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【MLB2025FA】フィリーズがマックス・ケプラーと1年で合意!右打席のOF補強がまさかの左打席の選手に!

フィリーズがFAのOFを獲得

 2024シーズンにブレーブスの7連覇を阻止し、2011年以来のNLイースト制覇を成し遂げたフィラデルフィア・フィリーズ。ポストシーズンではシーズン終盤の死闘を経験したメッツの前に惜しくもNLDSで敗れてしまいましたが、監督の力も含めその実力はまだまだ健在。

 そんなフィリーズが現地2024年12月19日、OFの補強を行いました。メッツからFAとなっていたマックス・ケプラー(Max Kepler)と1年契約で合意しています。

契約内容

 両者の契約内容は現時点では大筋で下記の内容で合意。

  • 1年/$10M (2025)

 フィジカル・チェックの結果が出てから詳細が明らかになります。

マックス・ケプラーの前の契約

 ちなみにマックス・ケプラーの前の契約ですが、2019年2月にツインズと以下の内容でサイン。

  • 5年/$35M (2019-23) + 2024 クラブオプション
    • $6M(2019)、$6.25M(2020)、$6.5M(2021)、$6.75M(2022)、$8.5M(2023)
    • 2024: $10Mクラブオプション→ツインズはオプションを行使。
    • その他、Awardボーナスなど

 こちらは一旦は2019年1月に調停を避けて1年/$3.125M(2019) でサインしていたのですが、ケプラーがFA資格を有してからも2年間はキープし続ける内容に上書きしての延長契約でした。ケプラーのMLSは 2025年1月時点で8.152。

 今回のサラリーは前年のオプション行使と同じ金額です。

ドイツ出身のマックス・ケプラー

 マックス・ケプラーは左投げ左打ちのOFで1993年2月10日が誕生日。この2月で32才になります。ベルリン生まれのベルリン育ちでドイツ国籍の選手です。

お母さんがアメリカ出身でベースボールに縁

 サッカー大国ドイツのケプラーがMLBと縁が出来た理由はお母さんがアメリカ出身だったから。ちなみにお父さんはポーランド出身です。小さい頃からサマーバケーションでお母さんの実家のアメリカに行くことが多かったケプラー。その際に野球と出会い、その面白さにどんどん引き込まれて行きました。

 15才の時にベルリンのジョン・F・ケネディー・ハイスクールに入学し、ブンデスリーガ(野球)でプレー。MLBヨーロッパ・アカデミーで技術を磨きました。

 2009年7月に16才でツインズからスカウトされてサイン。本格的にアメリカに渡りました。

 デビューは2015年で22才のとき。この時はMLB体験という程度で3試合、7打席のみの出場で初安打を放っています。

 2016年は113試合に出場。93安打を放ち、.235/ .309/ .424、HR 17、RBI 63をマークし、MLBに完全に順応しました。

 2017年は出場試合も147試合に伸び、打率.243、HR 19本、RBI 69をマーク。

 2018年にはツインズに欠かせない存在となり、156試合に出場し、HR 20本、RBI 71、打率.224をマーク。この成績が決め手となり、上記の延長契約に至りました。

 そして2019年、マックス・ケプラーは怪我もあって出場試合は134試合に減ったものの、132安打を放ち、HRはなんと 36本!RBIも90をマークし、.252/.336/.519でOPS .855を記録。この年、ツインズはALセントラルを制覇。チームHR数は299本で両リーグを通じてヤンキースと並んでトップタイで非常に破壊力のある打線でした。そのツインズ打線で相手投手を恐れさせたのはケプラーの打席で、地区優勝に大きく貢献したのでした。

 短縮シーズンとなった2020年も60試合中、48試合に出場し、9HRを記録。

 2021年はHR19、.211/.306/.413とややおとなしめの数字に。2022年はHR 9 、.227/.318/.348と落ちました。

 2023年、ケプラーの打撃は確実性を伴うこととなり、打率は.260でキャリアハイのシーズンに。HRも 24本を放ち、RBIも66を記録。

 2024年は105試合の出場に留まり、.253/.302/.380、HR 8と苦戦しました。

2024年は両膝を傷める

 2024年に成績が落ち込だ要因は最大の要因は両膝の痛み。他にも首痛、あるいは送球が頭に当たるなど怪我に見舞われたシーズンでしたが、一番悪かったのは両膝で特に左膝は膝蓋腱炎しつがいけんえん、いわゆるジャンパー膝と診断され、彼の攻守から瞬発力を奪いました。これでよく打率.253も打ったなというくらいの怪我です。

フィリーズ、右のOFでなく?

 2024年、フィリーズはトレード・デッドラインで右打席のLFのオースティン・ヘイズをオリオールズから獲得。これは7月半ば時点で左投手に対して打率.149のブランドン・マーシュ(LHB)のプラトゥーン起用(左右投手の使い分け)を期待しての獲得でした。

 しかし、そのオースティン・ヘイズも打率.256をマークするも、怪我が相次ぎ、22試合のみの出場となり、オフにはノンテンダーを出しました。

 フィリーズはこのオフはやはり右打席のOFを獲得するか?と思われたのですが、まさかの左打席のマックス・ケプラーに。ツインズでRFを守ってきたケプラーですが、フィリーズのRFにはニック・カステヤーノスがおり、やはりLFに落ち着くと見られます。CFは守備に優れたヨハン・ロハス、もしくは守備でもガッツのあるブランドン・マーシュになる見込み。

 そのブランドン・マーシュはLFの筆頭ですが、上述のように左投手にかなり苦戦しています。ではマックス・ケプラーは左投手でも強いのか?というとそうでもなく、キャリア通算で対右投手では.243/.326/.452をマークしているのに対し、サウスポーは.221/.292/.363。やはり右投手の方が得意です。

テオスカーを諦める=贅沢税対策

 ではどうして右打席のOFに食指を伸ばさなかったのか?とりわけ、ドジャースからFAのテオスカー・ヘルナンデスはその最有力候補です。その理由はテオスカー・ヘルナンデスのサラリーの要求とマッチしなかったため。

 このFAでマルチイヤーの3年以上を狙うテオスカー・ヘルナンデスはAAVで$22Mから$24Mの間を希望していると言われており、2022年から3年連続で贅沢税超えとなっているフィリーズにとっては大きな負担に。

 ゆえに、マックス・ケプラーで妥協したと言ったらケプラーに失礼ですが、そういうことになりそうです。

フィリーズの贅沢税

 フィリーズは2025シーズンも閾値超えは確実で現時点で$287Mほどになっており、2025年の閾値$241Mからすでに$40M超え。これにケプラーの$10Mを加えると$297Mで$50M超え。この調子だと$60M超過も確実で、超過は4年連続ですから、110%のレートが適用され、さらに閾値$40M以上超過でアマチュア・ドラフトの指名権がクラブの最高順位から10個後退するというペナルティーまで課されることに。フィリーズとしてはケプラーでやむなしという選択だったと思います。

 とにかく、マックス・ケプラーは膝のコンディション次第。コンディションが良ければかなりの戦力になることは間違いないです。2019年のHR数はジュースド・ボール(よく飛ぶボール)のシーズンだったことを差し引けば、18-22本のレンジ でHRも期待できると思います。

 2025年はケプラーにとって良いシーズンになれば良いですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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