カル・ロリーがようやく復調の兆し
現地2026年8月24日、シアトルのT-Mobile・パークで行われたフィリーズ@マリナーズ戦で2025年に「60HR」を放ったカル・ロリー(Cal Raleigh)が久々に輝きを放ちました。
1試合、3HRの達成です!
HRを量産するカル・ロリーでも1試合、3HRはキャリア初のこと。今季はこのゲーム前までHR数が14本とかなり苦戦していましたが、どうやらここに来てようやく復調の兆しが見えてきたと言ってよさそうです。
3本のHR
6番Cで先発出場のカル・ロリー。マリナーズは先発のローガン・ギルバートが立ち上がりに連打を浴びるなどして1点を先制されましたが、直後の1回表に、3番のフリオ・ロドリゲスが3ランHRを放って、あっさり逆転。
さらに1アウト1塁で打席が回ってきたカル・ロリーで、RFへまずは1本目となる2ランHRを放ち、マリナーズは1回裏に5得点のビッグイニングを作ります。
2回表に、J.T.リアルミュートのソロHRで1点を返されたマリナーズでしたが、3回裏にノーアウト満塁からのワイルド・ピッチで1点を追加して、6-2とリードを拡大。
5回裏、イニング先頭のカル・ロリーが右中間にこの日、2本目となるソロHRを放つと、つづくコール・ヤングもBack to BackでHRを放ち、マリナーズはこのイニングに2点を追加してスコアは8-2に。
7回裏、カル・ロリーはソロHRを放ち、この日、3HR目。マリナーズはこのまま逃げ切り、9-2で勝利しています。

T-Mobileでの1試合3発はマリナーズ史上初
ピッチャー・フレンドリーと言われるT-Mobile・パーク(1999年7月の開場)はなかなかHRが出にくい球場と言われますが、これまでマリナーズの打者で1試合3HRを放った選手は誰もおらず、今回のカル・ロリーがクラブ史上初となりました。
なお、これまでビジターの選手も含めてT-Mobileで、1試合3HRを達成したのは1人のみで、2004年7月16日にインディアンスに所属していた捕手のビクター・マルティネス一人のみ。
また、クラブ史では他の球場も含めれば1試合3HRは史上13人目。そして、捕手としてはクラブ史上2人目の達成。ちなみにそのもう一人は、1996年4月11日にそれを達成したダン・ウィルソンで、現マリナーズの監督です。ダン・ウィルソン監督は1992年にレッズでデビューし、1994年からマリナーズに在籍。以降、2005年までマリナーズでプレーしました。
PSに向けて心強いロリーの復調
カル・ロリーは8月16日にヒューストンで8月2本目となるHRを放って以来、21打数7安打、OBP.500を記録。今季は強いファストボールに対して空振り、あるいはファウルとなるケースが多く、なかなか会心の当たりを前に飛ばすことが出来ませんでした。
しかし、この日の1本目はザック・ウィーラーの投じた95 mphの4シームでそれを克服できたので、非常に良い傾向です。強いボールに対応できたことで、2本目、3本目は半速球にも見事に対応しています。2本目はやはりザック・ウィーラーから88.9mphのカットボール、3本目はチェイス・シュガートから放った90.2mphのカットボールでした。
マリナーズがもしも、10月のポストシーズンに突き進むことができれば、過去4ヶ月に亘るフラストレーションを払拭することができるでしょう。マリナーズは63勝69敗で借金6で、本来ならこの時期に借金6ならポストシーズンを諦めているラインではありますが、幸いなことにALウエストは勝率5割で首位争いをしている状況。勢いに乗れば十分に取り返し可能性です。カル・ロリーに当たりが出れば、フリオ・ロドリゲスらも思い切ってスイング出来る状況になりますから、大きな連勝の可能性もありますね。
ザック・ウィーラー、稀に見る大炎上
さて、フィリーズの側から見ると、ちょっと考えられないことが起こりました。
ザック・ウィーラーは5回ノーアウトで降板したのですが、8失点を喫し、5 BBを出して4HRを浴びました。1試合で4本塁打以上、かつ5 BB以上というのは1900年以降の近代野球においてフィリーズの投手としては初です。まさか、ウィーラーがワーストの記録を達成してしまうとは。
また、フィリーズは連勝が9でストップ。
なお、試合後、ウィーラーは「正直に言うと、体調は万全で、健康だし、力もある。すべて揃っています。何が原因かは分かりませんが、とにかく集中し直して、解決策を見つけなければなりません」と語っており、相当調子が良かった模様。
キャリア・ワースト・タイの4HR
ウィーラーの被本塁打4はキャリア・ワーストタイで、過去には2024年5月29日のドジャース戦と6月16日のオリオールズ戦でそれぞれ4被弾を経験しています。ですので、これは彼のキャリア上、一時的にバグった程度として見て良いですのが、一方で、5四球という数字は懸念すべき結果です。
直近は制球がおかしい
実はウィーラーはここ4回の先発登板で計15四球を与えています。4試合の登板でこれより多くの四球を出したのは、メッツ時代の2014年に16 四球を記録して以来のこと。
悪夢のような初回の5失点は4本の安打を浴び、そのすべてが打球速度100mphを超えるハードヒットでした。
これに対し、ウィーラーは「今夜、相手打線は本当に良いスイングをしていました。ですから、まず確認すべきなのは『相手チームに何かを見抜かれるようなことをしていないか?』という点です」と語っており、まずは何かクセが出ていないか?切り分けしていくようです。
ただ、捕手のJ.T.リアルミュートは「全体的に見て、いつもの彼に比べてコントロールを大きく外す球や、逆にストライクゾーンの真ん中に入ってくる球が増えていた。打者からすれば、投球が大きく外れると、ボールが少し大きく見えるものなんだ……。明らかに、いつもの彼からは見られないような内容だったね」と語り、ストライクとボールがはっきりわかり、且つストライクが非常に甘かったことを指摘。
まず、なぜ甘くなってしまったのか?を見てもらいたいですね。ウィーラーはTOC(胸郭出口症候群)から慌てて復帰したところがありますので、ひょっとしてその影響が出ていなければ良いなと思います。
フィリーズはGm2から新たに立て直しです。NLイースト首位のブレーブスはそれほど強いアクセルを踏んでいる状態ではないので、まだこの時期は地区優勝も視野に入れて良い状況です。
お読みいただき、ありがとうございました。

コメント