強すぎるブルワーズ
現地2026年10月24日、レイズ@ブルワーズのワールドシリーズGm2は初回からレイズが4点を先行するという予想外の展開となりましたが、今季のブルワーズは不可能を可能にするために現実的なステップを踏みます。
それがたとえ、ALサイ・ヤング賞候補のドリュー・ラスムッセンとの対戦であっても。
スターティング・ラインナップ
このゲームのスターティング・ラインナップはご覧の通り。レイズは2Bをベン・ウィリアムソンからリッチー・パラシオスへ変えてきました。ブルワーズはGm1と変わらず。
| # | レイズ(先攻) | ブルワーズ(後攻) |
|---|---|---|
| 1 | [DH] ヤンディー・ディアス | [LF] ジャクソン・チューリオ |
| 2 | [1B] ジョナサン・アランダ | [1B] ジェイク・バウアーズ |
| 3 | [LF] チャンドラー・シンプソン | [DH] クリスチャン・イェリッチ |
| 4 | [3B] ジュニオール・カミネロ | [C] ウィリアム・コントレラス |
| 5 | [C] リアム・ヒックス | [2B] ブライス・トゥラン |
| 6 | [2B] リッチー・パラシオス | [CF] ギャレット・ミッチェル |
| 7 | [CF] ジョニー・デルーカ | [SS] クーパー・プラート |
| 8 | [RF] ビクトル・メサ・Jr. | [RF] サル・フレリック |
| 9 | [SS] テイラー・ウォールズ | [3B] デービッド・ハミルトン |
| 先発 | [RHP] ドリュー・ラスムッセン | [RHP] ローガン・ヘンダーソン |
レイズ、初回にいきなりの4得点
レイズはジェイコブ・ミズロウスキーが登板するGm1を落とすかもしれないことを想定し、このGm2にエースのドリュー・ラスムッセンをもってきました。2戦目は必ず取って、最悪でも1勝1敗で本拠地へ向かうという戦略です。
その戦略通り、1回裏は素晴らしい攻撃となりました。
ブルワーズ先発はルーキーのローガン・ヘンダーソン。4シームは95mphほどですが、チェンジアップが素晴らしい投手ですね。このポストシーズンでは過去2回登板し、計9.0 IPでERA 3.00。ドジャースとのNLCSではERは2点だったものの、失点は4を記録していて、とりわけ圧倒してきた訳ではありません。
そのローガン・ヘンダーソンは1回表、リードオフのヤンディー・ディアスをSSゴロに仕留め、この日は良さそうでした。ところが、この打球に対し、SSのクーパー・プラートが打球への対処に遅れて慌ててスローイングをしたために1塁へ悪送球。ノーアウト2塁のピンチを招きます。前日に試合終了をキャンセルさせる早いベースタッチでクローザーのトレバー・メギルに負担をかけただけに慎重に行き過ぎたのでしょうね。
ローガン・ヘンダーソンは2番のジョナサン・アランダから三振を取り、1アウトを奪ったものの、チャンドラー・シンプソンにCF前に運ばれて、1失点。さらにチャンドラー・シンプソンにかき回された後、ジュニオール・カミネロにはLF前にタイムリーを打たれて2失点目。
1アウト1塁でリアム・ヒックスにはカットボールをど真ん中に投じてしまい、右中間スタンドに2ランHRを浴びます。ローガン・ヘンダーソンはこのイニング計4失点。
厳しい立ち上がりとなりました。
ブルワーズ、即座に2点を返す!
いきなり4点のビハインドとなったブルワーズは1回裏、リードオフのジャクソン・チューリオが2球目のアウトコースへのカットボールにうまく対応して、RFへクリーン・ヒット。つづくジェイク・バウアーズも3球目に真ん中に入ってきた甘いカットボールをRFへ打ち返し、シングルで続きます。1塁ランナーのジャクソン・チューリオは3塁へ進塁。
クリスチャン・イェリッチは読みが外れたのか、振り遅れの三振に終わり、1アウト1、3塁でウィリアム・コントレラス。その6球目、ブルワーズは1塁ランナーのジェイク・バウアーズにエンドランを仕掛けます。ウィリアム・コントレラスの打球は本来なら2塁の定位置への当たりでしたが、打球はベースカバーに入ろうとしたパラシオスの逆をつくかたちで外野に抜け、ブルワーズが1点を返します(TB 4,MIL 1)。
ブライス・トゥランが2Bライナーに倒れ、2アウト1、3塁でギャレット・ミッチェル。ギャレット・ミッチェルはフルカウントから真ん中にチェンジアップが来たところをRFへ弾き返し、3塁ランナーのジェイク・バウアーズが生還(TB 4,MIL 2)。ブルワーズは4点のリードを即座に2点に縮めたのでした。ドリュー・ラスムッセンは初回だけで29球を費やしました。これはレイズにとっては痛い計算外の展開となりました。
ともに先発が序盤に降板
ブルワーズのローガン・ヘンダーソンは2回以降はさらに腕を強く降ってチェンジアップの効果を高めました。2回、3回と無失点に抑え、ゲームを立て直します。ローガン・ヘンダーソンは3回で降板となりました。3.0 IPで64球、被安打3、失点4、ER 3、BB 1、SO 4、HR 1。
一方のドリュー・ラスムッセンも2回、3回は落ち着いたものの、4回途中で降板となりました。3.2 IPで89球を投じ、被安打6、失点3、ER 3、BB 2、SO 4。
ブルワーズ、追いつく!
