【MLB調停2019】ノラはPHIと4年延長!ドイツ出身のケプラーとSSのポランコはMINと5年!バウアーのおもしろ調停(追記あり)

契約延長のお話が何件も入っているので主要選手だけですが、まとめておきたいと思います。

フィリーズがA・ノラと4年の契約延長

まずこのオフ注目のフィリーズは、契約延長においても景気の良いお話を提供しております。

2018年のエースで、オールスター出場を果たし、サイ・ヤング賞投票でも3位に入ったアーロン・ノラ(Aaron Nola)と4年の契約延長に合意しました。

金額は2019年から2022年までで計4,500万ドルです。2023年はクラブ・オプション。

単純に1年あたりで割ると1,125万ドルになります。

ノラは調停の最初の年

2019年1月時点でMLS(メジャーリーグ・サービス・タイム)が3.076年となるアーロン・ノラは今オフが一度目の調停の機会でした。

フィリーズとしては1度目のこの機会で一層のことノラを囲い込みたいという思惑があり、その通りに進んだディールだったと思います。

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2018年のサラリーが57万3,000万ドル(約6,000万円ほど)だったノラは大幅アップで、29才のシーズンまでの契約延長となっております。

年ごとに上がっていく設定に

サラリーですが、下記のよう内訳です。

サイニング・ボーナス(延長の契約金)が200万ドル、2019年は400万ドル、2020年は800万ドル、2021年が1,175万ドル、2022年が1,500万ドルで、2023年はクラブオプションでフィリーズ側が再契約したいとなった場合、サラリーは1,600万ドルに。

契約しない場合はバイアウト(途中解約)でノラは425万ドルがもらえます。

段階的に上がっていく設定はいいですね。2019年だけでサイニングも含めて600万ドルになるわけですから、急にサラリーが上がれば税金も大変です。

倍々で上がっていくのもやる気につながると思います。

アーロン・ノラとは

アーロン・ノラは2014年アマチュア・ドラフトのフィリーズの1巡目。全体7位でした。

2015年にメジャー・デビュー。そのしなやかなスリークォーター気味のフォームは、非常に魅力的で4シーム、シンカー、チェンジアップ、カーブを操ります。

4シームが93−94mph平均ですが、非常に伸びがあります。シンカーが90−92mph、チェンジアップが83-85mph、カーブが77-79mphのレンジ。

もう早い段階からサイ・ヤング賞の候補と言われていた投手です。

2017年は168イニングで12勝11敗、ERA 3.54、2018年は212.1イニングを投げ、17勝6敗、ERA 2.37。

MLB Awardの行方 現地2018年11月2日、MLB Tonightの面々が2018の主要アウォードについて話し合っておりました。 ...

フィリーズとしてはまずは向こう数年間のローテーションの柱を獲得できたというところです。

2019: 12-7, 3.87 ERA, 229 SO (7th),Career: 53-35, 3.49 ERA, 826 SO, P, AllStar, Phillies 2015-2019, t:R, born in LA 1993

ツインズが2名と契約延長に合意

ミネソタ・ツインズは攻撃力の柱となる2人の野手と契約延長に合意しました。

マックス・ケプラーは5年延長に合意

ツインズは26才の外野手、マックス・ケプラー(Max Kepler)と5年3,500万ドルで合意しました。

サラリー詳細

ケプラーのMLSは2.152年で、2019年はすでに312万5,000ドルでサインしておりました。しかし、今回の契約延長でサラリーも変更。

2019年は600万ドル、2020年が625万ドル、2021年は650万ドル、2022年が675万ドル、2023年は850万ドルで、2024年にクラブオプション行使の場合は1,000万ドル。バイアウトで100万ドル。

さらに2024年のベース・サラリーは積み上げ式で、ゴールドグラブ賞受賞、シルバースラッガー賞受賞、オールスター出場でそれぞれ50万ドルずつオン、最大で100万ドルの上乗せがあります。

M・ケプラーはベルリン生まれでドイツ国籍

ケプラーは左投げ左打ちの外野手で1993年2月10日が誕生日。この2月で26才になったばかり。

ベルリン生まれのベルリン育ちでドイツ国籍の選手です。

お母さんがアメリカ出身でベースボールに縁

どうしてMLBと縁が出来たかというと、お母さんがアメリカ出身だっただからです。お父さんはポーランド出身です。

小さい頃からサマーバケーションでお母さんの実家のアメリカに行った際にベースボールに出会ったのがきっかけで、その面白さにどんどん引き込まれていったのでした。

15才の時にベルリンのジョン・F・ケネディー・ハイスクールに入学し、ブンデスリーガ(野球)でもプレー。MLBヨーロッパ・アカデミーで技術を磨きました。

2009年7月、16才の時にツインズからスカウトされてサイン。アメリカに渡りました。

デビューは2015年、22才のときです。2017年は147試合に出場し、打率.243、HR 19本、打点69。2018年は156試合に出場、打率.224、HR 20本、打点71。

2019: 36 HR (7th), .252 BA, 90 RBI,Career: 92 HR, .238 BA, 280 RBI, RF, Twins 2015-2019, b:L/t:L, born in Germany. 1993, Rozycki

