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【MLB2021FA】ブレーブス、”2冠”のマーセル・オーズナと4年で再契約へ

HR&RBIタイトル(2020)

 前日、書ききれなかったトピックについて記しておきたいと思います。

 現地2021年2月5日、アトランタ・ブレーブスは2020シーズンに、HRとRBIでタイトルを獲得し、FAとなっていたOF/DHのマーセル・オズーナ( Marcell Ozuna )と再契約を結びました。

 マーセル・オズーナは2020シーズンは打率も3位に入り、あわやトリプル・クラウンか!?というほど大活躍。特殊なシーズンでユニバーサルDHを敷いたナ・リーグでもっともハマったDHと言っても過言ではないかと思います。

契約内容

 ブレーブスとマーセル・オズーナは以下の内容でサインしています。

  • 4年/$65M (2021-24) + $16M (2025) クラブオプション($1Mバイアウト)

 支払いはスケジュールは明らかにされていませんが、$165Mを4年で均等割すれば、$16.5M/年。

 特殊シーズンで苦戦する選手が続出した中、際立った成績を残し、しかも年齢は旬とも言える30才のシーズンを迎えるマーセル・オズーナを$20M以下のサラリーで獲得できたのはブレーブスにとっては非常に大きいですね。

NLのユニバーサルDHなし(2021)で動いたATL

 前年2冠で飛び抜けたサラリーも予想されていなかったマーセル・オズーナが2月第1週の週末まで残ってしまったのは、ひとえに、ナ・リーグのユニバーサルDHの導入いかんがはっきりしなかったため。

 現地2021年2月6日時点でも未だ正式な発表はありません。

  LF&DHが見込まれるカイル・シュワーバーはすでにナショナルズと1月9日にサイン済み。そして、NLのユニバーサルDHの回答を待っていたネルソン・クルーズも2月2日にツインズとの再契約に合意しました。

 あとはそもそも今オフのFAの目玉選手の1人であったマーセル・オズーナの動向次第だったのですが、ネルソン・クルーズのディールが決まった時点で契約まではもう時間の問題となっていました。

 後は、ブレーブスがそのまま再契約するのか、もしくはDH固定のALのクラブからなんらかのオファーがあるかというところでした。競合はレイズでしたが、もう資金力であっさりブレーブスが勝利しました。

DHは2021終了後のCBAアップデート後か?

 2021年はもうNLにDHはないと判断せざるを得ない状況ですが、ブレーブスはその後のNLユニバーサルDH導入を視野に入れて獲得したと面もあるでしょう。

 今、MLBと選手会のトピックはポストシーズンの参加クラブ数、感染予防策、ダブルヘッダー時のイニング数など極めて現実的な制度運用の決定にフォーカスされています。

 NLのユニバーサルDHに関しては、2021年終了後に更新となるCBA(Collective Bargaining Agreement)の改定で盛り込むようなスケジュールで動いていそうです。ブレーブスはそれも見込んでオズーナと合意したかもしれませんね。

GG受賞歴はあれど、LFの懸念

 マーセル・オズーナはマーリンズ時代の2017年にゴールドグラブ賞を受賞しています。なら、「もう安泰でしょ」と思いたいところではありますが、引退したロイヤルズのアレックス・ゴードン並みの鉄壁か?と言えばやはりNOです。

 マーセル・オズーナは2020シーズン、OFとして21試合に出場。OFとしての守備率は.955。LFでは19試合に出場し、.975。RFとしても2試合に出場、守備率は.750。LF、RFでともにエラーが1つずつ。

 ちなみにGG賞受賞の2017年はOFとしての守備率は.985。LFでは.984、CFでは1.000でした。

 要は、うまいのか下手なのかよくわからないというのがマーセル・オズーナのOFの守備です。アクロバティックなプレーはうまいものの、確実性にクエスチョンマークがつくと見た方がよいのでしょう。

 このスプリングトレーニングでは守備に割く時間が長くなりそうです。

ATLはバット最優先の獲得

 ブレーブスはとにかく他を寄せ付けないほどの攻撃力を信頼した契約だと言えそうです。

 現地2021年2月6日時点で、ブレーブスはLFのアダム・デュバルをFAとしてそのままにしていますが、再契約の話もちらほら出始めています。バットではマーセル・オズーナにはかないませんが、LFのバックアップとして獲得も視野に入れているかもしれません。

イチローとともに過ごしたオズーナ

 マーセル・オズーナは1990年11月12日生まれの30才。ドミニカ共和国出身です。右投げ右打ち。

 2008年2月に、アマチュアFAとしてマーリンズとサイン。18才の時ですね。

 デビューはマーリンズ時代の2013年。22才の時です。デビューイヤーで70試合に出場。

 デビュー2年めの2014シーズンからはエブリデイOFとしてゲームに出場。特に2017年は素晴らしく、159試合に出場し、打率.312、OBP .376、SLG .548、HR 37、RBI 124、安打数191と強烈なインパクトを残しました。GG賞のほかに、シルバースラッガー賞も獲得。

 イチロー選手がマーリンズに所属していたのは、2015シーズンから2017シーズンまで。ディー・ゴードンの次くらいにイチロー選手と仲良くしていたマーセル・オズーナ。プレー上もその影響は大きかったのでしょうね。

 大活躍した2017シーズンのオフに、マーリンズからカージナルスへトレードで移籍。サンディー・アルカンターラや、ザック・ギャレンらが交換要員でした。

 2018年と2019年はカージナルスでプレー。

 2019年オフにFAとなり、ブレーブスと1年でサインしていました。この時は当然NLにDHはないという状況でのサインした。

 2020シーズンもシルバースラッガー賞を受賞。

2021シーズンは守備面での評価を良いものに変えさせてくれることを期待しています。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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