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【MLB噂2019】ロイヤルズ・オーナーがクラブ売却へ!売却先として名前の上がっているジョン・シャーマン氏とは?(追記あり)

KC、KC、KC・・・地元愛

現地2019年8月27日、かなり衝撃的なニュースが走りました。

「カンザスシティ・ロイヤルズが身売り」というニュースです。筆者はESPNのパッサン氏の記事で知ったのですが、The Athleticが最初に報道したみたいですね。この辺、記者間で誰が最初にリポートしたかというのは非常に律儀ですね。

さて今の状況を整理しておきたいと思います。

また上のKC、KC、KCの小見出しの意味についても後述します。

現オーナーのグラス氏とは

カンザスシティ・ロイヤルズの現オーナーは、デービッド・グラス氏( David Glass )、1935年9月2日生まれのまもなく84才になられるお方です。

上のVTRで動画で動いている白髪のおじいさんがそうです。後に静止画で出てくるのがシャーマン氏です。

グラス氏はもともと小売のウォルマートにいらっしゃった方で、超やり手のビジネスマンでした。1976年にウォルマートの財務に入社し、副社長とCFO(Chief Financial Officer)を兼任した後、1988年にウォルマートのCEOに。店舗のソフトウェアの開発をかなり進めたのがCEOへたどり着いた要因だったようです。時代的にPOSレジの先駆けのようなことをしたのだと思います。

2000年に退任。1976年に123店舗だったウォルマートを2005年には国内外で4,000近くに増やした人です。ちなみにウォルマートの創業はアーカンサス州。カンザスシティはミズーリ州です。グラス氏はミズーリ州出身。

ファンド所有というよりは個人所有のオーナー。

グラス氏、2000年にオーナーに

カンザスシティ・ロイヤルズの誕生は1969年。今年で50周年です。

デービッド・グラス氏は1993年に前オーナーのユーイング・カウフマン氏の死に伴い、インテリムの(暫定の)会長兼CEOに就任。そして2000年にクラブを取得。オーナーになりました。

現在のフロントオフィスのメンバーにはカウフマン氏のご家族も名を連ねておりますね。

そして20年間、ロイヤルズのオーナーとしてクラブを運営。

2000年から2018年までロイヤルズは2014年にワールドシリーズ出場、2015年にワールドシリーズチャンプに。

しかし、最下位は2004年から2007年の4連続を含め7度。ペナント2位以上は2014年と2015年の2回だけ。

オーナーとしては小売出身だっただけに渋い類のオーナーです。

贅沢税の計算上の2019開幕時点のロイヤルズの支払いサラリーは$110,094,233(約$110.1M)で、全30クラブ中25位(1位のBOSは$236.7M)。

2015年のワールドシリーズチャンプ後にすぐにリビルドに入ったように、とにかく在任期間中に1度はチャンプになりたいと思いつつもそれが叶ったのでもう安心したという域に達したと見ていいと思います。野心家でしょうが、おじいちゃんですから。

そして今回の売却話です。

現オーナー、気絶するほどの売り抜け

グラス氏が2000年にロイヤルズを取得した時の金額は$96M(もしも2019年8月29日時点のレートで換算するなら、100億円ほど。あくまで目安として。当時のレートならもっと高かったはずです)と言われております。

そしてロイヤルズの価値が 2017年4月にFORBSが出した数字では$1.2B。この時は下から3番め。マーリンズとレイズより上です。

そして2019年現在のFORBSの算出では$1.0B、10億ドルで、2019年8月29日時点の105円/USDで計算したとすればざっと1,050億円。

20年で10倍、儲けは$904M、日本円でざっと900億円の儲け。今どき、こんな利率ありますか?その利益どうするのか聞いてみたいですね。

全額、寄付しろと言いたいですね。

そして、その売却先と見込まれているのが、ジョン・シャーマン氏です。

売却先、ジョン・シャーマン氏とは?

このジョン・シャーマン氏ですが、今現在インディアンスのバイス・チェアマン(副会長)の地位にあります。

今はインディアンスのフロント

Front Office | Team | Cleveland Guardians
Front Office Directory

もしもロイヤルズのオーナーになった場合は、MLBの規約上この権利を放棄しないといけません。同地区の2球団に在籍してしまうと、利害関係者なので不正が起こる土壌になってしまいますので。

複数企業のオーナーでKCの名士

このジョン・シャーマン氏はどういったビジネスをされている方かというと、一言でいうとエネルギー産業をベースとしたインフラファンドのオーナーであり、複数企業のオーナーでもあり、複数の財団に名を連ねる人です。

Current positions of John J. Sherman
  • Evergy Inc(Electric Utilities) /Director
  • Crestwood Equity Partners LP (Oil & Gas Refining and Marketing)/ Director
  • MLP Holdings LLC /CEO
  • Harry S. Truman Library & Museum/ Chairman
  • Westar Energy, Inc. /Director
  • Kansas City Power & Light Co./Director
  • MRIGlobal /Trustee
  • Ewing Marion Kauffman Foundation/Trustee
  • Teach For America, Inc./Director
  • Crestwood Equity GP LLC / Director
  • University of Missouri-Kansas City /Director
  • KCP&L Greater Missouri Operations Co./ Director
  • UMKC Foundation / Director
  • TechAccel LLC / Director
https://www.marketscreener.com/business-leaders/John-Sherman-05GZ4F-E/biography/

今、アメリカはシェールガスで盛り上がっているのでかなりの勢いかと思います。現在、64才。

カンザスシティの財団、例えば前オーナーのカウフマンのEwing Marion Kauffman Foundationのトラスティー(管財人)を務めたり、カンザスシティの商工会議所にも名を連ねるほどカンザスシティのビジネス関連のサイトにほぼほぼ名前が上がっておりました。

前オーナー一家とも交流があったと思われます。

地元愛が強い人でもあるのでしょう。

もともとカンザスシティで2つのエネルギー関連の会社を創業し、吸収合併を繰り返し今の地位にたどりついております。

もしシャーマン氏が取得することになれば、エネルギーのファンドの中に入れて運営するのではないか?とこれは筆者の推測ですが、そう思います。

ロイヤルズは正式なコメントを控えている段階ですが、おそらく実現するでしょう。

そしてシャーマン氏になれば結構人材にも投資するタイプの人のようなのでロイヤルズは息を吹き返すかもしれません。

まずは正式な発表を待ちたいと思います。

ロイヤルズ、次章へ!正式決定!(追記)

 現地2019年11月26日、正式にジョン・シャルマン氏による買取が終了。シャルマン氏のオーナー就任が正式に決定しました。

 Congratulations!

お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. irolyn より:

    分配金コジキまでやらかしたローリアの前では霞みますが、このグラスさんもなかなかの球団ころがしですね
    在任中は、スモールマーケットなのを差し引いてもなかなか選手獲得に予算を割かないケチなイメージがあります
    同地区のDETやMINが背伸びしがちなせいかも知れませんが

    • hirotee より:

      irolyn様
      昨日はご指摘ありがとうございました。記事内訂正しました。

      いましたね。ジェフリー・ローリア。もっともオーナーになって欲しくない人物像として燦然と輝いていますね。グラス氏はそこまでえげつないことはしてないですが、不作為というかテコ入れ不足なのは否めませんね。記事内のVTRでちらっと見えましたが、口出しが多かったのではないですかね? 金をださずマイクロマネジメントだったら(推測ですが)現場はやりづらくて仕方ないでしょうね。どうして自分らがレイズになれないか?もし引き合いに出されていたら(これも推測ですが)、やってられないですね。

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