スポンサーリンク

【MLB2021FA】カブス、ドジャースからFAのジョク・ピダーソンを獲得!

カブス、OFのバットを補強することに

 現地2021年1月29日、シカゴ・カブスが今オフ初めて$5Mを上回るFA選手のディールを決めました。

 ドジャースからFAとなっていた強打のレフティー、ジョク・ピダーソン( Joc Pederson)と1年$7Mで合意した模様です。ここまでのカブスはリリーバーのジョナサン・ホルダー(NYY→CHC)、オースティン・ロマイン(DET→CHC)などFA選手も獲得してはおりますが、オースティン・ロマインの1年/$1.5M (2021)がFA選手獲得の最高額。

 アンソニー・リッゾ(残留決定)、クリス・ブライアントなどの引き止め策になんとか対応しているといった状況です。

契約詳細

 現時点での契約状況を記載しておきます。

  • 1年/$7M(2021)
  • 2022年はミューチュアル・オプション
  • バイアウトも含まれる予定
  • $0.5M程度のインセンティブ

 今のところ、1年$7M(2021)の情報が出ていますが、バイアウトを含めるとそれより高い額でのディールとなる見込みです。どうやらバイアウトは結構な金額になりそうですよ!

ピダーソン加入後のカブスのOF

 左投げ左打ちのジョク・ピダーソンはドジャースでは主にCF、LFを中心に守ってきました。試合中の守備位置変更も入れると、CFが412試合、LFが229試合、RFが54試合。1Bも守ったことはありますが、カブスにはリッゾがいるのでそこはないものとして考えます。

【カブスOF】

  • RF:ジェイソン・ヘイワード
  • CF:イアン・ハップ→ジョク・ピダーソン
  • LF:イアン・ハップ、クリス・ブライアント、フィリップ・アービン→ジョク・ピダーソン

 ジョク・ピダーソン加入前は上記の状況で、RFはもうジェイソン・ヘイワードで行くでしょうから、ジョク・ピダーソンとイアン・ハップでCFとLFをシェアしそうです。あるいはジョク・ピダーソンのCFメインもあり得ますね。

カイル・シュワーバーの穴

 カブスは今オフ、カイル・シュワーバーとアルバート・アルモラ・ジュニアに対してノンテンダー。外野手2人が抜けた状況となっていました。

【カブスのノンテンダーFA】

  • カイル・シュワーバー (28) LF
  • アルバート・アルモラ(Albert Almora /27) CF
  • ホセ・マルチネス(Jose Martinez /32) DH
  • ライアン・テペラ(Ryan Tepera /33) RHP-RP

 すでにナショナルズと$10M保証の金額でディールが成立したカイル・シュワーバーの穴を補う形で強打者のジョク・ピダーソンを加入させたというところでしょう。

 もし、カイル・シュワーバーとサインしていれば、2021年のサラリーのレンジが$7.9M〜$9.3Mと言われていましたし、ナショナルズもそれに対して$10M保証という形で条件を提示しましたから、ジョク・ピダーソンとのディールは$3Mほどのコスト削減と打力を獲得できたとも言えそうです。

ジョク・ピダーソンとは

 ジョク・ピダーソンは1992年4月21日生まれの28才。左投げ左打ちのOF。ドラフトは2011年のドジャースの11巡目。高校卒での指名でした。

 デビューは2014年。22才の時ですね。この時はセプテンバー・コールアップで実力の現在位置を知るための期間とも言えるでしょう。

 メジャーでの本格稼働は2015年。スプリング・トレーニングでアンドレ・イーシアからポジションを奪った形になり、もうCFのレギュラーとしての出場です。この年は151試合に出場し、打率は.210と上がらなかったものの、HRは26本をマーク。OBP .346、SLG .417、RBIは54。ROYの6位に入りました。ちなみに2015年のナ・リーグのROYはクリス・ブライアントでした。

 2016年は数字は前年とそれほど変わらなかったもの、内容がよくなりました。打率は.246とアップ!なにより三振の数が減りました。前年の170から130へ。SLGも.495へアップ。

 順調ではあったのですが、2017年には調子を落とし、一時期はマイナーに。このシーズンは102試合、打率.210、HR 11。ただ、ポストシーズンに復活。特にアストロズとのワールドシリーズでは18打数6安打、HR 3、RBI 5、打率.333をマークしています。

 2018年、2019年は順調。特に2019年に至ってはHR 36本をマークしました。

 2020年は60試合中、43試合に出場し、打率は.190と苦しんだシーズンでもありました。ただ、ポストシーズンでは活躍。打率はNLDSで.400、NLCSでは.389、WSでは.400をマーク。勝負強い選手です。

