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【MLB移籍2023】レッドソックス、マット・バーンズをマイアミにトレード!リチャード・ブライアーを獲得

リリーフをスワップ

 現地2023年1月30日、ボストン・レッドソックスが左腕リリーバーを補強しました。

 マイアミ・マーリンズからリチャード・ブライアーを獲得です。

 レッドソックスは去る現地2023年1月24日にマット・バーンズに対してメジャー・ロスターから外れるDFAを指定しており、その様相を見守っていましたが、7日以内にトレードという形で結論を出しました。

トレード詳細

 このトレードは1:1ではありますが、レッドソックスはマイアミにキャッシュも送ります。

レッドソックスGet

  • リチャード・ブライアー(Richard Bleier/35※)LHP
    ※開幕時は35才ですが、4月16日の誕生日を迎えると、36才になります。

マイアミGet

  • マット・バーンズ( Matt Barnes/32)RHP
  • $5.5M + キャッシュ・コンシダレーション

”プラス金銭”の内容

マット・バーンズの現契約

 2021年にオールスターにも出場したマット・バーンズ。この年は7月11日の前半戦までに38試合、38.0イニングを投げ、4勝2敗、19 SV、ERA 2.61をマーク。対戦打者の打率が.174と素晴らしい活躍を見せました。

 2018年にクレイグ・キンブレルがクローザーとしてゲーム終盤を安定させてくれていましたが、それ以来となる待望のクローザーでもありました。

 その効果も相まってレッドソックスのフロント・オフィスは2021年7月11日にマット・バーンズと契約延長を実施。その内容がこちらです。

  • 2年/$18.75M (2022-23) + 2024 $8M クラブ・オプション($2.25Mバイアウト)
    • サイニング・ボーナス:$1.75M
    • $7.25M (2022)、$7.5M (2023)
    • 2024年のオプションは、2022-23年の2年間にゲームを締めた試合により、最大$2Mアップでベースサラリーは$10Mに(条件の詳細は非公開) 

 レッドソックスは上述の通り、マット・バーンズを2023年1月24日にDFA。この時点で残債は、$10.25M と言われており、2023年のサラリーの$7.5Mとバイアウトの$2.25M、加えて$0.5M。この$0.5Mの詳細は不明です。サイニング・ボーナスの一部なのか、もしくは2024年のオプションのベース・サラリーの増加分を加味したものなのか、いずれにせよ、$10.25Mのうち、$5.5M程度を負担し、その支払は、2023年4月から9月まで6ヶ月間、毎月約0.92Mほど分割で支払われます。

リチャード・ブライアーの契約

 リチャード・ブライアーは2022年3月に調停を避けて以下の内容で契約。

  • 2年/$6M (2022-23)+ 2024 $3.75M クラブ・オプション($0.25Mバイアウト)
    • $2.25M(2022)、$3.5M (2023)

 なお、リチャード・ブライアーが上記契約にサインしたのは、3度目の調停のタイミング。2023年1月時点でMLSが6.074となっており、上記契約はFA資格到達後も1年囲い込む内容となっていました。

相殺

 今回はトレードなので、互いの契約を引き継ぐことになるのですが、2023年以降の支払いには$6Mのギャップがあります($9.75M-$3.75M)。

マット・バーンズリチャード・ブライア
2023$7.5M$3.5M
バイアウト$2.25M $0.25M
$9.75M $3.75M

 この$6Mのギャップを埋めるため、レッドソックスは$5.5M + キャッシュ・コンシダレーションで相殺するという内容です。

バーンズ、復活なるか?

 上述の通り、2021年の前半戦は非常に良かったマット・バーンズですが、後半は2勝3敗、ERA 6.48と悪化。シーズン・トータルでは60試合でERAは3.79となりました。8月にはCOVID-19 ILに入るなど、体調も崩しました。

 2022年5月後半には右肩の炎症で60 Days IL入り。復帰は8月でした。結果的には44試合、39.2イニングを投げたのですが、0勝4敗、ERA 4.31。もともとBB9は高い投手なのですが、2022シーズンは4.8となりました。

 96-97mphを出すケースもあったのですが、ボールが走らないため全力での投球ゆえ、打者にはファストボールが来るのがわかりやすかったと思います。また余計な力が入っていたため、コースにコマンド出来ずに、ど真ん中に投げて痛打されるというケースが目立ちました。

リチャード・ブライアーとは

 リチャード・ブライアーが有名になったのは2022年9月27日のブレーブス戦での1イニング3度のボーク判定。

 そのようなトラブルもあった投手ですが、ERAは非常に良い投手で、メジャー通算7シーズンで3.06。

  • 2017 (BAL) : 57試合で ERA 1.99
  • 2018 (BAL): 31試合で ERA 1.93
  • 2020 (BAL&MIA):21試合で ERA 2.16
  • 2021 (MIA): 68試合でERA 2.95
  • 2022 (MIA): 55試合で ERA 3.55

 2022シーズン、マイアミはチームOPSが.657でMLB27位という成績。打たない打線を背負って、ピンチのマウンドに立っていたので、2022年はERAが上がりましたが、それでも3点台で抑えているのは力のある証拠だと思います。

 リチャード・ブライアーは2008年のアマチュア・ドラフトでレンジャーズから6巡目指名を受け、プロ入り。

 2013年12月にルール5ドラフトでブルージェイズから指名を受けて移籍。しかし、ブルージェイズではゲームに出られず、2014年オフにFA。ナショナルズとサインしました。

2015年も出られずにオフにFA。2015年12月にヤンキースとサイン。デビューはヤンキース時代の2016年で、23試合でERA 1.96。

 2017年2月に金銭トレードでオリオールズへ。オリオールズには2020年前半まで在籍。2020年後半にトレードでマーリンズに移籍。マイナー選手とのトレードでした。

 デビューは29才と遅く、苦労したもののその後はリリーフで良い仕事をしているリチャード・ブライアー。フェンウェイパークでも輝いてもらいたいところです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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