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A’sの9連勝目はルザルドのメジャー初勝利、ロレアーノの相手ベンチ直行など話題満載(追記あり)

アスレチックス、9連勝を達成!

 現地2020年8月9日のアスレチックスは地元オークランド・コロシアムでアストロズを迎えての3ゲームシリーズの最終日。カリフォルニアで8月で午後1時プレーボールという見ただけで暑さが伝わってくる映像でしたが、アツいのは気温だけではなく、中身も相当アツいゲームとなりました。

暑そう

 昼夜の寒暖差が激しいカリフォルニアですが、このゲームのプレーボール時の気温は華氏で79℃、摂氏に直すと26℃です。カリフォルニアはカラッとしていて、日本の猛暑とはまた暑さの質が違うとは言え、日差しの強さは日本以上。真っ昼間のデーゲームはやはり選手の体には負担になります。

 なお、現地2020年8月9日のカリフォルニアの最高気温がちょうどゲームをやっていた時間帯の26℃。19時を過ぎてから気温がグンと落ちきて、22時には17℃まで落ちました。

 さて、ゲームを見ていきましょう。

ヘスス・ルザルドがメジャー初勝利!

 まずは明るい話題です。この日、アスレチックスの先発はヘスス・ルザルド(Jesús Luzardo)。2019年にすでにデビューしており、プロフィールなどは下記の記事にまとめてあります。今季はまだルーキー・ステータスです。

2度めの先発マウンド

 ヘスス・ルザルドはこの日のマウンドが今季4度目の登板で、2度めの先発マウンドです。

1度目の先発マウンドでも好結果

 ヘスス・ルザルドは前回登板の2020年8月4日のレンジャーズ戦でメジャー初先発を経験。この時の内容は素晴らしくて、5イニングを2ヒッター、スコアレス、与四球2、奪三振5という内容。ただし、この日はレンジャーズが今季絶好調のランス・リンの登板日でもありました。

 したがって、双方ともに5回終了まで0行進が続き、アスレチックスがリードする展開でマウンドを降りていないため、残念ながらルザルドの初勝利は持ち越しに。ゲームは5-1でアスレチックスが勝利していただけに余計に惜しかったです(スコア)。

 ただ、今季のランス・リンと張り合ったというだけでもメジャーでの勝利はもう時間の問題というレベルでした。

打撃陣が援護

 9日の話題に戻りますが、アスレチックスはヘスス・ルザルドに勝利をもたらすべく、この日は打線が序盤から援護。広いコロシアムにも関わらず、HR攻勢で援護しました。

 2回裏、ロビー・グロスマンが今季2号をRFスタンドに叩き入れて1点を先制。

 3回裏には四球で出たトニー・ケンプとマーカス・セミエンを置いて、マット・オルソンがCFへ豪快な3ランHRを放ち、4-0。

 さらに、つづくマット・チャップマンも左中間スタンドにライナーで飛び込むHRを放ち、Back to Back HRを達成。ヘスス・ルザルドに5点をプレゼントしました。

 なお、アストロズ先発は右腕のクリス・ハビアー(23才)でした。

4回のピンチを2失点で切り抜ける

 5点のリードをもらったヘスス・ルザルドですが、直後の4回表にピンチを迎えます。アストロズは2巡目に入っていました。

 ルザルドは2番ジョシュ・レディックにシングル打たれ、イニングの先頭打者の出塁を許します。しかし、つづくアレックス・ブレグマンをダブルプレーに仕留め、2アウト。ここまではよかったです。

 しかし、つづくマイケル・ブラントリーには二塁打を、さらにユリ・グリエルにはLFへ2ランHRを打たれ、5−2に詰め寄られます。

 普通ならこのままズルズル行ってもおかしくはない状況でしたが、ルザルドはつづくカルロス・コレアを三振に仕留め、なんとか2次災害を防ぎました。

 2アウトからの失点だったゆえ、本人も悔しかったでしょう。

6回に降板

 5回表はピシッと三者凡退に。6回表、2アウトまでこぎつけるも、疲れが出たのか、2者連続で四球を出したところで、ヤスメイロ・ペティットに交代。

 ヘスス・ルザルドは5.2イニング、89球を投げ、被安打5、失点2、与四球2、与死球2、奪三振5、被本塁打1で降板。今回は勝利投手の権利をもったままマウンドを降りました。

 アスレチックスはその後、マーク・カナとマット・チャップマンの長短打などで2点を追加。7-2で勝利しました。

ロレアーノがアストロズ・ベンチへ直行

 このゲームですが、もう一つ大きなトピックがありました。それはベンチ直行事案。7回裏、アストロズのマウンドは4番手のウンベルト・カステヤーノス(Humberto castellanos)。ルーキーです。

 1アウト後、打席はラモン・ロレアーノ(Ramón Laureano)。名手ですね。

 カステヤーノスはフルカウント後の6球目、カーブが抜けてラモン・ロレアーノの背中に当ててしまいました。ラモン・ロレアーノはカステヤーノスに一言二言かけながらも一塁へ到達。

