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【MLB】2021シーズン、開幕時の贅沢税上のサラリーの状況

2021年4月1日時点での贅沢税上のサラリーは?

 現地2021年5月10日、開幕して1ヶ月が経過し、シーズンの1/6以上が過ぎた訳ですが、ここで改めて今季の開幕時の贅沢税上のサラリーの状況を整理しておきたいと思います。

 というのも、1ヶ月以上が経過し、各クラブとも現有戦力でどう戦うか?ということでまだまだ戦力の立て直しを狙う時期でもあります。2020年は短縮シーズンで、観客も入れずに過ごしたことで各クラブともに収益が激減。このオフは、例年以上にファイナンス上は緊縮路線に走りました。中には突っ走ったクラブもあったことは事実ですが。

各クラブ、ロスタームーブが盛ん

 5月に入り、MLBの各クラブは急に慌ただしくなりました。中でもエンゼルスのアルベルト・プホルズのDFAには驚かされましたね。

 記事にはしていませんが、現地10日、パイレーツはオールスター2度の内野手、トッド・フレイジャーをDFAにしています。パイレーツは空いたロスターに5月5日にインディアンスからDFAとなり、ウェーバー公示で9日にクレームオフ(獲得)したOFのベン・ギャメルを入れることにしています。

 ブレーブスはシェーン・グリーンと再契約。 

 また、プロスペクトのデビューも含め、各クラブともにロスター調整に余念がない状況です。

 無い袖は振れませんが、ファイナンス上少しでも余裕があるなら、補強したいと考えるクラブもあることでしょう。一方、補強できる資金がありながら、贅沢税のペナルティーを恐れて二の足を踏んでしまうクラブもあることから、現地4月1日時点での贅沢税上のサラリーの状況について記しておきたいと思います。

4月1日時点の贅沢税上のサラリーランキング

 贅沢税については下記の記事をご参照ください。

  • 2021シーズンの基準額:$210M

 上記の基準額をどれくらい超えるか?というのが贅沢税がかかる対象となります。2019シーズン、$243.65Mとなったレッドソックスがどれくらいのペナルティーになったのかというと、$13.4 M。もう一流選手を1年契約でゲットできる金額です。さらに、レッドソックスにとって痛かったのは、ドラフトでの一番高い指名順が10個下がるというものでした。特にこの新人獲得が痛いのです。

ドジャース、とんでもない金額になる!

 では見ていきます。金額の多い順から記して行きたいと思います。2021年4月1日時点の金額で、40manロスターの総額です。

  1. ドジャース: $262.1M
  2. ヤンキース:$207.6M
  3. アストロズ:$206.9M
  4. パドレス: $205.5M
  5. レッドソックス: $205.4M
  6. フィリーズ: $204.4M
  7. エンゼルス: $198.1 M
  8. メッツ: $196.6M
  9. ナショナルズ: $194.4M
  10. カージナルス: $177.1 M
  11. カブス:$173.0 M
  12. ホワイソックス: $169.3 M
  13. ジャイアンツ: $158.4M
  14. ブレーブス: $157.7M
  15. ブルージェイズ: $153.5M
  16. ツインズ: 146.0 M
  17. レッズ: $129.1 M
  18. ブルワーズ: $127.5M
  19. ロッキーズ: $116.7M
  20. ダイヤモンドバックス: $109.9 M
  21. レンジャーズ: $107.0 M
  22. ロイヤルズ: $103.1 M
  23. アスレチックス: $100.3 M
  24. タイガース: $97.8 M
  25. マリナーズ: $92.3 M
  26. レイズ: $83.0 M
  27. マーリンズ: $78.5 M
  28. オリオールズ: $76.6 M
  29. インディアンス: $63.2 M
  30. パイレーツ:$62.9 M

現地2021年5月10日時点の順位

 現地2021年5月10日時点の各地区の順位は以下の通り。

【AL】【NL】
EAST
1. BOS/ 22-14
2. NYY/ 18-16
3. TBR/ 19-17
4. TOR/ 17-16
5. BAL/ 16-19
EAST
1. NYM: 16-13
2. PHI: 18-17
3. ATL: 17-17
4. MIA: 15-19
5. WSH: 13-17
CENTRAL
1. CWS/ 19-13
2. CLE/ 18-14
3. KCR/ 16-17
4. MIN/ 12-20
5. DET/ 10-24
CENTRAL
1. STL: 21-14
2. MIL: 19-16
3. CHC: 17-17
3. CIN: 16-16
5. PIT: 14-20
WEST
1. OAK: 21-15
2. HOU: 18-17
2. SEA: 18-17
4. TEX: 18-19
5. LAA: 16-18
WEST
1. SFG: 21-14
2. SDP: 19-16
3. LAD: 18-17
4. ARI: 16-19
5. COL: 12-22

ドジャース、動けず

 ダスティン・メイのシーズンエンディングのトミー・ジョン手術が入ったドジャース。先発を補強したいところでしょうが、ほぼ無理な状況。そしてできればプレ・セットアップが欲しいところでしょうが、もうウェーバーのクレームオフくらいでしか補強できなさそうです。それとも、さらになりふり構わず行くかのか??

パドレス、投資効果が花開く

 ドジャースの牙城を覆そうと補強を頑張ったパドレスは完全にその効果が出ています。ダルビッシュ投手、マーク・マランソン、ブレイク・スネルそしてマニー・マチャードの効果もここに来て心強いでしょう。

 なお、ダルビッシュ投手、ブレイク・スネルはFAではなく、トレードでの獲得ですが、トレードの場合、前契約を引き継ぐので、パドレスの贅沢税上のサラリーもアップします。

レッドソックス、息を吹き返す

 まだまだ2019年の贅沢税の爪痕に苦しんでいるレッドソックスですが、今季はかなり楽になりました。

インディアンス、超優秀 

 リビルドしながらも優秀争いをしてきたインディアンスは、今季こそリンドーアが抜け、非常に厳しい戦いが予想されていました。その証拠にここ1ヶ月で2度もNO-NOを喫しています。しかし、打線が苦しいだけで、相変わらずの右腕の素晴らしさを継続。シェーン・ビーバーだけでなく、アーロン・シバーリも好調。さらに後ろではジェームス・カリンチャックが好調、エマニュエル・クラセも今季は復帰。29位ながら、ホワイソックスと台頭です!

A’s、レイズも優秀

 毎年のことながら、レイズはすでに貯金ありの状態に。そして悲惨な戦いしか想像出来なかったアスレチックスが、ゲームの要所を抑えた戦いを展開。投打は決して派手ではないのですが、ALウェストのトップに君臨。これは素晴らしいですね。

メッツ、一歩抜けるか?

 このオフ、新オーナーとなり資金潤沢となったメッツはまだこれからその投資効果が表れてきそうです。

FAのリック・ポーセロ、ヨエニス・セスペデス

 FAで未決の右腕としてリック・ポーセロが、さらにOFではヨエニス・セスペデスがいます。彼らを獲得に動くクラブが出てくるでしょうか?その点も注目ですね。

 以上、ほんとうは4月前半にしたためたかったトピックでしたが、年度末から仕事が忙しくて書ききれなかった話題をこのタイミングで書きました。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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