後輩が2年連続ROY!レフティー王国のきっかけ

 この時期、ドジャースはすごくて、2016年にはコーリー・シーガーがROYを獲得。そして2017年にはコディー・ベリンジャーもROYを獲得しました。ピダーソンは2015年のROYをクリス・ブライアントに譲りましたが、それでも3年連続でROYを争う人材を輩出させたのがすごいですね。

 ただ、これには弊害も生まれました。この3名の打席はいずれも左。さらに同時期、内野にはマックス・マンシーもデビューしていて、彼も左。いずれもよく打つ左打者でしたので引っ込めるに引っ込められないという弊害が生まれました。

 今回、ドジャースがピダーソンのFAをそのままにしたのはそのような理由もありました。ドジャースには右打席のムーキーも入りましたし、ウィル・スミスというフレッシュな右打者の捕手も出ましたから、今度も野手を獲るなら右になるでしょう。

Lets’ go JOC

 2019年のオールスター。ジョク・ピダーソンはこの年は選ばれなかったのですが、2020年のオールスターの開催地がドジャースタジアムだった関係で、ホームラン・ダービーに出場。

 結果、セミファイナルでゲレロ・ジュニアに1本差で敗れたものの、スタンドを大いに湧かせました。

 ジョク・ピダーソンに大声援を送るカーショウのお嬢さん。可愛かったです。なお、2019年のHRダービーの優勝者はメッツのピート・アロンソでした。

 以上です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】絶好調のPCA!2試合連続HRを含むRBI 7、盗塁2でドジャース戦の連勝に貢献
【MLB2025】エンゼルスがイアン・アンダーソンをDFAに
【MLB2025】UCLを傷めていたトリストン・マッケンジーが手術回避の結果、DFAに
【MLB2025】エンゼルス、3点ビハインドの9回裏に大逆転!ジョー・アデルがサヨナラ安打を放つ
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、ERAが1.13に!BOSはカサスのサヨナラ安打でCWSに勝利
【MLB2025】パヘスがまたもHRを強奪!佐々木は6回を投げきるも、最後に笑ったのはレンジャーズ!
【MLB2025】山本、デグロムとの投手戦を制す!またもエドマンが殊勲の一打
【MLB2025】大谷がパタニティー・リストで欠場へ!E・ロザリオがロスター入り(朗報あり!)
【MLB2025】レンジャーズのクマール・ロッカーがメジャー初勝利をマーク!
【MLB2025】スペンサー・ストライダーが復帰!最速で通算500奪三振を記録
【MLB2025】ホームラン単独トップ(8号)のA’sのタイラー・ソーダーストロムとは?
【MLB Injury 2025】クリス・ブライアントがILへ。復活の道は遠し。ロッキーズの経営にも大きく影響
【MLB2025】パドレス、3試合連続でロッキーズをシャットアウト!圧巻の成績で高品質ゲームを連発中
【MLB2025】ミゲル・ロハス、ドジャース投手陣のモノマネで球場を沸かせる
【MLB2025】アンディー・パヘスがGSを強奪!佐々木は最長5回を投げきるも、ドジャースは大敗!
【MLB2025】試合を決めたのはまたしてもトミー・エドマン!ドジャースは山本も輝き、ホーム10連勝を達成
【MLB2025】 コナー・ウォンの小指骨折を受け、レッドソックスがヤスマニ・グランダールを獲得!
【MLB2025】ドジャース、連敗を3でストップ。ロード・トリップは2勝4敗で2シリーズ連続で落とす
【MLB2025】HOU、CWSなどで活躍したリリーバーのオクタビオ・ドーテルが不慮の事故で亡くなる
【MLB2025】レッズ、ハンター・グリーンが圧巻の投球!好調ジャイアンツを完全に支配!
【MLB2025】ブルージェイズ、ブラディミール・ゲレロ・Jr.と14年/500Mドルで延長へ!
【MLB2025】ドジャース、連敗せず!佐々木朗希がゲームメイク!A・ノラは好投が報われず!
【MLB2025】ドジャースが初黒星!フィリーズはJ・ルザルドとリアルミュートが躍動!大谷の盗塁連続成功は38でストップ
【MLB2025】レッドソックスがフェンウェイ・オープナーで勝利!ビューラーが移籍後初勝利
【MLB2025】ドジャース、大谷の今季3号サヨナラHRで開幕8連勝!ATLは7連敗
【MLB2025】今季メジャー初完封はレンジャーズのネイサン・イオバルディ!99球で達成!
【MLB2025】レッドソックス、ギャレット・クロシェと6年の延長契約で合意へ
【MLB2025】開幕3戦で15本塁打! NYYが巻き起こした新バット「トルピード “Torpedo”」の大波紋
【MLB2025】ドジャースがタイガースを力でねじ伏せてスウィープ!佐々木はホーム・デビューで苦戦
【MLB2025開幕Gm2】ナイス・ゲーム!粘るタイガースにトミー・エドマンとムーキー・ベッツが立ちふさがる!
タイトルとURLをコピーしました