スポンサーリンク

【MLB2023】マイアミ・マーリンズの新監督にスキップ・シューメイカーが就任

カージナルスのベンチコーチがマイアミの監督へ

 現地2022年10月25日、ドン・マッティングリーの退任により空席となっていたマイアミ・マーリンズの新監督が決定。2022年にカージナルスのベンチコーチを務めていたスキップ・シューメイカー(Skip Schumaker)氏に決まりました。

7年間勤め上げたドン・マッティングリー

 マイアミ・マーリンズはシーズン最終戦が押し迫る現地2022年9月27日に、現監督のドン・マッティングリーとの決別を発表。マーリンズとドン・マッティングリーとの直近の契約は以下の通りで、契約通りのもう円満退団と言っていい別れでした。

  • 2年 (2020-21) + 2022 クラブ・オプション→2021年7月にオプション行使を決定

 2016シーズンから2022シーズンまで7年間務め上げ、443勝587敗、勝率.430。短縮シーズンとなった2020年にセンセーショナルな勝ち方を見せてプレーオフに進出。カブスとのワイルド・シリーズを2勝0敗でスイープし、NLDSに進出。しかし、ブレーブスに0勝3敗でスイープされて敗退しました。

 今季は69勝93敗、NLイースト4位に終わりました。

 ちなみに、ドン・マッティングリーはマーリンズでの監督の前は2011年から2015年までドジャースで監督を務め、5年間で446勝363敗、勝率.551をマーク。ドジャースは2013年から2020年までNLウエストで8連覇を果たしたのですが、このうちの最初の3連覇はマッティングリー時代の実績です。

声明

 監督就任に当たり、スキップ・シューメイカーは以下の声明を発表しました。

 「ブルース(オーナーのブルース・シャーマン)、アング(GM)、そしてマーリンズの組織が、非常に才能のあるチームの監督を私に託す機会を与えてくれたことに非常に興奮し、感謝している。ポストシーズンに入ることを期待しながら、勝利と持続可能な文化を提供することは、この組織と南フロリダにとって次のステップであり、私は始めるのが待ちきれません」。

4人のファイナリスト

 マイアミの監督選任には最終的には4人の候補者が残りました。今回決まったスキップ・シューメイカー、レイズのベンチコーチのマット・クアトラーロ、アストロズのベンチコーチのジョー・エスパダ、そしてヤンキースの3Bコーチのルイス・ロハスの4人です。

スキップ・シューメイカーとは

 2022年2月に43歳になったシューメイカーは、2005年から2015年までMLBでプレーし、カージナルス、ドジャース、レッズに在籍。

 2016年にパドレスとマイナー契約を結んだものの、3月には引退を表明しました。

 引退後の2018年には早くもパドレスの1Bコーチに就任。2020年シーズン前には、パドレスから “アソシエイト・マネージャー “の称号を与えられています。

 2021シーズン、カージナルスは結果を出していたマイク・シルド監督を解任。後任にオリバー・マーモルをベンチコーチから監督へと昇格させました。

 ベンチコーチのポジションに空いたので、その後任として採用されたのがスキップ・シューメイカーでした。マーモル&シューメーカーのコンビは非常にうまく機能し、カージナルスは2022年に93勝69敗でNLセントラルを制覇しました。なお、今回のシューメイカーのマーリンズの監督就任でカージナルスはまたしてもベンチコーチを探す羽目になりました。

2003年の以来のWSチャンプを目指す

 マイアミ・マーリンズがプレーオフに進出したのは上述のNLDSまで進出した2020年とワールドシリーズ・チャンプとなった2003年、そしてクラブ創設5年めでワールドシリーズ・チャンプとなった1997年の3度のみ。

 ワールドシリーズ・チャンプになったことがないクラブもある中、創設30年で2度もワールドシリーズ・チャンプになっているのは特筆していい実績ですが、いかんせん、オーナー・グループの評判がよくありません。 現地2022年2月28日には2017年からCEOとしてマーリンズに携わってきたデレク・ジーターが離脱を表明。

