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【MLB移籍2023】残っていた先発FAのマイケル・ワカは、パドレスに決定!(追記あり)

パドレス、強烈なスターター陣を編成

 現地2023年2月14日、今オフにレッドソックスからFAとなり、未契約で残っていた最後の大物先発ローテーション投手、マイケル・ワカ(Michael Wacha)のディールが成立。パドレスと合意となりました。

 現時点はフィジカルチェックの結果待ちで、まもなくオフィシャルになる見込みです。

 パドレスのピッチャーとキャッチャーのスプリング・トレーニングの最初のワークアウト日は、現地2023年2月16日。ワカのディールはなんとかこれに間に合わせることが出来ました。ひょっとしたら、諸手続きの関係で本人の合流は遅れるかもしれませんが、形式的には間に合いました。

 ちなみにパドレスのフル・スクワッド(野手も交流)は、現地2023年2月21日となっています。

契約内容

 現地2023年2月14日、AM時点では契約詳細は明らかではないので、追って記載することといたします。

 なお、ここまでFAとして残っていた理由として、マルチイヤーで$30Mほどのディールを狙っていたためとも言われています。

 追記します。

 現地2023年2月14日の情報では、4年/$24Mの数字が出ており、さらに、オプションがかなり複雑な構造で、贅沢税算出の根拠となるAAV(Annual Average Value)に影響を与えないように配慮しているとのこと。いったい、どんな手があるのか興味深いですが、詳細が分かり次第、明記したいと思います。

前契約

 マイケル・ワカの2022年のサラリーは、2021年11月27日にレッドソックスとサインした1年/$7M。オプションやボーナスなどはついておらず、シンプルな内容でした。前回のサインは非常に早い時期に決まったんですよね。

2022年、安定していたマイケル・ワカ

 2022シーズンのマイケル・ワカは非常に安定した結果を残しました。不安定な投球が続いたレッドソックスの投手陣においてまさに希望の灯火でもありました。

 ワカは23試合、127.1イニングに登板して、11勝2敗、ERA 3.32、奪三振は104で、WHIPは1.12。

 レッドソックス・デビューとなった2022年4月11日のタイガース戦で、4.1イニングで被安打2、失点1の投球を披露。それ以降、5月末までは8試合に登板して、ER(自責点)1未満の登板が5度!唯一、荒れたのが5月26日のホワイトソックス戦での4.1イニング/ER 5のみ。

さらに、6月と8月は9試合に登板して、7勝をマーク。8月に至っては4登板、4連勝でした。

 現地2022年6月6日のエンゼルス戦では3安打完封。頼もしいの一言でした。

ホーム、フェンウェイで好投 

 マイケル・ワカの2022年の4シームのアベレージ・ベロシティーは93.0mph。平均ですから時にもっと速い数字をマークすることもありますが、一般的にこの速度レンジの右投手は被弾するケースが多いです。というのもメジャーの打者にとってこの速度の右投手とは対戦機会が非常に多く、目が慣れています。

 さらにフェンウェイ・パークはグリーン・モンスターがあるとは言え、今のメジャーの打者にとっては、それほど高い壁ではなくなってきました。そんな中、マイケル・ワカが素晴らしかったところは、地元フェンウェイでの投球内容が良かったこと。 

 対戦相手の打率は、ホームが.217、アウェイは.245。ERAはホームが2.59、アウェイは3.89と、ホームでの数字が圧倒的でした。

 なお、若干の補正を加えると、ホームでの登板は10試合で、アウェイでの登板は13試合。よって、アウェイの登板の方が多かった点は挙げておきます。被本塁打数は、ホームが8でアウェイが10です。

抜群に良かった球種のMIX

 マイケル・ワカは、もともとボールに角度のある投手ですが、若い頃から特別に速いボールを投げていたわけではありません。ただ、2017年はシーズン平均で95.1mphを出してはおりました。

 2022年はファストボールがまだかなり活きていることもあり、これを軸に抜群の配球で相手打者を翻弄しました。

 4シーム、チェンジップ、カット、シンカー、カーブのうち、4シームとチェンジアップのシェアはほぼ同じ。4シームが33%、チェンジアップが29.8%。ここが一つのポイントで、高い角度から投げる4シームの腕の振りでチェンジアップが来れば打者にとっては厄介以外の何ものでもありません。

 カットが17.2%、シンカーが12.6%、カーブが7.4%。4シームが効いているので、時折投げる74mphほどのカーブもかなり有効でした。

2022年は肩を傷め1ヶ月離脱

 なお素晴らしかったマイケル・ワカの2022シーズンですが、懸念があるとすれば肩のコンディション。ワカは2022年7月の1ヶ月間、マウンドに上がっていません。7月初めに腕の違和感を覚え、それが肩痛となって表れ、15-Day IL入り。結果的には、1ヶ月ほど離脱しました。

パドレスのローテーション 

 パドレスはわかっているだけでご覧の豪華ローテーション候補が名を連ねます。数字は便宜上つけているだけです。

  1. ダルビッシュ投手
  2. ジョー・マスグローブ
  3. ブレイク・スネル(LHP)
  4. ニック・マルチネス
  5. セス・ルーゴ
  6. エイドリアン・モレホン(LHP)
  7. マイケル・ワカ

 おそらく、ダルビッシュ投手からニック・マルチネスまでの4名は決まり。あと2枠というところです。けが人が出るかもわからないので、それも想定すれば盤石の編成とも言えますね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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