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【MLBワード 】トレバー・バウアーがセットされた”administrative leave”とは?(追記あり)

MLBワード

トレバー・バウアーが”Administrative Leave”に

 現地2021年7月2日付けでドジャースのトレバー・バウアーが7日間の”アドミニストレイティブ・リーブ(administrative leave)となりました。

 バウアーがそこに入った経緯は後述しますが、拙ブログの大半の読者の方なら、DV容疑でそうなったことはご存じのことと思います。この記事では、たまに目にする、この”Administrative Leave”について、そもそもこれは何なのか?、言葉の意味とMLBでの使い方について簡潔にまとめてみました。

Administrative Leaveとは

 このアドミニストレイティブ・リーブ(administrative leave)は、厳密に言えば、MLBの用語でもなんでもなく、普通の労働関係の言葉です。一般的には「休職」ということになり、with payとつくと、「有給」。

 ただ、休職となると言葉の意味としてはピンと来ません。なんとか実態をかんたんに表現できないか、さぐりたいところでもあります。

そもそもAdministrativeとは?

 では、そもそも”Administrative”の意味は何なのか?というと、「行政上の」とか「経営上の」とか、あるいは「管理上の」というのが一般的な意味です。よくPC関連でみかける”Admin”はこの略語で、「管理上の」という意味合いで使います。

 また、”Administrative Leave”そのものは、ケンブリッジ・ディクショナリーのサイトが明快です。

 period of time when an employee does not have to go to work for a particular reason”

Cambridge Dictionary

 「従業員が特定の理由で働きにでなくてもいい期間」

 そして「特定の理由」ですが、たいがいは、bereavement(ブリーブメント:いわゆる忌引), jury or court appearances(法定への出席)、 military service (兵役関連)、 investigations(何らかの調査)というケースが、常識的なところですね。

 ただ、MLBの場合は、契約の制度上、その間のサラリーがつくのか?やMLS(サービスタイム)にカウントされるのか?という問題がつきまといます。

ドジャースは、restricted Listに

 なお、ドジャースは現地2日時点で、トレバー・バウアーを”restricted List”に入れています。

 リストリクティッド・リストとは、下記のベン・ゾブリストのケースの時に記載していますが、抜粋すると、このようなケースが上げられます。

どういう選手がリストリクティッド・リストに入るかというと以下のようなことを起こした、あるいはそうなってしまった選手が入ります。

  • 明白な理由がなくチームを去る場合。
  • 選手が引退の意思を表明するも復帰した場合。復帰する場合はもといたチームが選手を有する権利をもっています。
  • 選手が個人的な問題を抱えていたり、あるいは犯罪など法律を犯した場合、またはチーム内のもめごとなど野球以外のトラブルを抱えている場合。

禁止薬物違反などMLB機構から出場停止処分を課された選手は自動的にリストリクティッド・リストに入ります。

ドジャースのロスター  

 リストリクティッド・リストに入ったトレバー・バウアーは、7月2日以降、アクティブ・ロスターからも、40manロスターからも外れています。そしてドジャースは、40manに選手を補充。

With Pay+MLSカウント 

 なお、上記の記事内で、リストリクティッド・リストに入れば、サラリーを支払う義務はないと書いているのですが、今回は、アドミニストレイティブ・リーブで期間は7日間、その間のサラリーは発生し、MLSもカウントされるということになっています。

 これはどちらが優先すべきことなのか?と思いますが、筆者もこの辺の力加減は正直言って、明快ではありません。ただ、経緯をたどると、リストリクティッド・リストに入れたのは、ロスターの便宜上という目的ではないかと推察します(ここは推察です。すみません。)

ドジャースは4日に先発させるつもりだった

 現地2021年7月4日、ドジャースはナショナルズとのゲームが組まれていて、デーブ・ロバーツ監督はバウアーのこの報道直後は予定通り先発させるつもりでいました。現場としてはそうしたいでしょう。

 しかし、DVポリシーを持つMLBとしてはそれではだめだということで、調査を優先させるようにと、なかば強引にアドミニストレーティブ・リーブにしたようです。

 そこで選手も補充させたいドジャースとしては、バウアーをリストリクティッド・リストに入れたと、こういう経緯のようです。

 バウアーは、このアドミニストレーティブ・リーブに対して不服申立てをすることもできたのですが、その手続に時間をかけるよりは、MLB側の調査を受け入れることの方が現場に迷惑をかけずに済むとの判断で、申立はしなかったようです。

バウアーのDV容疑

 バウアー側の法律顧問は否定しているのですが、トレバー・バウアーがカリフォルニアの警察に調査されている点は、性行為中に暴力があったというもので、女性は外傷も負っているとのこと。

 ロサンゼルスのメディアの記事によれば、かなり生々しいことも書かれているのですが、バウアー側は女性を襲ったことは否定。

 ある程度の同意はあった模様ですが、今後は、それがどこまで同意されていたのかという、結構ナイーブな点が争われることになるかもしれません。女性が外傷を負っている点も含めて慎重に調査されることと思います。

 このアドミニストレーティブ・リーブは調査次第では、少し長引くかもしれません。

 果たして、現地2021年7月9日に、結論がでるのかどうか?

 なお、アドミニストレイティブ・リーブはこの人も一時的にそうなりました。

追記:バウアー、さらにAL7日延長へ

 現地2021年7月7日、情報がアップデートされました。トレバー・バウアーのアドミニストレイティブ・リーブは現地9日まででしたが、さらに1週間延長されました。

 現地2021年8月19日に予定されていたトレバー・バウアーのボブルヘッド・デーはキャンセルに。1ヶ月以上先のイベントなのにというところが気になりますね。

 また、ドジャースはチームショップからバウアーの商品を撤去。さらにMLB.com内の通販の商品も取り下げました。

 ご覧のように、ドジャースのサイトのSHOPのページにあるFeatured Playerの一覧から、本来あってしかるべきのトレバー・バウアーの名前が消えています。

 なにやら長期化も覚悟ということかもしれません。マーチャンダイズの方はいつでも奥から引っ張り出せるので、簡単なのですが、ボブルヘッドはお客さんには無料で配られます。それは台座にスポンサー名があるからで、スポンサーが多大なコストをかけて行うイベントです。それをキャンセルするというのは、何やらメッセージが込められているのか、どうか?

 ただ、こればかりは当事者でないとわからないところですので、まだ静観して様子を見守りたいところです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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