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【MLB 2023 FA】レッドソックス、得点圏打率.300超えのジャスティン・ターナーと2年で合意

結果的にJ.D.とのスワップに

 現地2022年12月18日、ボストン・レッドソックスがドジャースからFAとなっていた3Bのジャスティン・ターナー(Justin Turner/38)と2年契約で合意しました。現在はフィジカルチェックの結果待ちです。

 レッドソックスとJ.D.マルチネスとの契約は2022シーズンで終了(契約の詳細は下記の記事をご参照ください)。FAとなったJ.D.マルチネスは現地2022年12月17日にドジャースと1年/$10Mで合意。

 またジャスティン・ターナーは、直近のドジャースとの契約において(2年/$34M :2021-22)、 2023年は$16Mのクラブオプション($2Mのバイアウト)がついていましたが、現地2022年11月10日にドジャースはこれを拒否。FAとなっていました。

 今回、J.D.マルチネスもジャスティン・ターナーもFAでそれぞれ個別に合意したものですが、結果的にレッドソックスとドジャースは右の強打者をそれぞれスワップした形となっています。

契約

 レッドソックスとジャスティン・ターナーとの契約は、まだ情報が錯綜しております。現時点ではケン・ローゼンタールさんの情報が最新なので、それをもとに記載しますと、以下の通りです。

  • 2年/$21.7M保証 (2022-2023)
    • 支払い:
      • $15M (2022)
      • 2年目の2024年はプレーヤー・オプションで、$6.7Mの見込み
    • インセンティブ:MAX $1M(2023年に480/500/520/540/560と打席数を5段階の設定にして、それぞれをクリアーするごとに$0.2Mが加算)

 1年後にオプトアウトありという報道もありますが、これは選手側に翌年の更新の権利があるプレーヤー・オプションがついているという意味では同じことを指していると思います。

38才だが、いぶし銀の活躍

 ゲームで価値ある活躍をする印象のジャスティン・ターナー。こういう選手がいないとなかなか競り合いで勝てません。

 ジャスティン・ターナーがメジャーで活躍するようになったのは、メッツに移籍してからのことになります。2011年のことです。その才能がさらに開花したのは2014年にドジャースに移籍してからですが、ドジャースに至るまでのキャリアは上記のリンクをご参照ください。

 2014年にドジャースに移籍したジャスティン・ターナーは2022年までの9シーズンを過ごしました。

 この9シーズンで、1075試合に出場し、4220 PA、3681 ABで1,088安打をマーク。この内、HRは156、二塁打は245、三塁打は7。RBIは574で、打率.296、OBP .375、SLG .490、OPS .866、OPS+は133。非常に高い生産性を誇ります。

 2022年は、ゲームで素晴らしい活躍をしつつ、地域にも貢献した選手に送られるロベルト・クレメンテ・アウォードを受賞しました。

RISP(得点圏)の成績が素晴らしい

 そのターナーが「ゲームで価値ある活躍をする印象」を与えているのは、RISP(Runners In Scoring Position)の成績。

 RISPのキャリアを通じての成績は、打率.308、OBP .397、SLG .488、885。とりわけすごいのがノーアウト、ランナー1、3塁のケースで、これはキャリアを通じて35PA,21AB。このケースで、14安打を放っており、打率.667、OBP .543、SLG 1.095、OPS 1.638。

 直近の2022年のRISP(得点圏)の成績はどうだったかというと、154 PAで121 ABで41安打。打率.339、OBP .429、SLG .579、OPS 1.007。154打席でBBが24です。これだけ見られると、ピッチャーは嫌でしょうね。

 なお、2022年のシーズンの成績は、128試合に出場し、532打席、468打数で130安打。打率.278、OBP .350、SLG .438、OPS .788、OPS+は116。HR 13、RBI 81,Run 61。

 2021年が151試合で、612打席、533打数148安打、打率.278、OBP .361、SLG .471、OPS .832、OPS+ 120、HR 27、RBI 87、Run 87でしたから、ほぼ遜色はないものの、若干落ちているというところです。

 年齢的には2023年は38才でのシーズンインで、2年契約ですから39才までの契約です。懸念点はそこになりそうです。生産性が落ちるなら、死球を含めたパフォーマンスに影響を与える怪我を負うかどうか、ヘルシーなら生産性をキープしてくれそうです。

どこを守る?

 ヒッターとしてかなりの生産性があるジャスティン・ターナーは守備も非常に堅いです。

 しかし、レッドソックスの内野のホット・コナーと言えば、ラファエル・デバース。ハイム・ブルームBO(Baseball Operation)社長もデバースだけはキープしてもらわないと本当に話になりません。

 デバースの延長契約は頑張ってもらうとして、ラファエル・デバースのキャリアを通じてのDHでの成績は、打率.200、OBP .238、SLG .350。3Bとして出場したときの成績は、.打率.284、OBP .343、SLG .514。3Bにはやはりデバースに就いてもらう方が良さそうです。

 ボガーツがパドレスとサインした今、SSにはトレバー・ストーリーが入ると見込まれ、2Bと1Bを誰にするか?というところです。ジャスティン・ターナーがゲームで最後に1Bを守ったのは2016年のことで、1試合のみ。2Bは2015年以来、守っていません。

 おそらくターナーはDHとして、そして2Bにはクリスチャン・アローヨ、1Bにはトリスタン・カサス、ボビー・ダルベックという布陣になると思われます。期待のプロスペクト、マーセロ・マイヤーがSSとしてデビューするのは2024年か?というところです。AFL(アリゾナ・フォール・リーグ)で活躍したニック・ヨークを上げて、2Bという手もありそうですが、2023年は経験者優先でラインナップを組みそうです。

BOSのCB TAX

 2022年は贅沢税基準額の$230Mを超え、$241M強となったレッドソックス。

 2023年はJ.D.マルチネスの$22M、再契約しなければネイサン・イオバルディーの$17M、ザンダー・ボガーツの$20M、JBJの$12M、デービッド・プライスの$16Mが消えました。彼らの分で計$87M。

 代わりに、吉田選手の$18M、ケンリー・ジャンセンの$16M、クリス・マーティンの$7.5M、ジョーリー・ロドリゲスの$2Mが増えましたが、今のところ、OUT/INの差し引きは$43M以上プラス。

 現時点で40manロスターの見込みサラリー$184Mほど。2023年の基準額である$233Mに$48M以上スペースがあります。

 これから、まだ数人はFAを獲得する方向で動くと思われます。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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