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【MLB2022】マイケル・ワカが3ヒット・シャットアウト!エンゼルス12連敗へ

レッドソックス、貯金1へ

 現地2022年6月6日、レッドソックスは西海岸への遠征が始まりました。初戦はエンゼルスとの4ゲームシリーズ。ここまでエンゼルスは11連敗。特に11連敗目となったフィリーズとの最終戦は非常に悪い負け方になりました。

 止まない雨はないとよく言いますが、そろそろ勝ちそうというタイミングなのがこの4ゲームシリーズ。よって、レッドソックスとしては一段と締めてかからないとまずいシリーズでもあります。

マイケル・ワカ、3ヒット・シャットアウト

 その大事な初戦に先発マウンドに上がったのは今季調子の良いマイケル・ワカ。カージナルスでのルーキー時代を彷彿とさせる信頼感があります。

 ボールは決して飛び抜けて速い訳ではなく、Mid-90 mphが中心ですが、ファストボール、ブレイキング・ボールともにコントロールが良く、今季はこのゲームが始まる前までは3勝1敗、ERAは2.43。

 ニック・ピベッタもそうですが、Mid-90 mphというベロシティー自体は、速いことは間違いないのですが、アベレージでそれ以上を出す投手も多い中、打者にとってはやはり慣れている速度帯とも言えます。しかし、コントロールさえ間違わなければ、そうそう打たれはしないというのが見ていてよくわかる二人でもあります。ピッチングを見ていて面白い二人とも言えます。

初回のピンチを切り抜ける

 どんな投手でもやはり立ち上がりは不安定なものです。

 この日のマイケル・ワカも初回は危ない投球でした。1アウトから大谷選手、マイク・トラウトにヒットを許し、1アウトでランナーは1、2塁。

 トラウトのヒットレスは26ABで止まりました。

 つづくジャレッド・ウォルシュの当たりは1Bライナー。抜けると思われるほどのいいコースに飛んだ打球だったのですが、1Bのフランチー・コルデロが抑えました。この打球で2塁ランナーの大谷選手の帰塁が遅れました。大谷選手も先発のノア・シンダーガードに先制点をと思ったのでしょう。連敗中もあり、さすがの大谷選手にも焦りがあったのではないかと思います。二塁ランナーは結構難しいんですよね。ダブルプレーとなりました。

 もっとも、コルデロの判断も良く、よく2Bに送球したと思います。この好プレーもあってワカは初回のピンチを脱出。乗って行きました。

バスケスのシングルで先制

 先制点はレッドソックスで、2回表、先頭のアレックス・ベルドゥーゴがLFへシャープなシングルヒットを放って出塁。その後、ストーリー、コルデロが凡退したものの、この日マスクをかぶったクリスチャン・バスケスが3-2のカウントからタイムリーを放ち、ベルドゥーゴが生還し、レッドソックスが1点をリード。

 つづくジャッキーはパタにティー・リーブから復帰したところでしたが、凡退。レッドソックスはまずは先制点を奪いました。

シンダーガード、ベロシティーが落ちる

 筆者は今季のノア・シンダーガードをしっかりと見たのはこのゲームが初めてだったのですが、トミー・ジョン手術前はがんがん100mphを出していたあの豪腕が、この日はほとんどがMid-90以下でした。手術から復帰後の最初のフルシーズンなのですが、ベロシティーは明らかに落ちていますね。

 もっとも、セーブするよう言われているのかもしれません。リハビリ中にハイ・ペースとなって復帰がずれましたから。

 あの「ソーが!」というくらいのベロシティーでもありました。

エンゼルス、少ないチャンスをものに出来ず

 初回のチャンスを潰したエンゼルスでしたが、点差は1点のみ。しかし、マイケル・ワカの巧みな投球に翻弄され、打線が機能しません。

 6回裏、2アウトからマット・ダフィーがLF線の二塁打で出塁。スコアリング・ポジションで大谷選手というチャンスでしたが、大谷選手は2ストライク後、フレーム外のボールに手を出し、結局、空振り三振に。 

 エンゼルスは結果、ほぼノーチャンスでした。

 マイケル・ワカは最後までマウンドに上がり、9回、105球、被安打3、スコアレス、BB1、奪三振6で見事にシャットアウト勝利を成し遂げました。いいピッチングでした。

 これでワカは4勝1敗に。ERAは1.99に上がりました。

BOS投手陣、広い球場で生き生き

 コロシアムで行われたアスレチックスとの3ゲームシリーズをスイープしたレッドソックス。今回はエンゼル・スタジアムで初戦を取りました。何か、広いスタジアムで投げているせいか、投手陣が生き生きしているように見えます。

  • 6/5 @OAK : リッチ・ヒル:6回1失点
  • 6/4 @OAK: ニック・ピベッタ:7回スコアレス
  • 6/3 @OAK: ネイサン・イオバルディ:6回スコアレス

 直近、フェンウェイで投げたウィットロックは5回までスコアレスでした。右投手にとっては脅威になり得るフェンウェイでこの安定感は素晴らしいですね。

  • 6/1 vs CIN: ギャレット・ウィットロック:6回1失点(5回までスコアレス)

 レッドソックスはようやく貯金1に。このまま乗って行けるか、注目ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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