 しかし、1塁塁上でアストロズ・ベンチと言い合いになり、怒りが爆発したロレアーノはアストロズベンチへ直行。ベンチ・クリアーとなり、騒然となりました。

ロレアーノはこの日2つ目の死球

 実は、ラモン・ロレアーノは5回裏、アストロズ2番手のブランドン・ベイリーからすでにこの日1度目の死球を受けていて、7回裏の打席の死球は2打席連続だったのです。

7日のゲームにもカステヤーノスから死球

 さらに遡ると、ロレアーノは7日のアストロズ戦でも延長12回裏に、おなじくウンベルト・カステヤーノスから死球を受けていたという背景もあります。

 ロレアーノはこのゲームを入れて今季5つの死球がありますが、うち3つがアストロズ戦でなおかつ2つがカステヤーノスから受けたものでした。

言い合っていたのはヒッティング・コーチ

 そして1B塁上でシャウトし合っていた相手はヒッティング・コーチのアレックス・シントロン。

 彼が言ったのかどうかはわかりませんが、「ベンチに来いや」という挑発めいた言葉があったのをネクストにいたマット・オルソンが聞いています。

さらに深い因縁

 さらにもう一つ深い因縁があります。ラモン・ロレアーノはもともと2014年アストロズ16巡目指名でプロ入り。もともとアストロズにいたのです。

 そして2017年11月、アストロズとアスレチックス間でラモン・ロレアーノのトレードが成立。その交換要員がこの日1度目に死球を当てたブランドン・ベイリーなのでした。

タックルをしたのはガーノー

 なお、ロレアーノはシントロンにチャージする前にタックルで止められましたが、それをした背番号13番は捕手のダスティン・ガーノー。2019年はアスレチックスにも所属していて、ロレアーノとは元チームメイト。

 ベンチ直行でロレアーノの処分は免れなくなりましたが、処分がさらにひどくならないように最小限のペナルティーで留めるべく体を張りました。試合後、ガーノーはやはりロレアーノを気遣うコメントも出していることから、これはちょっと良いエッセンスです。

今季はCOVID-19 の感染対策で乱闘禁止

 退場となったのはラモン・ロレアーノとアスレチックス捕手のオースティン・アレン。

 処分はまだ下されておりません。おそらくアストロズのアレックス・シントロンも対象となるでしょう。

 今季はCOVID-19 の感染対策で乱闘は禁止されているので、ちょっと厳しい処分が下るかもしれません。

 なお、別件でストライク・コールをめぐるクレームでアストロズのダスティン・ベーカー監督も退場。ダスティン・ベーカー監督の退場はロレアーノのチャージの前の7回表の出来事でした。

ロレアーノの処分で打線のつながりが心配

 なお、今回のロレアーノのチャージはサインスティーリングの件は関係ありません。あくまで「何回目だよ!この野郎」という死球回数の因縁にまつわる事案です。

 アスレチックスは9連勝と好調なのですが、ラモン・ロレアーノが休んでいる間、打線のつながりがどうなるのか、やや心配ではあります。ラモン・ロレアーノは現地2020年8月9日時点で、打率.288、OBP .406、OPS .924、HR 3、RBI 10と良い結果を出しておりました。

 なお、蛇足ですが、ベンチ直行案件と言えばやはり2019年のアミール・ギャレットですね。

追記1:ロレアーノの激昂の要因

 ロレアーノが1塁ベース上からわざわざシントロンに直行した要因は、どうやらボディー・ランゲージを使ってスペイン語でロレアーノの母親のことを口走ったため。

 ラモン・ロレアーノはドミニカ共和国出身。マイアミの学校に通ったので、アマチュアFAではなく、ドラフトでプロの道に入りました。

 それに当たり、彼のお母さんは息子の夢を叶えるため、単身アメリカに送る決意をしたというファミリー・ストーリーがありました。

  母親のことについてロレアーノはこう語っています。

「私は10年間家族と離れ離れです。離れるのはつらいです。一緒にいるときは、まるで天国にいるように感じます。だから、シントロンが母親のことについて揶揄してきたのは、怒りにふるえてしまいました」。

 ちなみにアストロズはその件について取材したESPNに、シントロンがロレアーノの母親を揶揄した発言はなかったと否定しています・・・。

追記2:処分決定

 現地2020年8月11日、ロレアーノの処分が正式に決まりました。

  • ラモン・ロレアーノ:6試合のサスペンション。金額非公開の罰金。
  • アレックス・シントロン:20試合のサスペンション。金額非公開の罰金。

 ラモン・ロレアーノは相手ベンチへのチャージとベンチクリアーの騒動を起こしたかどで罰せられました。6試合は162試合制なら16試合に相当。

 一方のアストロズのヒッティング・コーチのアレックス・シントロンも処分を受け、騒動を誘発したかどで、ロレアーノより重く罰せられています。20試合のサスペンションは162試合制だと54試合に相当なのでかなり重いですね。

 それにしても、やはりアストロズのダスティン・ガーノーの思いやりのタックルは見事でしたね。少しでもロレアーノの処分を軽くするために体を張った行動には拍手を送りたいです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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