96回目の真夏の祭典
現地2026年7月14日、第96回ミッドサマー・クラシックことオールスター・ゲームが開催されました。やはりオールスターは華やかですね。
フィラデルフィアが建国の地と呼ばれるワケ
今年はアメリカ建国250周年。フィラデルフィアが「建国の地」と呼ばれるのは、アメリカ独立の最も重要な二大文書である「独立宣言(1776年)」と「アメリカ合衆国憲法(1787年)」がこの街の独立記念館(インディペンデンス・ホール)で起草・署名されたため。
この日は両チームのスターターや監督が独立宣言書を模したスターティング・ラインナップの大きな書類に羽ペンで署名するパフォーマンスが実行されました。面白い演出でした。
地元フィラデルフィア出身で地元愛に漏れているマイク・トラウトの登場シーンではフィリーズの選手しか良いリアクションをしないスタンドのファンも拍手喝采でした。
2019年に一足早くフィリーズとの大型契約を決めたブライス・ハーパーが、マイク・トラウトに「フィリーズで一緒にやらないか?」と誘っていたエピソードがあります。もしもトラウトがこの誘いを前向きに考え、フィラデルフィアでのハーパー&トラウトのコンビが実現していたなら・・・と考えると惜し過ぎる!という感情が湧いてきます。同年代でライバルでもあった2人がタッグを組むというのはプロレスで言うなら、馬場と猪木がタッグを組むくらいの衝撃であり、2020年代初めはフィリーズの時代になっていたかもしれませんね。

スターター
大谷選手の辞退などもあり、最終的に決まったスターターはご覧の通りです。
ナショナル・アンセムでは「ソールのゴッドマザー」と呼ばれる82歳のレジェンド女性歌手、パティ・ラベル(Patti LaBelle)が行いました。ご高齢ゆえか、若干ドンマイ!とも思えるようなところもありましたが、それを圧倒的な歌唱力でカバーしたように思えましたが、そのようなイベントがありつつもゲームがスタート。
ALがクリストファー・サンチェスから3得点
1回表のナ・リーグのマウンドに立ったのは地元フィリーズのクリストファー・サンチェス。リードオフに入ったマイク・トラウトからいきなり三振を奪ういい滑り出しを見せたものの、2番のヨルダン・アルバレスにはCF前シングル、3番のシェー・ランゲリアスには四球を出し、1アウト1、2塁のピンチを迎えます。
つづくジュニオール・カミネロはピッチャーゴロに抑えて2アウト。
この後、ボビー・ウィット・Jr.にはまたも四球を出し、2アウト満塁のピンチを迎えます。
ここでバッターはコディー・ベリンジャー。ベリンジャーは5球目のシンカーをきれいにCFへ弾き返すシングルを放ち、ヨルダン・アルバレスとシェー・ランゲリアスが生還してALが2点を先攻。
さらにこの後、ベン・ライスにもタイムリーが出て、ヤンキースの2人が初回に3RBIを上げたのでした。クリストファー・サンチェスはちょっと残念な結果となってしまいました。
ダグアウトに日本人!?→加藤さんでした
この日、中継はワイヤレス・マイクを選手たちに仕込んで臨場感を味合わせる演出を多数披露。若干ノイズも気になりましたが、AL先発のディラン・シーズと捕手のシェー・ランゲリアスのコミュニケーションはなかなかおもしろかったです。
バーランダーとシュリットラーにインタビュー
そして試合中、ALのダグアウトでジャスティン・バーランダーとキャム・シュリットラーにインタビューするシーンがありました。バーランダーは今季限りで引退を表明しております。そのレジェンドと売出し中の若手投手が並んだインタビューも興味深かったです。あと、ジェイコブ・ミズロウスキーも途中参戦。
そしてダグアウトのこの2人の前に何やら日本人の姿があるではないですか!誰だ?と思ってよく見ていたら、ブルージェイズのスタッフの加藤豪将さんでした。ALの指揮官は2025年にリーグ・ペナントを獲ったブルージェイズ、ジョン・シュナイダー(John Schneider)ですから、加藤さんも呼ばれていたようですね。
ジュニオール・カミネロが死球で退場
NLは2回表は今季好調のDバックスのエドゥアルド・ロドリゲスが三者凡退に抑える好投を見せました。
3回表、NLのマウンドはカージナルスのライリー・オブライエン(Riley O’Brien)にスイッチ。今季はリリーフとして好投が続いており、ERAは3.43。
そのオブライエンは先頭のシェー・ランゲリアスにシングルを許し、つづくジュニオール・カミネロの打席で2球目の97.6mphのシンカーが抜けてしまうアクシデント。投球はカミネロの腕に当たり、そのままゲームから離脱するシーンがありました。
心配されたカミネロですが、スタジアム内にあるX線の設備での検査では骨に異常はなく、ただ打ち身はあるので数日でなんとか復帰できるようで、大事故にならなくて何よりでした。
NPB出身の投手も好投
5回表にはナショナルズのフォスター・グリフィンがマウンドに。フォスター・グリフィンは2020年にデビューし、2022年までメジャーとマイナーを往復。その後、2023年から2025年までの3年間は読売ジャイアンツの所属したいたことで有名ですね。
彼は30歳ですが、NPBに来る前はメジャーで8.0イニングしか投げていなかったので今季がまだルーキー・ステータス。実況でも30歳のルーキーが今季は大活躍と紹介されておりました。2026年は19先発で10勝2敗、ERA 2.77と圧巻の数字です!フォスター・グリフィンは5回表を三者凡退。2奪三振と素晴らしいパフォーマンスでした。
5回裏、ALのマウンドはニック・マルチネスが登場。大谷選手と入れ替わるように2018年から日本ハムで投げていたことが紹介されておりました。今季は18先発で8勝2敗、ERA 2.65をマーク。首位争いをしているレイズのローテーションの中心の一人として活躍中。
ニック・マルチネスも三者凡退に抑えております。
ミゲル・バルガスがソロHR
そして8回表、NLのマウンドは7回からイニングまたぎのジャスティン・ロブレスキー。
1アウトからホワイトソックスのミゲル・バルガスが打席に。ミゲル・バルガスは3回表にジュニオール・カミネロが死球で退場した後にピンチ・ランナーとして試合に出ておりました。5回表の打席ではCFライナー。
バルガスは2打席目も立たせてもらっていたのです。その8回表の2打席目、2-0カウント後の3球目のスライダーをうまく拾ったバルガスの打球は左中間スタンドに入るソロHRに。
ミゲル・バルガスは2022年にドジャースでデビュー。そして2024年にはドジャースに移籍してきた大谷選手とも一緒にプレーし、いい仲だったのですが、同年のトレード・デッドラインでドジャースがトミー・エドマンを3チームトレードでカージナルスから獲得した際にホワイトソックスへ移籍。

