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【MLB2025FA】ブレーブス、ジュリクソン・プロファーと3年契約でサイン

プロファーは2024年にSS賞を受賞

 今オフ、わりとおとなしいアトランタ・ブレーブスですが、現地2025年1月23日にパドレスからFAとなっていたジュリクソン・プロファー(Jurickson Profar)と3年契約でサインしました。こちらはもうオフィシャルです。

契約内容

 両者の契約内容はご覧の通り。

  • 3年/$42M (2025-27)
    • 2025: $12M, 2026:$15M, 2027:$15M

 オプションなどはついていない模様。

2024年奮起のプロファーはサラリーが大幅アップ

 ジュリクソン・プロファーはかつて2021年1月にパドレスと3年/$21M (2021-23)+2024ミューチュアル・オプションでサイン。

 こちらは1年目終了後に2022年に$6.5Mのプレーヤー・オプションがついていて($1Mバイアウト)、プロファーは2021年11月にこれを行使。パドレスに残りました。

 さらに、同契約には2年目終了後も2023年に$7.5Mのサラリーとなるプレーヤー・オプションがついていて($1Mバイアウト)、今度はプロファーがこれを拒否。FAとなりました。

 市場に出たプロファーでしたが、なかなか決まらず、2023年3月にロッキーズと1年/$7.75M (2023)+インセンティブでサインしたのでした。ところが結果が出なかったプロファーは2023年8月27日にロッキーズからリリースされます。そしてそれを拾ったのが元いたパドレスで、2023年8月31日にマイナー契約でサイン。そしてすぐに上に上がってきました。

 再びFAとなったジュリクソン・プロファーでしたが、2024年は2月半ばにパドレスと再契約。1 年/$1M (2024)+インセンティブという半ば叩かれたような金額でサインしたのでした。

 今回はそこからの復活でマルチイヤー・ディールを勝ち取ったということに。

2024年のジュリクソン・プロファー

 直近では上記のような流れだったのですが、2024年にジュリクソン・プロファーは大いに奮起し、キャリアハイのシーズンを過ごしました。

 158試合に出場し、PA 668でAB 564、H 158で打率.280、OBP .380、SLG .459でOPSは.839をマーク。HR 24、RBI 85、RUN 94、二塁打 29、盗塁 10。OPS+は134となりました。

 キャリア初のオールスターにも出場し、オフにはOFでシルバースラッガー賞を受賞。LFの守備でも高い評価を受けました。

背景 

 ブレーブスがジュリクソン・プロファーを獲得した理由ですが、まず、エブリ・デーLFのとしてブレーブスとマッチングする点が挙げられます。

 ブレーブスのLF候補は2024年のトレードデッドラインでマイアミからパイレーツに移籍したブライアン・デラクルーズと元マリナーズのジャレッド・ケルニックがおります。この3人の中ではプロファーの2024年の成績は群を抜いており、さらに打席BOXでも優位に立ちます。ブライアン・デラクルーズは右打席ですが、ジャレッド・ケルニックは左打席。そしてジュリクソン・プロファーはスイッチ・ヒッティング。プラトゥーン起用を必要としない点が現場としてはありがたいです。

 さらにもう1つの理由はロナルド・アクーニャ・Jrの怪我の回復具合。

 ロナルド・アクーニャ・Jr.は2023年は40/70を達成するなど素晴らしすぎる活躍を見せましたが、2024年は現地2024年5月26のパイレーツ戦で左膝ACLを断裂。また、アクーニャは2021年7月にもフェンスへの衝突を避けるように足を踏ん張ったところ、あまりに負担が大きすぎて右膝ACLを断裂したという痛々すぎるアクシデントがありました。

 これで両膝の靭帯を断裂したことになったアクーニャは、2025年の開幕スタメンはやや難しい見込みです。ブレーブス側も無理な復帰は選手生命に関わってくるということで、このリハビリは慎重に実施中。ということは開幕してしばらくの間はアクーニャ抜きの戦いが続くことが予想され、そうなると布陣としてはマイケル・ハリス2世がCFを担い、LFにプロファー、そしてRFにはジャレッド・ケルニックとブライアン・デラクルーズというのが堅いところです。これで凌げたなら、アクーニャには余裕を持って復帰スケジュールを立てられますし、RFは投手の左右によりプラトゥーン起用が敷けることに。あとイーライ・ホワイトもいますからね。

 以上の点がブレーブスが獲得に至ったポイントかと思います。

 ブレーブスは2021年にワールドシリーズを制覇。その後2022年に101勝、2023年に104勝を達成。2024年はフィリーズに地区優勝を奪われ、ワイルドカードシリーズでのポストシーズン出場を果たしたものの、プロファーのいたパドレスにNLワイルドカードシリーズで粉砕され、2021年を最後にポストシーズンのシリーズを勝ち抜いておりません。2024年は気の毒なくらいにけが人がでましたからね。2025年は邁進したいところです。

ジュリクソン・プロファーとは 

 ジュリクソン・プロファーは1993年2月20日生まれの31歳(現地2025年1月23日時点)。2025年は32歳で開幕を迎えることになります。

 カリブ海のオランダ領キュラソー島の出身なのはメジャーファンの間では有名ですね。他に同島出身なのはチームメイトのオジー・アルビーズ、ブレーブスOBのアンドレルトン・シモンズ、アンドリュー・ジョーンズ、さらにはケンリー・ジャンセン、ロッテやヤクルトで活躍したヘンリー・ミューレン、内野手として活躍したジョナサン・スコープ、現レッドソックスのセダン・ラファエラら錚々たるメンバーがおります。

19歳でメジャーデビュー

 そんな中、ジュリクソン・プロファーはレンジャーズ時代の2012年に19才でメジャー・デビューを果たします。ただ、この年は9試合のみの出場で打率.176でした。翌2013年は85試合に出場するも、打率は .234と伸びず。なお、シーズン前のWBC2013ではヒットを放った後、味方に奮起を促し帰塁していたところをヤディアー・モリーナにアウトにされるという痛すぎる姿が有名に。その成果、この頃から位置づけのおかしな選手となってしまいました。今ひとつ爆発しなかったプロファーは2014年は右肩の故障で1年を棒に降ることに。

 それ以降も今ひとつ伸びない状態が続きますが、2018年に146試合に出場し、20HRを記録。

 ところが2018年12月にトレードでアスレチックスに移籍します。2019年からはレギュラーとしておの出場機会が増えますが、まだ数字は上がって来ず。

 翌2020年にはパドレスに移籍。この年は打率 .278をマークするなど活躍。

 2021年からもあまり数字は就いてこなかったのですが、2024年は期待されていた実力を大いに発揮。さあこれからという32歳です。

 ブレーブスでは年下の方が多いと思うので、リーダーシップを発揮して頑張ってもらいたいですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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