2018シルバースラッガー賞
現地2018年11月8日、ルイビル・スラッガー社提供の2018年シルバー・スラッガー賞の発表がありました。
シルバースラッガー賞とは
優れた打撃成績を残した選手に送られる賞で、バットメーカーのルイビル・スラッガー社が毎年、各ポジションのベスト・オフェンス・プレーヤーを選出し、表彰します。外野手はポジションに関係なく3名を選出。受賞者は各チームの監督とコーチの投票によって決定するものの、自軍の選手は選べないことになっています。選手にはとても名誉な賞。
ルイビル・スラッガー社
なお、ルイビル・スラッガー社は現在、ウィルソン社の傘下にあります。
歴代受賞者のリンク
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2018 シルバースラッガー・アウォード受賞者を見てみます。
ア・リーグ
- C: サルバドール・ペレス(Salvador Perez ) KCR(2)
- 1B: ホセ・アブレイユ( Jose Abreu) CWS(初)
- 2B: ホセ・アルトゥーベ(Jose Altuve)HOU(5年連続5度目)
- 3B: ホセ・ラミレス( Jose Ramirez) CLE(初)
- SS: フランシスコ・リンドーア( Francisco Lindor)CLE(2年連続2度目)
- OF: ムーキー・ベッツ( Mookie Betts)BOS(2)
- OF: マイク・トラウト( Mike Trout)LAA (6)
- OF: J.D.マルチネス( J.D. Martinez)BOS (2)
- DH: J.D.マルチネス( J.D. Martinez)BOS(2)
【2018 RS】AL Batting Champs Top 3-5
【2018 AVG】
- ベッツ- BOS ( .346)
- J.D. マルチネス-BOS (.330)
- アルトゥーベ -HOU (.316)
【2018 HR】
- デービスーOAK (48)
- J.D.マルチネス-BOS (43)
- ギャロ-TEX (40)
- J.ラミレス-CLE &トラウト-LAA(39)
【2018 RBI】
- J.D.マルチネス-BOS (130)
- デービスーOAK (123)
- エンカーナシオン-CLE (107)
- J. ラミレス-CLE (105)
【2018 OPS】
- トラウト-LAA (1.088)
- ベッツ-BOS (1.078)
- J.D.マルチネス-BOS (1.031)
- J.ラミレス -(.939)
1Bにはホセ・アブレイユが来ましたね。今季はAVG.265、OBP.325、OPS.473、22HR、78RBI、今ひとつの成績ですが、他にいなかったようです。
2つのポジションで受賞したのはJ.D.マルチネスが史上初!
ア・リーグですが、珍しい事態となりました。レッドソックスのJ.D.マルチネスが外野とDHの2つのポジションで受賞です。これは1980年にシルバースラッガー賞が創設されて以来、初めてのことです。
J.D.マルチネスは今季、AVG.330、OBP.402、SLG.629、 37 ダブル、43 HR、130 RBIs、 358 Total Basesを記録。
DHとしては93試合、350AB、AVG.297、OBP.373、SLG.597 、27HR、79 RBIsを達成。
外野手としては、57試合(LFで32試合、RFで25試合)に出場し、219 ABで、AVG .384、OBP.450、SLG .680、16HR、51 RBIsを上げておりました。文句ないですね。
ナ・リーグ
ではナ・リーグの方を見てみます。
- C: J.T.リアルミュート( J.T. Realmuto)MIA (初)
- 1B: ポール・ゴールドシュミット( Paul Goldschmidt)ARI(2年連続5度目)
- 2B: ハビアー・バイエス(Javier Baez)CHC(初)
- 3B: ノーラン・アレナド(Nolan Arenado)COL(4年連続の4度目)
- SS: トレバー・ストーリー(Trevor Story)COL(初)
- OF: クリスチャン・イェリッチ( Christian Yelich)MIL(2)
- OF: デービッド・ペラルタ(David Peralta)ARI(初)
- OF: ニック・マーケイキス(Nick Markakis)ATL(初)
- P: ヘルマン・マルケス(German Marquez)COL(初)
【2018 RS】NL Batting Champs Top 3-5
【AVG】
- イェリッチ-MIL (.326)
- S・ジェネット-CIN (.310)
- フリーマン-ATL (.309)
【HR】
- アレナド-COL(38)
- ストーリー -COL (37)
- カーペンターSTL / イェリッチ-MIL(36)
【RBI】
- バイエス-CHC (111)
- アレナド-COL / イェリッチ-MIL (110)
【OPS】
- イェリッチ-MIL (1.000)
- アレナド-COL (.935)
- ゴールドシュミット-ARI (.922)
ARIのD・ペラルタは31才にして初めての受賞です。今季は30HR、87RBI、AVG .293, OBP .352、OPS .868を記録。報われた感があって共感します。N・マーケイキスは意外なことに初受賞。今季は162試合全試合に出場!185安打、43本の二塁打、14HR、93 RBI、AVG .297、OBP.366、OPS.806と文句なしですね。
レッズのローレンツェン、選ばれず
秘かに期待していたPですが、ロッキーズのヘルマン・マルケスが受賞しました。代打でも出ていたレッズのマイケル・ローレンツェンに期待していたのですが、マルケスが60打数、18安打、21 Total Bases、1 HR、AVG .300だったのに対し、ローレンツェンは31打数、9安打、22 Total Bases、AVG .293、RBI10、HR4本で、やはり少し及びませんでした。
https://www.mlb4journal.com/2018-final-weekend-topics/
これで主要な守備、打撃の賞が出ました。来週のサイヤング、MVP、ROYが楽しみですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
(編集後記)
それにしてもアスレチックスのクリス・デービスも選んでほしかったですね。DHで139試合も出ましたから、J.D.マルチネスと競り負けたと思うのですが、1Bが今ひとつでしたから、こういう年は強引にはめ込みルール適用!なんてことになればいいのに思ってしまいました。DHはデービスでもよかったのでは?とも思います。
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