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【MLB2025】レッドソックス、試練の終盤戦へ!ローマン・アンソニーが腹斜筋を傷めてIL入り

サバイブがかかった残り20試合

 現地2025年9月3日、ボストン・レッドソックスはOFでNO.1プロスペクトのローマン・アンソニー(Roman Anthony)を10 Days ILに入れたと発表しました。

 これはレッドソックスにとって試練の残り21試合となります。

 ローマン・アンソニーの穴にはトリプルAウースターから27歳のユーティリティー、ニック・ソガード(Nick Sogard)が入ります。ニック・ソガードは右投げスイッチ・ヒッティング。今季は19試合で、.242/.315/.318、HR 0。

左腹斜筋を傷める

 ローマン・アンソニーは現地9月2日の1番RFで出場。2回の第2打席ではスレイド・スコーニ(Slade Cecconi)からゴロでRF前タイムリー・シングルを放ち、4点を上げたビッグイニングを演出した一人でした。このゲームは11-7のスコアでレッドソックスが勝利。

 3打席目となった4回裏、アンソニーは73mphのカーブで抜かれて三振を喫したのですが、スイングした直後に左脇腹を抑えてダグアウトに下がりました。これは「やばい!」とかなりの人が感じたと思うのですが、案の定、直後の5回表の守備からネイト・イートンに交代しました。

Grade 2

 ベンチに下がった時点でアンソニーのILは必至となり、クラブ側も上述のように3日にIL入りを発表。アレックス・コーラ監督は詳細は明かしておりませんが、どうやら左脇腹へのダメージはGrade 2であるようです。

 筋肉の損傷におけるGrade 2(2度)は、筋肉や筋膜の「部分断裂」を指し、中等度の痛み、筋力低下、腫れや内出血が見られ、通常の活動が制限される状態です。軽度な筋肉痛とは異なり、筋肉組織が傷ついているため、早期の診断と適切な治療(保存療法、安静、リハビリなど)が重要で、症状の改善には数週間の期間が必要です。

シーズン・エンドの可能性も

 上記のような状態ですから、筋損傷には「ときぐすり」が必要。つまり、治すのにはある程度の時間がかかるのです。

 アレックス・コーラ監督はアンソニーの復帰時期について具体的なスケジュールを示しておらず、一般的な見解として、「腹斜筋の損傷は通常4~6週間の回復期間を要する」とコメント。もはやこの期間の離脱をベンチも覚悟していると示唆しているコメントでした。

 レギュラーシーズンは9月28日に終了してしまうので、コーラ監督が示唆した一般的なタイムテーブル通りであるなら、アンソニーのレギュラーシーズンはこの終了してしまことになります。レギュラーシーズンに関してはそうなることが濃厚と見たほうがいいでしょう。

 腹斜筋の損傷もしっかり治さないとクセになるようですから、完治がベストです。将来の大砲ゆえ、レッドソックスのメディカルも復帰に関しては慎重に判断していくことでしょう。

追い込みの時期にアンソニーが失う

 今回のローマン・アンソニーの離脱はレッドソックスにとって最悪のタイミングと言っていいでしょう。もっとも、アンソニー・レベルの選手が離脱する「良い」時期などありませんが。

 レッドソックスは現地2025年9月3日終了時点で78勝63敗でALイースト3位。2位ヤンキースは77勝62敗ですが、勝率では並んでおり、首位のブルージェイズは81勝59敗で、首位とは3.5ゲーム差。

 この勝率を維持すれば、プレーオフ進出はほぼ確実ですが、まだ地区優勝の芽も残されています。もし地区優勝すれば、ALで勝率2位以内となり、ワイルドカード・シリーズは免除となり、ピッチャーのやりくりも含めるとかなり優位に。

デバースが抜けた穴をアンソニーが埋めた

 ローマン・アンソニーは6月9日のメジャーデビュー以来、レッドソックスで最も優れたオフェンスとなっています。

 デビュー当初、レッドソックスにはラファエル・デバースがいましたが、デバースはフロントとのすれ違いもあり、ジャイアンツへトレード。この時点でメジャー屈指のRBIを誇っていたデバースがいなくなり、レッドソックス打線は一時、かなり淡白な打線になりました。

 デバースがこうなった以上、チーム一丸となった相乗効果でその穴を埋めるため作業も必要でしたが、何より、デバース移籍直前にメジャーに昇格したローマン・アンソニー、そしてマーセロ・マイヤーの台頭も不可欠な状態でした。

 メジャー昇格後、どんなプロスペクトも50打席はメジャーの投手のボールに苦しむ期間になりがちですが、アンソニーはNO.1プロスペクト通りに、急成長を見せ、上述のようにレッドソックスのオフェンスに欠かせない選手となりました。

 ここまでアンソニーは303打席で打率.292、OBP.396、SLG.463を記録。HR 8、二塁打 18、三塁打 1、BB%は13.2%、SB 4をマーク。rWARは3.1で、OPS+は137。

 しっかりとデバースを穴を埋め、打率ではデバースを上回り、これからHRも増えて行く、そんな時期の離脱でした。

アンソニーの穴

 アンソニーはひょっとしたら、レギュラーシーズンの最後の最後で復帰する可能性もあります。これは治り方次第です。そしてプレーオフには復帰してもらいたいところ。

 デバースのような生産性をもったアンソニーが不在ということでレッドソックスはその重要なピースを埋める作業が必要なのですが、その最たる候補のウィリャー・アブレイユがIL中。8月中旬からふくらはぎの肉離れで欠場しており、まだランニングも再開出来ていない状態。

 これにより、OFはジャレン・デュラン、セダン・ラファエラがメインで、3番目を吉田選手、ロブ・レフスナイダー、ネイト・イートン、ニック・ソガードで補うことになります。

吉田の爆発に期待

 吉田選手はOFとしては肩の故障もあり、今季はわずか4試合しか出場しておりませんが、彼がOFあるいはDHとしてこれからフル稼働してくれることが大いに期待されます。

 吉田選手も調子は上昇傾向ではあります。

ナサニエル・ロウにも期待

 また打撃ではナサニエル・ロウにも大いに期待したいところです。ナサニエル・ロウはナショナルズではまったく機能しませんでした。レンジャーズ時代にあれだけ打っていた選手が!とそのギャップに驚くくらいの落ち込み。

 DFA後、他クラブで大活躍する例は結構ありますが、ナサニエル・ロウはその代表のような活躍をしており、 レッドソックス移籍後は13試合で.324/.381/.568、OPS .949、HR 2、二塁打 3、RBI 8。

 もはや2018年のスティーブ・ピアースか!という活躍です。

 実際、ニック・ソガードだと長打はありませんが、長打も打てるナサニエル・ロウは相手投手への圧力も違ってきます。彼の打撃が必要ですね。

 ジャレン・デュラン、トレバー・ストーリー、アレックス・ブレグマン、そして頼りになるセダン・ラファエラもそれぞれ少しずつ生産性が上がればと思う次第です。

 レッドソックス、この試練にどう立ち向かうのか?その姿勢を見たいと思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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