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【MLB2024-25FA】クオリファイング・オファー(QO)を提示されるであろう選手たち(追記あり)

ワールドシリーズ終了後5日以内に決定

 現地2024年10月21日、MLBファン、関係者の目下の関心は、1981年以来の対戦となったヤンキース-ドジャースの伝統的な2大クラブの対決にありますが、泣いても笑っても2024シーズンはあと7試合。ワールドシリーズが終わるとオフシーズンが待っています。

 各クラブにとって、ワールドシリーズ終了後に最初に下すべき決断は、フリーエージェント(FA)の選手にクオリファイング・オファー(QO)を出すかどうか。その決断はワールドシリーズ終了後5日目までに決定しなければなりません。

クオリファイング・オファー(QO)とは?

 クオリファイング・オファー(略称QO)については過去に記事をまとめておりますので、ご参照ください。かいつまんだ説明は以下となります。

QOとは「FAとなる選手を旧所属クラブが優先的に引き止めることが出来る制度のこと。選手側も初FAで市場に出る際にまずは確実な1年契約の補償があるのがメリット。提示される金額は毎年変動で年俸の上位125人の平均で算出される。オファーはクラブの独自の判断に依り、初FAであってもオファーされない選手もいる。そしてオファーを受けた選手はQOを断り、市場に打って出ることも可能。QOを断り、他のクラブと契約した場合、獲得したクラブにはドラフト指名権を手放さないといけない。そして出て行かれた側のクラブにはドラフトで補償がある。補償や手放す権利の内容は贅沢税超過の有無、レベニュー・シェアリングの受領の有無で変わってくる」

 大谷選手が対象となった2023年11月のQOに関しての記事はこちらです。

2024-25のQO金額

 そして2024年11月のQOの価格はすでにもう決まっており、$21.05M。当然、過去最高金額です。

  • 2012: $13.3 M
  • 2013: $14.1M
  • 2014: $15.3M
  • 2015: $15.8M
  • 2016: $17.2M
  • 2017: $17.4M
  • 2018: $17.9M
  • 2019: $17.8M
  • 2020: $18.9M
  • 2021: $18.4M
  • 2022: $19.65M
  • 2023: $20.325M

対象選手

 今季のQO対象選手をそれぞれ可能性で分けてみるとご覧の感じになっております。

 (追記)先に野手をピックアップしたのみだったので、投手もピックアップします。

提示はほぼ間違いない

 今オフはFAとなり、提示はほぼ間違いないと噂されているのはご覧の選手たち。

  • ウィリー・アダムス(ブルワーズ/SS)
  • ピート・アロンゾ(メッツ/1B)
  • アレックス・ブレグマン(アストロズ/3B)
  • アンソニー・サンタンデア(オリオールズ/RF)
  • フアン・ソト(ヤンキース/RF)
  • マックス・フリード(ブレーブス/LHP)
  • コービン・バーンズ(オリオールズ/RHP)

フアン・ソトは初FA

 すでに複数の移籍を経験しているフアン・ソトですが、MLSは2024年1月時点で5.134で今オフがキャリア初FAとなります。よってQOの対象者です。

 2023年12月にパドレスからヤンキースに移籍したフアン・ソトの現契約は2024年1月にヤンキースと調停を避けてサインした1年/$31M (2024)。ヤンキースはドラフト保証も欲しいでしょうからオファーするのは確実でしょう。

 しかし、本人は大谷選手とプレーしたい意向もあるとか!?果たしてどうなるでしょう。

 ドラフト保証を考えると上記の選手の所属クラブはオファーすることになるでしょう。オリオールズもオーナーが代わったので、仮にサンタンデアがQOを受諾してもなんともないはずです。よって出すでしょう。

マックス・フリードも初FA

 ブレーブスの左腕、マックス・フリードも初FA。今季のサラリーは1年/$15M (2024)。FAの目玉ゆえにブレーブスも一旦は提示することは間違いないと思われます。

コービン・バーンズも初FA

 コービン・バーンズも今回が初FA。今季のサラリーは1年/$15.6375M (2024)。やはりFAの目玉さ選手ゆえオファーは確実視されています。

おそらく提示あり

  • テオスカー・ヘルナンデス(ドジャース/OF)
  • クリスチャン・ウォーカー(Dバックス/1B)
  • ショーン・マナエア(メッツ/LHP)

テオスカー・ヘルナンデスは前向きな対処に

 昨オフにQO資格を有しながらマリナーズからの提示がなく、そのままFAとなってドジャースとサインしたテオスカー・ヘルナンデス。今季のドジャースとの契約は1年/$23.5M (2024)。よって、今季もQO対象者です。

