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【MLB2025】メッツのフランキー・モンタスが臀部筋の強い張りで開幕ILが決定的に!

メッツ、開幕でローテーションの1人を失う

 現地2025年2月17日、ニューヨーク・メッツに割と強い衝撃が走りました。

 今オフにFAで獲得し、ローテーションの一人として期待されていたフランキー・モンタス(Frankie Montas)がグレードの高い右臀部の張りを訴えて6-8週間の休養を余儀なくされることがわかりました。

 フランキー・モンタスは怪我が多いのですが、新しいクラブでもILからのスタートとなりました。

復帰は早くて5月半ばか?

 フランキー・モンタスはもともと右肩を傷めた経緯もあり、一部報道では背中の張りということになっていますが、より正確には右臀部筋のグレードの強い張りということのようです。これが投球腕と関連したものなのか、あるいは腕とは関係なく投球動作の下半身のみに影響しているものなのかは定かではありません。いずれにせよ、投球の威力にも関係する強く大きな筋肉を傷めていますので、慎重に対処しないとさらに長引くかもしれません。

 治療はPRP療法で血小板を注射するところから始め、その血小板を入れてからは6週間から8週間の安静が必要です。この時点で今から8週間後は4月上旬までかかることになり、さらにベースボール・アクティビティーに支障がないというGOサインをドクターが出してから再びスプリング・トレーニングの状態からはじめますから、4月上旬からチューンナップ期間を入れれば、妥当なところでは5月半ばというところでしょうか。ただ、これも経過次第で早くなったり、遅れたりします。

 メッツとすればフランキー・モンタスの獲得はオフシーズンの重要な投資の一人ですから、その彼が開幕から機能しないというのは痛いところです。夏には元気になってくれそうですが、開幕からどれくらいの離脱になるのか?というのが編成にとっては重要です。

怪我の多いモンタス

 フランキー・モンタスは2019年の7月までに9勝2敗、ERA 2.63をマーク。大ブレーク寸前まで行きましたが、その後、80試合のPEDs出場停止処分を受け、シーズンが終了。

 PEDsとは禁止薬物のことで、Performance Enhancing Drugsの略。

 パンデミックによって短縮された2020年シーズンは、11試合に登板。

 ただ、2021年には32先発で187イニングを投げ、13勝9敗、ERA 3.37とその実力をいかんなく発揮。翌2022年にはトレードデッドラインでヤンキースへ移籍。しかし、シーズン後半にショルダーイシューを発症して手術。これは翌2023シーズンにも影響し、2023年シーズンのほとんどを棒に振りました。

 2024年は復帰したものの、レッズとブリュワーズで7勝11敗、ERA 4.84と今一つの成績。ただ、ブルワーズ移籍後にSO%が28.7まで上昇したことを受け、メッツは彼を復調と見たようで、今オフの契約に至りました。ただ、結果的には見抜けなかったということに。

契約

 こちらはメッツとフランキー・モンタスが今オフに交わした契約。

  • 2年/$34M (2025-26)
    • $17M /年 x 2
    • 2025 シーズン後にオプトアウトあり

 $17M/年をシーズン半年で考えると月額$2.8M強。2ヶ月で$5.6M強もロスしてしまうことに。尤も、もっとひどいケースはあり、メジャーの経営をやっている以上はこの辺りのことは承知の上です・・・と経営者でない筆者が語ってはいけませんが。故障のリスクは常につきまとうのは確かです。

 ご覧のように1年目終了後にオプアウトが入っています。これの評価はモンタスの復帰時期と復帰後のパフォーマンスにかかってきます。今季がいいパフォーマンスで湿られたならモンタスは再び市場に出るでしょうし、あまり芳しくない場合は残留ということに。メッツにとってのワーストはさらなる怪我を負い、故障を抱えたままオプトアウトせずに2年経過してしまうことでしょう。とにかくWIN-WINになってもらいたいので、モンタスがヘルシーな状態になることを祈るばかりです。

メッツのローテーション

 まだ開幕まで5週間程度を残しているとは言え、もはやモンタスは開幕ローテーションから外れると考えざるを得ないでしょう。

 そうなるとメッツのローテーションは千賀滉大投手、ショーン・マナエア、クレイ・ホームズ、デビッド・ピーターソンの4人は怪我がなければ確定。

 ただ、4人回しは厳しいので、5人目、6人目に入ってくる人材を確保しなければなりません。それにクレイ・ホームズが先発転向1年目でマイケル・キングやセス・ルーゴのごとく輝けるかどうかは未知数でもあります。

 その候補としては今オフにトレードでエンゼルスからブレーブスに移籍し、そのブレーブスでノンテンダーFAとなり、メッツとサインしたグリフィン・カニングの名前が挙がります。イニング・イートしてくれるのは現場にとってはありがたいのでは?と思います。

 そして後は困ったときのタイラー・メギルです。タイラー・メギルは2022年にメッツのオープニングを務めました。

 この年、メッツにはマックス・シャーザーが加入し、デグロム、シャーザーの2トップという強烈なローテーションとなったのですが、二人とも怪我で開幕には出遅れ。結局、シャーザーは開幕2戦目に先発したのですが、オープニングには間に合わず、そこで白羽の矢が立ったのがタイラー・メギルで、メギルはナショナルズとのオープニング・ゲームで5回を被安打3、スコアレス、BB 0、SO 6という快投を見せ、開幕戦の勝利に貢献。

 さらに、この年、メギルは4月に4勝をマークし、コンバインド・ノーヒットノーランまで達成。ローテーションが完成するまで大いに機能しただけでなく、シーズンを通じてローテーションを担うことを期待されましたが、6月に右肩を傷めて離脱。さらに上腕二頭筋の炎症も発症し、結果、2022年は先発9試合、リリーフ6試合の計15試合のみの登板で終わりました。

 また、クラブ内にはプロスペクトとして24歳の右腕で、2023年の2巡目指名のブランドン・スプロート(Brandon Sproat)と同じく24歳の右腕で、2022年の2巡目指名のブレード・ティドウェル(Blade Tidwell)がおります。トリプルAにいるはずだが、2人とも昨年はトリプルAレベルで苦戦。ランドン・スプロートはトリプルA昇格後に7試合に先発して1勝2敗でERA 7.53、ブレード・ティドウェルはトリプルAで1勝9敗、ERA 5.93。彼らがスプリング・トレーニングでどれだけ結果を出すかも注目です。

 なお、25歳になる右腕のクリスチャン・スコットは2024年9月にトミー・ジョン手術のため、今季は全休。元アスレチックスのポール・ブラックバーンはバック・イシュー(脊椎)で手術をしたため、復帰時期は未定。

FA獲得に走るか?

 ローテーションを埋める手段としては当然、FAの獲得もあります。まだ市場に残っている先発投手はホセ・キンタナ、アンドリュー・ヒーニーまたはスペンサー・ターンブルら。2024年も在籍したホセ・キンタナの復帰も濃厚な感じがします。

メッツの贅沢税

 現地2025年2月17日時点のメッツのペイロールは$326Mほど。今季の閾値は$241Mですから、またもや超過に突入。超過は2022年から続いており、2025年もとなると4年連続の超過に。ただ、ドジャースのペイロールはその遥か上を行く$402Mです(現地2025年2月17日時点)。

 ドジャースは差し置いて、メッツですが、オーナーが巨万の富をもっているとは言え、果たしてローテーションの補強にさらなる追加投資を行うかどうかは不明です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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