アスレチックス、油断なければまたスイープ
アスレチックスが止まりません。現地2021年4月24日(土)にカムデン・ヤーズで行われたオリオールズとの3ゲームシリーズのGame2では、先発のクリス・バシット(Chris Bassitt )が6イニングを無失点に抑える好投でゲームメイク。打撃陣もゲーム前半で7点を奪い、7-2で完勝しました!これで4月9日のアストロズ戦からつづく連勝は13に。油断なければ明日もスイープする勢いです。
クリス・バシットの好投
やはりこのゲームを作ったのはクリス・バシット(32才)ですね。開幕から連敗しましたが、この13連勝の間に3度登板。このゲームの勝利で2勝目を上げ、シーズンの成績を2勝2敗のタイとしました。
中盤2イニングを3者凡退に
独特のフォームから角度のあるボールを投げ込んでくるクリス・バシット。決して美しいフォームではありませんが、ファストボールはmid-90mphを計測し、カット・ボール、スライダー、シンカーで横に揺さぶり、チェンジアップで速度差もつけ前後でも揺さぶります。
この日はランナーを背負うピッチングが続きましたが、中盤の3回、4回を三者凡退にしたところは大きかったと思います。特に4回表には味方打線の援護がありましたからここできっちり三人で抑えたことはいい流れを引き寄せたと言っていいでしょう。
クリス・バシットは6イニングで101球、被安打8、失点2、与四球1、奪三振8。
マット・オルソン、マルチ安打、2RBI
そして特別打たない打線の中で唯一好調をキープしているマット・オルソンがこの日も活躍。1回表にはランナー2塁に置いて、ライトへタイムリー・シングル。
2回にも2点タイムリーを放ったマーク・カナを2塁に置き、タイムリー2塁打を放つなど、この日もマルチ安打。2RBIを上げました。
ジェド・ラウリーが3ランHR
そしてゲームを決めたのは、4回表のジェド・ラウリーの3ランHR。2回裏にオリオールズに1点を返され、1-4となり、まだゲームがどう転ぶかわからない状況で、ゲーム前半で勝利に大きく近づく3ランHRを放ったのは大きいです。
ジェド・ラウリーは直近7日のゲームでは特に当たっておらず、打率.143と苦しんでいましたので、アスレチックスにとって彼に当たりが戻ってきたのは嬉しいところですね。なお、ジェド・ラウリーはシーズン成績では打率.296で、安打数はマット・オルソンの22安打に次ぐ、21安打でチーム2位です。
ディークマン温存で無失点リレー
そしてバシット降板後は、左腕のアダム・コラレックが1.1イニングを、J.B.ウェンデルケンが0.2イニングを、そして最後は、デオリス・ゲラが1イニングを無失点でリレーしオリオールズに反撃のチャンスを与えず、アスレチックスが7-2でオリオールズに完勝したゲームでした・
連勝記録もチラチラ
この日の勝利で13連勝となったアスレチックス。直近のMLBの連勝記録は2017年8月から9月にかけてインディアンスが達成した22連勝。
13連勝は2017年のDバックス以来
それに次ぐ記録としては、2017年9月にアリゾナ・ダイヤモンドバックスが13連勝を記録して以来のこと。
マネーボールは20連勝
なお、アスレチックスだけで行けば、あの有名なマネーボールのシーズンが2002年。そのときは20連勝を達成しています。
それに次ぐクラブ・レコードです。
アスレチックス、現地25日の3GameシリーズのGame3も取ってしまうのか?注目ですね。
追記:A’s、13連勝で終焉
現地2021年4月25日(日)、アスレチックス@オリオールズのGame3で、アスレチックスの連勝記録がついに13でストップしてしまいました。
ジョン・ミーンズが立ちはだかる
アスレチックスがヘスス・ルザルド、オリオールズが最後のボスキャラ的存在のエース、ジョン・ミーンズが先発。このジョン・ミーンズ、さすがに開幕戦でレッドソックスを硬直させただけのことはありました。アスレチックスはジョン・ミーンズから7回1アウトまでヒット2本に抑えられました。
マット・オルソンが封じられる
特に、アスレチックスにとって痛かったのは当たりに当たっていたマット・オルソンが完全に封じられたことです。左VS左。三振、四球、1Bポップフライという成績。チェンジアップにやられました。
オースティン・ヘイズが2HR
一方、アスレチックス先発のヘスス・ルザルドは一言で言って非常に良かったと思います。特にファストボールは97mphをヒット。静かな動作から一転、リリースの時だけに力を集中させるボールの切り方は今後かなりブレークしそうな内容だったと思います。ただ、今日はファストボールに酔ってしまったのか、ちょっと単調になってしまいました。特にこのゲームまでHRのなかったオースティン・ヘイズに左中間とライトにそれぞれ1本ずつ放り込まれたのは痛かったです。ルザルドは7回2アウトまで投げ、被安打7、失点3。しかし、奪三振8は非常によかったと思います。
デオリス・ゲラが大炎上
1-3と僅差で追いかける立場のアスレチックスでしたが、8回2アウトからスイッチしたデオリス・ゲラが大炎上。被安打1だったものの、四球4つで失点5(自責点は2)。守備の乱れもありましたが、この5失点でチーム全体がプツッと緊張の糸が切れてしまいました。
スコアは8−1。シーズン成績は14勝8敗。26日からはフロリダに移動し、レイズと対戦です。この頭脳戦はなかなか楽しみですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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