ・マルカーノは2に関する賭博のかどで永久追放になりました。

 A’sの右腕マイケル・ケリー、パドレスの左腕ジェイ・グルーム、フィリーズのINFホセ・ロドリゲス、Dバックスの左腕アンドリュー・ソールフランクらは、1に関する野球の試合に賭けたため、1年間バンとなりました。マイケル・ケリー、ホセ・ロドリゲス、アンドリュー・ソールフランクらは出場停止が解けてチームに復帰。ジェイ・グルームは契約を結んでおらず、現在はFAです。

かつての賭博事件

 古くは1919年のブラックソックス事件があり、これはマフィアも絡んで選手が脅迫されたりして八百長試合を行ったり、1989年の監督在任中のピート・ローズが野球賭博に関わったとして永久追放されるなどの事件がありました。ピート・ローズに関しては2025年2月にドナルド・トランプ大統領がローズの関与は間接的であり、「たとえ遅すぎたとしても、野球殿堂入りさせるべきだ」と自身のXに投稿。さらに「今後数週間以内に完全な恩赦に署名するつもりだ」とも書き込み、これを受け、5月13日にMLBは永久追放を解いて資格回復を行いました。

 我々のよく知るところでは水原一平通訳も大谷選手から数百万ドルを盗んで、57ヶ月の懲役刑を宣告されました。

アクセスのしやすさが問題に 

 ニュージャージー州が2018年にスポーツ・ベッティングを合法化した最初の州になって以来、今や39の州で合法であり、かつてないアクセスのしやさで縮小に転じる気配はありません。

支配的なエマニュエル・クラセ

 27歳のエマニュエル・クラセは、ここ数年、MLBで最も支配的なクローザーの1人でもあります。

 2020年はPeds(禁止薬物)の問題でサスペンションをくらいましたが、その後、2021年に51試合を締めて、24セーブをマークすると、2022年から2024年までの3年間は毎年60試合以上を締め、42セーブ以上をマーク。2024年のERAは0.61でした!なお、2021年からの登板試合数はいずれも70試合を超えます。

 2025年もここまで48試合に登板して41試合を締め、24セーブをマーク。ERAは3.23。

クラセが市場から消えた影響

 仮にエマニュエル・クラセを獲得したとしても残り2ヶ月のうち1ヶ月は起用できないのですから、シーズン終盤に向けてプッシュしたいコンテンダーからの需要はなくなり、クラセのこのトレード・デッドラインでの移籍の線は消えました。

ガーディアンズもセラーに転じざるを得ない

 そして最強クローザーを1ヶ月失ったガーディアンズもSellerに転じる可能性大です。ただ、ここは投手のやり繰りが本当に上手ですから、まだなんとかしてくるかもしれません。

 ただ、ガーディアンズは問題は打線です。スタンスの決定は重要で、Sellerとなるなら、打線の軸の一人であるスティーブン・クワンもトレードに出す方向になります。彼はチームの顔でもありますから、どうするでしょうか?ガーディアンズは決断の時です。

リリーバー市場で急浮上な投手達

 クラセがTDLの市場からいなくなったことで急浮上しているのがSellerであろうと思われれるクラブの下記の投手達です。

  • ツインズ:ヨアン・ドゥラン(Jhoan Durán)
  • ツインズ:グリフィン・ジャックス
  • パイレーツ:デービッド・ベドナー
  • パイレーツ:デニス・サンタナ
  • カージナルス: ライアン・ヘルスリー
  • カージナルス:フィル・メイトン

 いずれもクラブのトップ・リリーバーですが、強気に出て必要な選手を受け取るには良い立場になったということでもあります。

 どうなるでしょうか?残り1日。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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