優勝争いをしているチームから、この年121敗のメジャー・ワースト・レコードを更新したホワイトソックスに移籍したことで、かなりモチベーションも下がっておりました。
しかし、2025年にHR16を記録するなど徐々にその実力も発揮。2026年はここまでですでにHR 21本をマークし、大きくその才能を開花させております。そんなバルガスがいみじくもドジャースの投手からHRを放ったというのもなにか不思議な因縁を感じます。
アロルディス・チャップマンが9回に登場
ゲームの方は4-0のスコアで9回裏に。マウンドにはアロルディス・チャップマンが上がりました。今季19セーブのレッドソックスのクローザーは打者2人を打ち取り、最後のアウトをレイズのブライアン・ベイカーにバトンタッチ。そのベイカーも無失点に抑え、ALが4-0のスコアでシャットアウト勝ちを収めました。
AL投手陣、被安打3!
この日、ア・リーグの投手陣がナ・リーグの打撃陣を圧倒。たった3安打しか許しませんでした。しかも、NLの走者が二塁を踏むことさえ許さない完璧な投球内容。

ALは過去29回のオールスターゲームで23勝目を挙げており、投球技術の凄みを見せつけた形となりました。
MVPはコディー・ベリンジャーに
MVPですが、HRを放ったミゲル・バルガスもあるかと思っていたのですが、初回に先制の2点タイムリーを叩き出したコディー・ベリンジャーが受賞しました。
大谷選手がでませんでしたが、やはりオールスターは華やかですね。
なお、ジャスティン・バーランダー、キャム・シリットラー、ジェイコブ・ミズロウスキー、山本由伸投手は登板しませんでした。
お読みいただき、ありがとうございました。


コメント