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【MLB2024FA】ロイヤルズがアダム・フレイジャーと1年契約で合意

ロイヤルズ、またしてもFAの中堅どころを補強

 現地2024年1月27日になりますが、カンザスシティ・ロイヤルズがオリオールズからFAとなっていたアダム・フレイジャー(Adam Frazier/32)と1年契約で合意しました。

 ロイヤルズは今オフ、すでにセス・ルーゴ、マイケル・ワカらのローテーション投手に加え、ウィル・スミス、クリス・ストラットンらブルペン投手陣、さらに野手陣ではギャレット・ハンプソン、ハンター・レンフローなど中堅どころのFA選手と次々に契約。今回のアダム・フレイジャーとの契約もクラブの力を底上げする補強となっています。

契約内容

 両者の契約は大筋では以下の通り。

  • 1年/$4.5M (2024) + 2025 オプション
    • 2024: $2M
    • 2025: $8.5M ミューチュアル・オプション ($2.5Mバイアウト)

 2024年は$2Mのみの契約で、2025年の$8.5Mのミューチュアル・オプションが行使されない場合のバイアウト$2.5Mを加えれば$4.5M保証ということになります。

前の契約

 アダム・フレイジャーのこの前の契約は、2022年12月にオリオールズとサインした1年/$8M(2024)。今回はその単価を下回る額となりました。

若手台頭でBALからFAへ

 そもそもアダム・フレイジャーとオリオールズとは1年契約でしたが、オリオールズは2022年/2023年とトップ・プロスペクト達の台頭が目白押しという状況でした。

 内野手は、ガナー・ヘンダーソンをフルに稼働させることが前提で、アダム・フレイジャーは内野の重し的な役割も兼ねての補強されたのでした。

 そう言えば、オリオールズは2022年はルーグネッド・オドーアがそんな役割を果たしていましたね。シーズン後半は自身の打撃が低迷し、かなりイライラしていましたが、少なくとも前半は若いメンバーを引っ張っていました。

 アダム・フレイジャーは2023年は141試合に出場し、そのうち2Bとして113試合に先発。

 オリオールズはガナー・ヘンダーソン、ホルヘ・マテオ、ラモン・ウリアスと2B、SS、3Bを守れる選手がいたので、左投手の時に左打席のアダム・フレイジャーはベンチに下がり、右打席のラモン・ウリアスが2Bを守ったりしました。左右の投手による使い分けをプラトゥーンと言いますが、前半はホルヘ・マテオがアダム・フレイジャーのプラトゥーンのコンビを組むケースが多かったです。

 後半になるとルーキーで右打席のジョーダン・ウェストバーグが台頭してきたことから、彼がフレイジャーのプラトゥーンのコンビを担当しました。

 このようなプロスペクト達が台頭してきた上に、2024年はマット・ホリデイの息子のジャクソン・ホリデイがメジャーデビューが目前ということから、ベテランのアダム・フレイジャーはオリオールズとの再契約はなくなり、FAとなっていました。

2023年のアダム・フレイジャー

 打撃の方ですが、2023年は445 PA、412 ABで99Hits、.240/.300/.396をマーク。HR 13、RBIが60、RUN 59。このRBIとRUNの数字が非常に良かったので、オリオールズの打線のつながりを実現したようなところがありました。

打撃の良い面と悪い面

 アダム・フレイジャーのキャリア・ハイは2021年でこのシーズンはパイレーツとパドレスに所属。とくにパイレーツではAVG .324をマークし、相手投手にとっては非常に厄介なバッターでした。

 このシーズンはパドレスでの成績を併せてシーズン176安打をマークし、.305/.368/.411と素晴らしい成績を残しています。 

 キャリアを通じて素晴らしいのは三振の少なさ。キャリア通算でSO%が13.0%。MLB平均が22.4%ですから、飛び抜けて少ないことがわかります。

 ただ、欲を言えばハードヒット率がキャリアを通じて26.6%で、MLB平均の38.8%を大きく下回っています。この傾向は数字としてよかった2021年から出てきており、直近3シーズンは23%から24%で推移しています。またもともとBB%も少なく、キャリアを通じて7.4%でMLB平均の8.5%を下回っています。

守備はOFも視野か?

 上述のようにオリオールズでは2Bとしてプロスペクト達をリードする立場でした。もともと守備がうまく、なんでもこなせるので、ロイヤルズではOFとしての起用も十分に考えられます。ベンチの選択肢は拡がりますね。

 ロイヤルズのSSはボビー・ウィット・Jr.で決まり。2B/3B/SSのバックアップロールとして、ギャレット・ハンプソン、アダム・フレイジャー、マイケル・マッシー、マイケル・ガルシアで争うことに。

KCはまだ補強する

 ロイヤルズの2023年のペイロールは$119M。2022年からGMに就いているJ.J. ピッコロ(J.J. Picollo)は、今オフは2023年のサラリーに$30Mを上乗せるという予算で動いております。

 現時点で40manの贅沢税上のサラリーは約$133M。$150M直前まで動くとしたら、あと$17Mほどのスペースがあります。

 ALセントラルを制す勢いで動いているロイヤルズが残り予算をどう使うのかが興味深いです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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