MLB2年目の2016年には1試合3HRを放ったことがあります。

ホルヘ・ポランコも5年延長で合意

ツインズは25才のSS、ホルヘ・ポランコ(Jorge Polanco)とも5年の契約延長に合意しました。

ホルヘ・ポランコのMLSは2.024でまだ調停の資格は満たしておりませんが、ツインズはそれでも契約延長を実行したということになります。

サラリー

サラリーはこのような感じです。

  • 2019年:358万3,333ドル
  • 2020年: 383万3,333ドル
  • 2021年:433万3,333ドル
  • 2022年:550万ドル
  • 2023年:750万ドル
  • 2024年:クラブオプションで1,050万ドル、100万ドルのバイアウト
  • 2025年:クラブオプションで1,200万ドル、75万ドルのバイアウト

2024年のクラブオプションはベスティングオプションで、2023シーズンに550PA(プレート・アピアランス、打数ではなく打席数)を達成すれば契約更新になります。

さらに2024年と2025年のベース・サラリーは、オールスター、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞のいずれかを2年連続で受賞すれば50万ドル上乗せ、最大で100万ドルの上乗せが盛り込まれております。

2018年はPEDSで80試合のサスペンション

ホルヘ・ポランコは2018年Peds(Performance Enhancing Drungs)、いわゆる禁止薬物使用で80試合の出場停止処分をくだされております。

よって、2017年に133試合な出場しながら、2018年は77試合出場にとどまりました。

この点から考えると、ツインズはよく契約延長したなと思います。

やはり打率が.280近くを見込め、HRも10本程度、打点も60は見込めそうなところが今回の長期契約の動機につながったとは思います。

Pedsの抵触さえなければよかったんですけどね。

2019: 22 HR, .295 BA, 79 RBI,Career: 45 HR, .281 BA, 226 RBI, SS, AllStar, Twins 2014-2019, b:B/t:R, born in Dominican Republic. 1993, Chulo

SSにはプロスペクトのライバルが2人

ツインズには2017年アマチュア・ドラフト全体1位のロイス・ルイスや、2014年1巡目指名(全体5位)のニック・ゴードンなど有望なSSが控えており、契約延長になったとは言え、ポランコもうかうか出来ない状況です。

バウアーが調停前交渉で勝利

クラブ幹部との調停ヒアリングを行ったバウアー。

1,300万ドル希望のバウアーと1,100万ドル提示のクラブ側との間で200万ドルの開きあったバウアーの2019年のサラリー。今回、調停前のヒアリングでバウアーは交渉に勝利しました。

2019年は1,300万ドルのサラリーです。

キャラクター暗殺!?

調停の最中には、SNSでの暴れっぷりに釘をさされた模様です。その件についてバウアーは「キャラクターの暗殺」とクラブ側を揶揄。もっとも、この揶揄にはクラブ側に対して毒を盛った意図はなかったようです。

SNSでは、例えばツイッターにツッコミを入れてきた女子大生を論理的に追い込んでぎゃふんと言わせた件がありました。

さらに、2017年にアストロズ投手陣の変化球の曲がりが不自然とツイート。そのやりとりの中でアレックス・ブレグマンがバウアーの名前をチームメイトのテイラーと間違えたことで、そこからは品のある感じのお笑いの応酬に発展。

2018年は69日間どこかに寄付をするキャンペーンを実施と、まさに独壇場でした。

本当に頭のいい人なので、だれも太刀打ちできない状況です。

来年もまた調停交渉をやる!

今回の調停交渉はチェスのように面白かったそうです。

来年も調停イヤーですので、またやりたいと目を輝かせていたとのこと。

バウアーは敵に回したくないタイプですね。とにかく頭が切れすぎです。

MLBプレーヤーにとって大事な資格・権利はMLS(Major League Service) Timeによって計算されます。 ...

セベリーノも決定

ヤンキースのルイス・セベリーノも調停ヒアリングの席につき、交渉。本人の希望は545万ドル。対してヤンキースの提示は440万ドルでしたが、結果は、4年4,000万ドルで合意しました。

内訳は、

  • サイニング・ボーナス:200万ドル
  • 2019年:400万ドル
  • 2020年:1,000万ドル
  • 2021年:1,025万ドル
  • 2022年:1,100万ドル
  • 2023年:クラブオプション。再契約なら1,500万ドル、更新なしなら275万ドルのバイアウト。

ということで最大で522万5,000ドルになりました。

アストロズのゲリット・コールは大勝利

なお、アストロズのゲリット・コールは本人希望の1,350万を勝ち取りました。クラブ側の提示は1,142万ドルでした。

2018年が675万ドルでしたから、倍増ですね。

なお、アストロズはカルロス・コレアとの交渉も控えております。

タイガースのマイケル・ファルマー

マイケル・ファルマーもこれからExtention(延長)のテーブルにつきます。

(追記)

マイケル・ファルマーはタイガースとの調停前ヒアリングに敗れた形となりました。タイガース提示(これは推定)280万ドルに対して、ファルマーは340万ドルを希望。60万ドルの開きでしたが、こちらは埋められず。

ファルマーはこの結果を淡々と受け入れている模様で、なかなか冷静な選手だとあらためて思った次第です。

お読みいただき、ありがとうございました。

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