ベッツ決定後、KBが噂の中心に
ムーキー・ベッツのドジャースへのトレードが決まったばかりですが、ひょっとしたら今度はクリス・ブライアントが動くかも?という噂が出ております。一時的ではありますが、クリス・ブライアントがトレード市場の中心に躍り出てきました。
2年はカブス管理下
クリス・ブライアントは先日、カブスによるデビューイヤーのMLS操作の問題が決着したばかり。決着と言っても、ブライアントの主張が敗れ、MLS操作について特に取り決めがない以上、カブスのやり方は退けられないという結論です。よってブライアントにはスッキリしない日々が続いております。
本来なら2020年終了後にFAとなるところが、1年延びて2021年終了後のFAになることからあと2年カブスの管理下でプレーすることが決定。
調停委員会は「確かにあたなの思っているシナリオにはなっていないけれども、とは言えカブスは金銭的に報いているではないですか?」という趣旨に対しても本人にとっては納得しづらい面もあるかもしれません。
そこで出てきているのがブライアントの移籍の噂です。
需要
クリス・ブライアントに関してはやはり高い需要があります。
アレナドとのスワップ
同じ3Bでロッキーズのノーラン・アレナドとの1対1のトレードの話も出ましたが、こちらは今オフは実現しなさそうです。2019年オフに交わした8年契約があるため、アレナドのFAは2026年。ブライアントも残り2年は動けないことから双方の選手としてのバリューもバランスの良いお話ではありましたが、カブスとしてはブライアントがFAとなったときにプロスペクトをパッケージで受け取りたい、あるいはFAの穴埋めのドラフトピックももらわなければという考えがあるように思います。よってカブス側にメリットがなかったため消えた話と考えた方がよさそうです。
フィリーズ
クリス・ブライアントに関心を持っているクラブとして挙げられているのがフィリーズ。ブライス・ハーパーとプライベートで仲が良いというのもありますが、クラブとしてマイケル・フランコをノンテンダーとした経緯もあり、3Bが欲しいというのは変わりありません。
ディディ・グレゴリアスを獲得しましたので2019シーズンSSのジーン・セグラ、あるいはスコット・キンガリーで3Bは十分とも言えなくはないですが、ブライアントの価値を考えると欲しいところですね。
ただ、フィリーズは2020年の贅沢税上のサラリーが $202.686Mになっておりますので(現地2月2日時点)、今季の獲得は難しいと言わざるを得ません。
ナショナルズ
アンソニー・レンドンが抜けたナショナルズですが、すでにアズドルバル・カブレラと再契約しており、3Bはおります。また若手のカーター・キーブーム、あるいはFAで獲得したスターリン・カストロ、ハウィー・ケンドリックなど2B、3Bとの併用で人材はたしかにおります。経営陣がレンドンの穴をどこまで埋めたがっているのかにもよりますね。
ナショナルズの2020年の贅沢税上のサラリーは193.747Mで(現地2月2日時点)、 フィリーズ同様基準額の$208Mのスペースまで残りわずかですからこのオフの獲得は厳しいかもしれません。
プロスペクトは出したくないでしょうし、仮に出したとしてどうしても差し引きでブライアントの金額の方が高くなってしまいますので厳しいでしょう。
ブレーブス
もしも2020年の開幕までにトレードが成立するなら、贅沢税のスペースと3Bへのフィット具合を考慮するならブレーブスがもっとも見込みは高いと思われます。
ブレーブスの2020年の贅沢税上のサラリーは $175.693Mでまだまだ余裕があります。内野は2Bがアルビーズ、3Bがヨハン・カマルゴの予定ですが、アデイニー・エチェバリア、長打力のあるオースティン・ライリーも3Bの候補です。ヤンガービス・ソラルテも控えています。人材はいるものの、ブライアントのインパクトがあればなお良しですね。
その意味でフィットはしているのですが、果たしてトレードに出すなら誰になるかと考えたときにブレーブスが将来をどこまで犠牲に出来るかどうかにもかかってきそうです。
ただ、もしもブレーブスに決まるようなことになれば、もう手がつけられない打線になります。
スプリングトレーニングまであと1週間。この噂が実現するかどうか、見ものですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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