 WS制覇をした時期というのは大金を投入して強引にチャンプを獲りに行った時期であり、それ以降は資金面で引き締めにかかるなど現場にどこまで愛情があるのか、疑問符がつく運営をしています。オーナー・グループからの視点から見ると、マーリンズ・パークを建設し、インフラ面を整えてきたという良い面もあります。

 今回のシューメイカーの監督就任でジャズ・チザム・Jr.とサンディ・アルカンタラがSNSで好感を表明。いい手応えですね。

 アング・キムGMとスキップ・シューメイカーがその手腕をいかんなく発揮できるようにクラブ一丸で現場をサポートしてもらいたいところです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】ロッキーズ、パドレスに0-21で大敗!さらに深刻な局面へ(今季3度目の8連敗)!
【MLB2025】大谷が9回に勝ち越し3ランHR!ドジャースが超乱打戦を制す!(2025/5/9)
【MLB2025】好調ハンター・グリーンが鼠径部を傷めて3回で途中降板へ
【MLB2025】マリナーズがレンジャーズからOFのレオディー・タベラスをウェーバーで獲得
【MLB2025】メッツ、ジェシー・ウィンカーとA.J.ミンターが離脱へ
【MLB2025】大谷が第9号HR!F・フリーマンが通算350号!しかし、LADはテオスカー・ヘルナンデスがILの見込み
【MLB2025】今永が左ハムストリングスを痛めて降板!カブスは今永降板後に失点して敗戦。(追記あり)
【MLB2025】ジェイコブ・デグロム、MLB最速でキャリア1,700奪三振を達成!ダルビッシュ、R・ジョンソンを抜く!(追記あり)
【MLB2025】佐々木朗希がメジャー初勝利!大谷も第8号援護HR!
【MLB2025】レッドソックス、トリストン・カサスのシーズン・エンドで1Bをどうする?
【MLB2025】3月/4月のPOM(Player of the Month) が決定!山本由伸がNL最優秀投手賞に
【MLB2025】タイガースが前田健太投手をDFAに
【MLB2025】ロッキーズが勝利!チェイス・ドーランダーがクリス・セールとの投げ合いに勝利!
【MLB2025】大谷、ウィメンズナイトでリードオフHR!S・アルカンタラから強烈な一発!
【MLB2025】菅野、初のスコアレス登板の相手はヤンキース!セドリック・マリンズも好捕で援護
【MLB2025】このギャップ!緊迫した展開の幕切れはまさかのリトルリーグ・エラー(TEX@SFG)
【MLB2025】ジャレン・デュランがホームスチールを決める!ジャコビー・エルズベリー以来、16年ぶり
【MLB2025】コリン・レイ(カブス)、先発転向3試合でERA 1.35! J・スティール離脱の穴を埋める
【MLB2025】ポール・スキーンズ、山本との投げ合いを制す!ドジャースは打線が沈黙して3連敗
【MLB2025】絶好調のPCA!2試合連続HRを含むRBI 7、盗塁2でドジャース戦の連勝に貢献
【MLB2025】エンゼルスがイアン・アンダーソンをDFAに
【MLB2025】UCLを傷めていたトリストン・マッケンジーが手術回避の結果、DFAに
【MLB2025】エンゼルス、3点ビハインドの9回裏に大逆転!ジョー・アデルがサヨナラ安打を放つ
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、ERAが1.13に!BOSはカサスのサヨナラ安打でCWSに勝利
【MLB2025】パヘスがまたもHRを強奪!佐々木は6回を投げきるも、最後に笑ったのはレンジャーズ!
【MLB2025】山本、デグロムとの投手戦を制す!またもエドマンが殊勲の一打
【MLB2025】大谷がパタニティー・リストで欠場へ!E・ロザリオがロスター入り(朗報あり!)
【MLB2025】レンジャーズのクマール・ロッカーがメジャー初勝利をマーク!
【MLB2025】スペンサー・ストライダーが復帰!最速で通算500奪三振を記録
【MLB2025】ホームラン単独トップ(8号)のA’sのタイラー・ソーダーストロムとは?
タイトルとURLをコピーしました