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【MLB 契約2021】ドジャースがコール・ハメルズを獲得(追記あり)

正式合意へ

 現地2021年8月4日、ロサンゼルス・ドジャースはFAのベテラン左腕、コール・ハメルズ(Cole Hamels)と正式合意しました。

 両者間はメジャー契約。40manロスターの枠を空けるため、ドジャースは27才の右腕、イェフリー・ラミレス(Yefry Ramirez)をDFAとしました。イェフリー・ラミレスは今季1試合、2.0イニングに登板。被安打0、無失点でした。ただ、登板したのは8月1日のDバックス戦でドジャースが13-0で完勝した試合でした。

契約内容

 明らかになっている契約内容は以下の通りです。

  • 1年/$1M(2021)

 $1Mと言っても、プロレーティッド(日割り)なので、残り日数で換算すると$0.32M強。

1試合2,100万円強のボーナス

 こちらも明らかになっているところとして、上記の日割りサラリーを埋め合わせるかのように、1先発で$0.2Mのパフォーマンス・ボーナスがついています。

背景に先発の故障

 ドジャースがコール・ハメルズを獲得に至った背景は、一番はクレイトン・カーショウが左前腕部の炎症で離脱したことにあります。現地2021年8月5日の情報では少なくとも8月いっぱいはサイドラインということが決まっています。

 そのほかに、右腕のトニー・ゴンソリンもショルダー・イシューで離脱。

TDLで補強したじゃないか?

 ドジャースはこのトレードデッドラインで大きく動き、マックス・シャーザーを獲得したのはご承知の通り。シャーザーは現地2021年8月4日のアストロズ戦でドジャース・デビュー。7回、被安打5、失点2、奪三振10と良いスタートを切りました。

 マックス・シャーザー、ウォーカー・ビューラー、フリオ・ウリアス・・・そう、実はローテーションを数えると3名しかおりません。上記の通り、クレイトン・カーショウとトニー・ゴンソリンが少なくとも8月中はアウトとなり、2人が抜けました。

ダニー・ダフィーはIL中を承知で獲得

 トレード・デッドラインではロイヤルズからマット・ダフィーを獲得したではないか!というところですが、マット・ダフィーは現地2021年7月27日の段階で前腕部を傷め、3-4週間と診断されていました。それでもドジャースはダフィーを獲得したのです。これは編成がそうしたゆえに致し方ありません。

バウアーはカウントに入れず

 DV容疑でアドミニストレーティブ・リーブとなっているトレバー・バウアーは2週間ごとにその期間が延長され、現時点では8月13日まではアウト。

 真偽はともかくDVポリシー違反に関してはMLBは今、非常に厳しいので、ドジャースもよほど容疑がクリアーにならなければ、バウアーをマウンドに立たせられないという姿勢のようです。ドジャースはもう今季はバウアーを先発のカウントに入れていないように思います。コール・ハメルズの獲得がそれを物語っているようです。

 あとは、先発としてはデービッド・プライスがおりますが、安心してゲームメイクを任せられない状態で、プライスの復調も今後は大事になってきます。

 マックス・シャーザー、ウォーカー・ビューラー、フリオ・ウリアス、コール・ハメルズ、デービッド・プライス。2021年8月中はこの5名を柱として回していきそうです。シャーザー、ビューラー、ウリアスの3名の存在は大きいのは間違いないところです。

ショーケースで確認

 2020シーズンはブレーブスで1試合、3.1イニングしか投げていないコール・ハメルズ。左上腕三頭筋の腱炎と左肩痛が原因でした。2019年はカブスで27スタート、141.2イニングで7勝7敗、ERA 3.81でした。

 ハメルズの肩は大丈夫なのか?というところですが、コール・ハメルズは7月にショーケースの機会を設け、各スカウトが集結。ドジャースもそれを見てOKと判断したようです。

 投げてなかった期間に肩を休めることは出来てはおります。結果はどうでしょうか?

コール・ハメルズのそれまでの契約

 コール・ハメルズのそれまでの契約は、2012年7月にフィリーズと延長合意した6年/$144M (2013-18)+2019年クラブオプションがベースになっていて、カブスが2019年に$20Mでオプションを行使。2019年オフにFAとなり、2020年はブレーブスと1年/$18Mでサイン。オフにFAとなっていました。

 通算163勝の左腕がどういう投球を見せるのか、注目ですね。ドジャースは、打線がすごいので投手にとっては追い風ではあります。

追記:シーズンアウト

 ドジャースがローテーションを埋める切り札として獲得したコール・ハメルズですが、現地2021年8月17日、左肩痛のため60 Day ILに入ることに。

 コール・ハメルズは調整のため、シミュレーティッド・ゲームに登板。ところが降板後、左肩痛を発症。これにより、シーズン・アウトが決定することに。ドジャース、なんとも痛い投資となりました。選手獲得の際のプロセスはクラブ内では問題になるかもしれませんね。

 37歳のコール・ハメルズがこの後もプレーを続けるか、あるいは引退となるかはまだ決まっていません。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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