ブルワーズは4回表からジョジョ・ロメロが登板。スコアレスで繋ぎます。
すると、4回裏、ブルワーズは1アウトからクーパー・プラートがフルカウントから四球で出塁し、2回裏の打席でもセンターライナーを放ち、ラスムッセンを捉えていたサル・フレリックがライト前シングルを放ち、これでプラートが3塁へ進塁。
1アウト、1、3塁でデービッド・ハミルトンの打席。ハミルトンは1Bゴロを放ち、これをジョナサン・アランダが後逸。ブルワーズは3点目をマークしします(TB 4,MIL 3)。
この後、ジャクソン・チューリオは3塁ゴロに倒れ、ジェイク・バウアーズが四球を選び、2アウト満塁となったところでドリュー・ラスムッセンは降板となりました。この後、キャム・ブーザーがクリスチャン・イェリッチを1Bゴロに抑えて、4回裏は1得点のみとなりました。
5回表、レイズは上位打線でしたが、3番手のダスティン・メイが、スコアレスで繋ぎます。
6回表は、ブルワーズはDLホールを起用。先頭のリアム・ヒックスに死球を与え、犠牲バントでスコアリング・ポジションにランナーを進められましたが、ジョニー・デルーカから三振を奪って2アウト。しかし、この後、ビクトル・メサ・Jr.にゴロでしぶとく三遊間を破られ、追加点を与えるピンチでしたが、これをLFのジャクソン・チューリオがホームでアウトにし、リードを1点に保って、6回裏へ。
サル・フレリックは全打席で捉えた!
6回裏、レイズはイアン・シーモアをマウンドに。ブルワーズの先頭はサル・ブレリック。フレリックはこの打席で粘りを見せて9球目、92.9 mphの4シームをしっかりと捉え、打球はCFバックスクリーンに飛び込むソロホームランとなり、ブルワーズが6イニング目に初回の4失点をクリアーにしました(TB 4,MIL 4)。
サル・フレリックはこのゲーム、全打席で見事に捉えた当たりを放ちましたね。
クーパー・プラートが勝ち越しシングル!
7回表、ブルワーズはアブナー・ウリーベを投入し、上位打線に回るターンをスコアレスで切り抜けます。
すると、7回裏、先頭のブライス・トゥランがタイラー・ウェルズからCFオーバーの二塁打を放ってチャンスメイクすると、ギャレット・ミッチェルもHR性の大きなフライを右中間に放って、これが犠牲フライとなって、ブライス・トゥランが3塁へ進塁。
クーパー・プラートを迎えたところで、レイズはサイドハンドのケビン・ケリーをマウンドに送りましたが、2-2カウント後の5球目、シンカーがやや甘めに入ったところをプラートにRF前にうまく運ばれ、これでブライス・トゥランが生還して、ブルワーズがついに勝ち越します(TB 4,MIL 5)。
アーロン・アシュビーが締める
ブルワーズは8回1アウトからアーロン・アシュビーを投入。8回だけかと思いましたが、アシュビーはイニングをまたぎ、9回表も登板。最後は2アウト3塁の状況を迎えましたが、ヤンディー・ディアスをチェックスイングで三振に抑え、ゲームセット。
ブルワーズが4点差を跳ね返して、5-4で勝利。ワールドシリーズ2勝目を上げました。

ヤンディー・ディアスは依然ヒットレス
ブルワーズはこの2戦で、レイズの核弾頭的役割のヤンディー・ディアスを9打数0安打に抑え、出塁はエラーによる1度だけ。徹底的にマークしています。
ジュニオール・カミネロは7打数2安打で、.286/.375/.429とまずまず打たれてはいますが、その効果はかなり薄れています。
果たしてヤンディー・ディアスを眠らせたままにしておけるのか、Gm3以降も面白い攻防が繰り広げられます。Gm3はブルワーズがロバート・ギャッサー、レイズはフレディー・ペラルタです。フレディー・ペラルタが古巣に対し、どのような投球を見せるのかも面白いところですね。
過去のワールドシリーズにおいて、2連勝したクラブが最終的に優勝を果たしたケースは80.7%にのぼります。どうなるでしょうね??
お読みいただき、ありがとうございました。
