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【MLB 2022】シルバースラッガー賞にユーティリティー・プレーヤー部門が新設

ポジション + DH + UTL

 現地2022年9月21日、毎年秋に発表されているルイビルスラッガー社主催のシルバースラッガー賞に新しいカテゴリーが新設。もはや多才と言っても過言ではない複数のポジションをこなす選手にも光を当てるということで、ユーティリティプレーヤー部門を選出すると発表しました。

【YOUTUBE】SEA@LAA: Trout receives MVP, Silver Slugger hardware

強打だが、複数ポジションの選手に光

 ルイビルスラッガー社のマーケティングマネージャーであるジェイク・マイズナー氏によると、このトピックは過去しばらくの間、ずっと検討され続けてきたもので、今回の新設に当たり、このように言っております。

 「両リーグには、驚異的な攻撃力を持ちながら複数のポジションをこなし、その多才さゆえに票を失い、栄誉を逃してきた選手がいます。ユーティリティプレーヤーは、ゲームにおいて非常に重要な役割を果たすようになったので、そろそろ彼らにその価値を与えるべき時です」と。

 これは非常に良いニュースであると思います。

 ユーティリティー・プレーヤーはすでにサラリーの面ではある程度は良い評価を受けている状態と言ってもいいと思います。もちろん、選手によります。エージェント側も抱えている選手の価値を最大限にアピールしているでしょうから、そのアピール効果がサラリーには出ているとは思います。

 ただ、Awardに関してはどうしても外れる傾向がありました。特に、シルバースラッガー賞は打撃の賞ですから、攻撃力があるがゆえに出場し、素晴らしい数字を残しているにもかかわらず、真っ当に評価出来ていない面がありましたので、その意味で朗報かと思います。

 またユーティリティー・プレーヤーにタイトルがつくことで彼らのサラリーも上がるかもしれません。

シルバースラッガー賞とは

 シルバースラッガー賞は、各リーグの各ポジションで最も打撃力に優れた選手を表彰するもので、バット・メーカーが主催ですから、バットから火の出るような数字を残している選手に光を当てようというもの。1980年に初めて創設されました。

 DHに関しても、2022年からナ・リーグはユニバーサルとなったので、これからNL DHとして賞が授与されます。なお、2020年の短縮シーズンでDHを導入した際も、マーセル・オズナに授与されています。

評価基準

 シルバースラッガー賞の投票者は各リーグの対戦相手の監督やコーチですが、今回の「ユーティリティー」の新設により、選出には今まで以上に難しい決断を強いられることになりました。投票者は、打率、本塁打、RBI、OPSなどの数字(客観要素)と、選手の全体的な攻撃的価値についての一般的な印象(主観要素)とを組み合わせて検討することになります。

選手のカテゴライズも案外難しい 

 ユーティリティー・プレーヤーと言えば、例えばレッドソックスのキケ・ヘルナンデス、ドジャースのクリス・テイラーが有名です(二人がともにドジャースに在籍していたなんて、ドジャースは本当にとんでもなくすごいクラブですね)。

 ユーティリティー・プレーヤーが活躍しているのは事実で、彼らの打撃も真っ当に評価されるのは大歓迎なのですが、そのカテゴライズはちょっと難しい感があります。

 たとえば、現ブルージェイズのウィット・メリフィールドは、OFと2Bを守り、OFで60試合、2Bで70試合に出場(現地2022年9月20日時点)。彼などはその対象になるかと思います。

 内野-外野をこなしているのがユーティリティーという認識でいるのですが、ではLF-1Bの左打者でよくあるパターンも入れるのか?となるとこれはユーティリティーか?とも思います。

 また、内野-外野をこなすということが、その多才ぶりに評価があるのであれば、大谷選手のP-DHもユーティリティーのカテゴリーに入りそうです。もっとも、大谷選手の場合はDHということになりそうですが、ユーティリティーに投票する人も出てくるかもしれません。

 つまり、ポジションの指定と出場実績にある程度の客観的な指標は必要ではないか?と思います。投票者は迷うと思います。

 もっとも現場の人たちから見れば、案外、簡単なのかもしれませんが・・・。

 色々な視点から考えても今回のSS賞の新部門新設は面白い発想かと思います。該当なしのケースも出てくるかもしれませんね。

 2022年のシルバースラッガー賞は、現地2022年11月10日、ET6:00PMに発表されます。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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