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【MLBプロスペクト2022】オリオールズのアドレー・ラッチマンがついにメジャー・デビュー!

2019年の全体1位のデビュー戦

 現地2022年5月21日、ボルチモア・オリオールズの2019年のアマチュア・ドラフトの1巡目(全体1位)のアドレー・ラッチマンがレイズ戦でついにメジャー・デビューを果たしました。

Adley Rutschman Amateur, College & Minor Leagues Statistics & History | Baseball-Reference.com
All Professional Baseball Statistics for Adley Rutschman.

 アドレー・ラッチマンはPre-2021、Pre-2022のトップ・プロスペクト・ランキング(MLBパイプライン)でいずれも2位に入っていた超有望株。2020年のマイナーリーグがキャンセルになった余波をもろに受けてしまいましたが、無事にメジャー・デビューを果たしました。 

6番捕手でスタメン

 アドレー・ラッチマンがマイナーからコールアップされたのは現地2022年5月21日当日。これはロスターの登録上のお話です。実際は、オリオールズのトリプルAであるノーフォーク・タイズに所属していたラッチマンは、ノース・カロライナ州のシャーロットでホワイトソックスのトリプルAであるシャーロット・ナイツとのカードに参戦中でした。最後の出場が現地2022年5月19日。よって本人にはそのタイミングで通知が行われたと思います。さすがに遠いので移動日を設けて21日にアクティブ・ロスター入り、そしてデビューという形に。

 アドレー・ラッチマンは昇格即出場ということになりました。6番での出場です。

初ヒットはトリプル

 2回裏に回ってきたメジャー初打席は、レイズの左腕、ジェフリー・スプリングから三振を喫しました。5回裏の第2打席は四球。

 そして7回裏、第3打席でアドレー・ラッチマンはRFへラインドライブの打球を放ち、これをブレット・フィリップスがもたつく間に一気に三塁まで陥れました。メジャー初ヒットはスタンドアップ・トリプルというなかなか珍しい初ヒットとなりました。

 なお、アドレー・ラッチマンはスイッチヒッターで、三塁打を放った打席ではレイズの投手が右サイドワインダーのラルフ・ガーザ・Jr.だったため、左打席で放っています。

 9回裏の第4打席はSSポップフライでした。この日は4打席で3打数1安打という成績に。

アドレー・ラッチマンとは?

 あらためて、アドレー・ラッチマンについて簡単に記載しておきます。1998年2月6日生まれの24才(現地2022年5月21日時点)。ポジションは捕手で、右投げスイッチ・ヒッティング。

 2019年の全体1位の選手ですが、高校卒時の2016年にマリナーズから40巡目で指名されるも、辞退。オレゴン州立大学に進学。

大学1年までフットボールも 

 祖父がリンフィールド大学で野球とフットボールのコーチをしていた関係で本人も大学1年まではフットボールとの二足のわらじを履いていました。フットボールではキッカーとして活躍。なお、高校時代の話になりますが、63ヤードのフィールド・ゴールを決めたこともあったようです。

 その後は野球に専念。オレゴン州立大学3年時の2018年には同大学をカレッジ・ワールドシリーズで優勝に導き、MVPを獲得。

 その他にも輝かしい賞を多数受賞。オールアメリカンのファーストチームやセカンドチームへの選出、パシフィック12カンファレンスのオールスターチームとそのオールディフェンスチームにも選出。オールアカデミックの名誉賞、ディック・ハウザー杯とジョニーベンチ賞のセミファイナリストに選ばれるなど。

 大学4年の2019年には打率.411、OBP.575、17HRをマーク。ゴールデン・スパイク賞、ディック・ハウザー・トロフィー、バスター・ポージー賞(旧ジョニー・ベンチ賞の新名称)を受賞。ゴールデン・スパイク賞はカレッジ・ベースボールのMVPのような位置づけの栄誉ある賞です。

好スタートもパンデミックの影響

 2019年6月24日、史上最高額のサイニング・ボーナス$8.1Mでオリオールズと契約。7月20日にはGCLオリオールズでプロデビュー。8月19日、ニューヨーク・ペンシルベニアリーグのアバディーン・アイアンバーズでプレー。プロ1年目の2019年はルーキー、クラスAマイナス、クラスAと3つのレベルで37試合に出場し、打率.254、4HR、26RBIをマーク。

 プロとしてフルシーズンとなる2020年はコロナ・パンデミックの影響でマイナーリーグがキャンセル。実践が遠のきました。

 2021年には、ダブルAとトリプルAで出場。2つのレベルを合わせて123試合に出場し、打率.285、OBP.397、SLG .502、二塁打が25本、HRは23本、RUNは86、RBIは75をマーク。もうメジャーのレベルに近づいているレベルまで来ました。

 さあ、メジャーへというところでしたが、2022年のスプリングトレーニングで右上腕三頭筋を傷め、開幕からILに入るアクシデントに。

 シーズンデビューは4月26日のクラスAプラスからスタート。すぐにダブルA、トリプルAに昇格。トリプルAでは12試合に出場。打率.233、HR3をマークし、今回メジャーへ昇格ということになりました。

ロスター調整

 アドレー・ラッチマンのロスター枠を空けるため、オリオールズは32才の捕手、アンソニー・ベンブームをDFAとしました。ベンブームがこのままFAとなるかどうかはまだわかりませんが、これからはメインがアドレー・ラッチマンになり、これまで出ていたロビンソン・チリノスはバックアップとなります。オリオールズはアクティブ・ロスターの捕手は2人体勢で臨むようですから、3人目にベンブームがいた方が心強いものの、出場機会を考えれば、ウェーバーも含めて他のクラブに移籍する可能性が高いと思われます。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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