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【MLB移籍2023】メッツの捕手、ジェームズ・マッキャンがトレードでオリオールズへ移籍

マッキャンがバックアップロールに

 本日もメッツに関するお話です。

 現地2022年12月21日、メッツとオリオールズ間でトレードが成立。2019年のホワイトソックス在籍時に強打の捕手として、18HR、打率.273をマークし、オールスターにも出場した捕手のジェームズ・マッキャンがトレードでオリオールズに移籍することとなりました。

トレード概要

 このトレードの概要は以下の通り。

オリオールズGet

  • ジェームス・マッキャン(James McCann /32)C/右投げ右打ち
  • 金銭
    • マッキャンの2023-24年の残りサラリーである$12M/年 x 2年=計 $24M中、$19Mをメッツがカバー(よって、オリオールズは2年で$5Mのみの支払い)。

メッツGet

  • PTBNL(Player To Be Named Later: 後日)

 オリオールズからは後日指名の選手がメッツに動くことになります。

オマール・ナルバエスとのディール成立が影響

 このトレードが成立したのは、現地2022年12月15日にメッツがブルワーズからFAとなっていたオマール・ナルバエスと2年/$15M(2023-24)でサインしたことが大きな背景にあります。

 ブルワーズの正捕手を獲得したメッツの26人のアクティブ・ロスターには、ブライアン・マッキャン、トーマス・ニド、さらに2022シーズン後半にデビューした期待の21才の捕手、フランシスコ・アルバレスを含め、捕手が計4人体勢となったため、2人はロスターから外れる必要がありました。

 投手のロスターとの絡みで、オマール・ナルバエス、トーマス・ニド、フランシスコ・アルバレスの3人体勢にするかもしれません。いずれにせよ、ナルバエスとのディールが決まった段階で、ジェームス・マッキャンがトレードの対象となるのは明らかでした。

マッキャンはバックアップ・ロールに

 オリオールズには2019年ドラフト全体1位のアドレー・ラッチマンが2022年にメジャー・デビュー

 ラッチマンがデビューしてからのオリオールズは見違えるような成績を残し、ルーキーながら、かつてバスター・ボージーがジャイアンツに与えたようなゲーム内での素晴らしい支配力を発揮。ROY投票でも2位に入りました。

 そのオリオールズのロスターには捕手はラッチマンしか登録されておらず、その意味でメッツとオリオールズは需要と供給がぴったりと一致しました。

 オリオールズは162試合すべてをアドレー・ラッチマンで運用したいのはやまやまですが、さすがにそれでは潰れてしまうので、今回のトレードでかなり強力なバックアップを得たとも言えます。メッツの正捕手でもあったジェームス・マッキャンは、バックアップロールに甘んじるとは言え、当面は左腕投手の先発ゲームでマスクをかぶることにもなりそうです。

ジェームズ・マッキャンとは

 ジェームズ・マッキャンは1990年6月13日生まれの32才。2023シーズン途中で33才となります。

 高卒時の2008年のアマチュア・ドラフトでホワイトソックスから31巡目で指名されるも、拒否。アーカンソー大学に進学。2011年のアマチュア・ドラフトでタイガースから2巡目指名を受け、プロ入り。

 デビューは2014年でタイガース時代のことです。

 タイガースでは2年目の2015年に正捕手としてゲームに出場。114試合で、425打席に立ち、打率.264、OBP .297、SLG .387で、HR 7、RBI 41。この時から打撃の良い捕手としての片鱗を見せていました。

 そう言えば、タイガース時代、ダグアウトでホセ・イグレシアスと激しく言い争う姿が撮られてしまいましたね(8/7/15: Tigers teammates James McCann and Jose Iglesias exchange words in the dugout after the end of the inning)。

 その後、タイガースには2018シーズンまで所属。2016年から2018年までの3年間の成績は、打率.231、OBP .285、SLG .359で、HR 33、RBI 136。

 2018年11月、リビルドを推し進めていたタイガースはジェームズ・マッキャンをノンテンダーにしました。

 ノンテンダーFAとなったマッキャンは同年12月にホワイトソックスと1年/$2.5M(2019)でサイン。

2019年に大活躍 

 ホワイトソックスでのジェームズ・マッキャンは素晴らしい活躍を見せました。2019年は118試合に出場し、476打席で、439打数120安打。打率.273、OBP .328、SLG .460、HR 18、RBI 60をマーク。守備ではもともとCS%の高い捕手でしたが、このシーズンも31%をマークし、リーグ平均の27%を超え、強肩強打の捕手としての地位を確固たるものにしたシーズンを過ごしました。

 短縮シーズンとなった2020年も31試合に出場し、打率.289、OBP .360、SLG .536、HR 7、RBI 15をマーク。

 ホワイトソックスでの2年間の活躍が素晴らしかったため、2020年オフにFAとなったマッキャンは、争奪戦となり、その結果、メッツと2年契約でサイン。

メッツでは苦戦 

 メッツとの契約詳細は以下の内容でした。

  • 4年/$40.6M (2021-24)
    • サイニング・ボーナス:$0.6M(2021年1月15日に支払い)
    • 支払い: $8M x 2 (2021-22)、$12M x2 (2023-24)

 2021年メッツで、121試合に出場するも、途中からマスクをかぶったケースも入れると捕手としては107試合の出場。このうち、先発捕手としては97試合にとどまりました。

 打撃成績は、412打席、375打数、87安打で100安打を超えることが出来ず、打率.232、OBP .294、SLG .349、HR 10,RBI 46。

 2022年は不調とケガに悩まされたシーズンで、5月中旬に左手の有鉤骨ゆうこうこつを骨折。手術が必要となり、リハビリに6週間を要しました。さらに、復帰後数週間で今度は左斜角筋を痛めて再びIL入り。復帰まで1カ月弱を要しました。

 結果、2022シーズンは61試合の出場にとどまり、打率.195、OBP .257、SLG .282。ポストシーズンの頃には、正捕手をトーマス・ニドに譲り、出場したのはNLWCのGame1でパドレスに1-7で敗れたゲームの終盤8回と9回のみ。メッツのフロント・オフィスからはホワイトソックスでの2年間がキャリアのマックスだったかと思われていたと状況でしたので、トレードも已む無しというところでした。

メッツはCB TAXをやや削減

 もしメッツがジェームズ・マッキャンをあと2年キープしていたなら、4年/$40.6M (2021-24)のAAVの$10.15Mがあと2年反映されるところでした。

 残り2年の$19Mを2年で割った9.5Mがあと2年反映されることになります。削減額は$1Mにも届いておりませんが、この努力が大事ですね。

 現地2022年12月22日時点のメッツのCB TAX上のサラリーは$384.65M。超過は$151.68Mで、予想ペナルティーは$111.8M。  

 なお、現地2022年12月22日時点のオリオールズの40manのCB TAX上のサラリーは$85Mです。

タイラー・ネヴィンがDFAに

 また、オリオールズはマッキャンのスペースを空けるために、タイラー・ネヴィンをDFAとしました。彼はエンゼルスのスキッパーのフィル・ネヴィンの息子。

 タイラー・ネヴィンは2018年のアリゾナ・フォール・リーグで大活躍。MVPのケストン・ヒウラよりも将来が嘱望されていましたが、メジャーデビューは2021年で、メジャーでの経験のほとんどは2022シーズンで、成績は.197/.299/.261、2HR 。

 マイナーではそれなりの数字を残しているので、しっかりとした実力をつけて再度、メジャーに上がってもらいたいところです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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