 彼が特殊なのはドジャースでの居心地の良さに満足しており、再契約が濃厚であること。ドジャースは贅沢税対策を考慮した上で、QOを提示せずにマルチイヤー・ディールを成立させる可能性も大いにあり、その意味で「前向きな対処」ということになるかと。

ショーン・マナエアはオプトアウトあり

 腕を下げてクロスステップにしたことでさらに才能が開花したショーン・マナエア。腰や肘への負担も気になるところですが、NLイーストのフィリーズ、ブレーブスに対抗するためメッツは置いておきたいところ。契約は2 年/$28M (2024-25)ですが、2024シーズン後にオプトアウト可の契約ゆえ、行使することは間違いないでしょう。しかも、エージェントはボラス・コーポレーション。現契約のリニューアルという形になると思われ、メッツも一旦はオファーするのでは?と見られています。

微妙

  • クリスチャン・ウォーカー(Dバックス/1B)
  • タイラー・オニール(レッドソックス/OF)
  • ジュリクソン・プロファー(パドレス/OF)
  • グレイバー・トーレス(ヤンキース/2B)
  • ポール・ゴールドシュミット(カージナルス/1B)
  • ニック・ピベッタ(レッドソックス/RHP)
  • シェーン・ビーバー(ガーディアンズ/RHP)

クリスチャン・ウォーカーはオファー可能性あり

 クリスチャン・ウォーカーは間違いなくこのオフのFAの目玉選手の1人で、おそらくマルチイヤー・ディールが成立すると思われます。ただ、QO自体はどうかというと微妙。というのもDバックスが$21.05Mをどう考えるかという点にあります。他クラブにも流れる可能性ありと考えるなら、ドラフト保証も考慮してオファーに傾くのではないかと思われます。

タイラー・オニール、ニック・ピベッタはほぼないか?

 今季、レッドソックス打線で通年で頑張ってくれたタイラー・オニールですが、サラリーが1 年/$5.85M (2024)であったことから、ほぼないのでは?と見ています。ニック・ピベッタも同じです。今季のサラリーは1年/$7.5M (2024)。いずれもQOの額と大きな開きがあります。

 双方ともにレッドソックスが他クラブに流れることを想定するなら、ドラフト保証を目当てに出す可能性も・・・というところかと。

シェーン・ビーバーはTJリハビリ中

 ポストシーズンのダグアウトにも姿を見せていたシェーン・ビーバーですが、今季のサラリーは1 年/$13.125M (2024)。本来なら彼はFAイヤーで華々しく市場に打って出たところでしょうが、ご承知のように現時点でトミージョン手術のリハビリ中。手術を行ったのが2024年4月半ば。2025年の開幕でまだ術後1年未満。早く見積もっても2025年の半分はリハビリに費やすことになりそうで、ゆっくりとした復帰スケジュールならもうシーズンは終了。果たしてこの状況でお金に渋いガーディアンズがどう判断するかと言えば、QO提示の可能性は低いように思います。

 その他、投手ではニック・マルチネス(レッズ)、ジェフ・ホフマン(フィリーズ)、ルイス・セベリーノ(メッツ)らがおりますが、$21.05Mとのバランスを考えれば可能性は低いように思われます。

QO対象外 

 すでに過去にQOを提示されたことのある選手、シーズン途中で移籍した選手は対象外です。

  • コディー・ベリンジャー(カブス/OF or 1B)
  • マイケル・コンフォート(ジャイアンツ/OF)

 カブスのコディー・ベリンジャーはこのオフ、オプトアウトありでFAの可能性もあるのですが、前年にオファーされているので対象外。ジャイアンツのマイケル・コンフォートもFAとなりますが、2022年オフにすでに提示されているので対象外です。

 その他、投手では以下の選手が対象外。

  • マックス・シャーザー(レンジャーズ/RHP) : 2014年に経験済み
  • ネイサン・イオバルディ(レンジャーズ/RHP): 2022年に経験済み
  • 菊池雄星(アストロズ/LHP): シーズン途中で移籍
  • タナー・スコット(パドレス/LHP): シーズン途中で移籍
  • ブレイク・スネル(ジャイアンツ/LHP): 2023年に経験済み

 主要選手にしぼりましたが、今オフのQOの概要はこのような感じかと思います。

 どうなるでしょう?

 QOを受けた選手は今季は11月19日までに受諾か否かを決める必要があります。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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