スポンサーリンク

【レッドソックス Pre-2020】クリス・セール、インフルエンザと肺炎の影響で開幕ILへ(追記あり)

肘ではなく、インフルと肺炎の影響

 情報が錯綜しているコロナウィルスですが、アメリカではインフルエンザが爆発的に流行っていることは事実のようです。ただ、そのインフルエンザの疾患者の中に果たして別の疾患、つまりはコロナウィルスの感染者がどれだけ含まれているかというのは今は検査対象を広げて調査を行っている状態のようです。

(参照)「アメリカのインフルは新型コロナだった説」は本当か?

2/22(土) 15:57

 その余波はMLBにも押し寄せて来ています。

 レッドソックスのクリス・セール(Chris Sale )がインフルエンザと肺炎にかかったことで15日間のILとして開幕を迎えることが決定的となりました。すくなくとも、オープニングピッチャーでないことは決定です。今季は開幕が3月26日から始まりますから、早い日程もそうさせたようですね。

すでに完治

 後述しますが、「インフルエンザと肺炎にかかっていた」ということで現地2020年2月28日時点で床に伏せているとか、そういったことではありませんので、ご安心を。

 このクリス・セールの開幕回避を明かしたのは今季から監督を務めるロン・レニキー(暫定監督=監督代行)。

2019年の肘痛

 クリス・セールと言えば、2019シーズンは8月17日にIL入り。これは肘の痛みを発症したことによるもので、残り1ヶ月半を残し、シーズン・エンディングになったのはご存じの通りです。PRP注射の治療を行い、順調に仕上がってきてはおりました。

 ただ、今回のIL入りは肘ではなく、猛威を振るうインフルエンザによるもの。投手として致命的なものか、そもそも生命を脅かすものかというところでもありますが、とにかく肘起因ではないことは事実です。

 追記します。現地2月29日の時点では肘の要素はありませんでしたが、現地2020年3月3日、クリス・セールはやはり肘を痛めてしまいました。

 クリス・セールはスプリングトレーニングに入る前にインフルエンザにかかりました。すでに完治しており、今はスプリングトレーニングに参加しています。もともとスキニーなクリス・セールですが、目を疑うほどに痩せているように見えますね。

 元気なのにどうして?と思いますが、これはワークアウトのスケジュールがインフルエンザと肺炎で安静にしていたせいで大幅に遅れたことによる決断です。

レニキーの設定登板回数をクリアーせず

 クリス・セールはこれからその遅れを取り戻すという段階です。肘の調子を見ることと流行病にかかったことによる体力の回復、さらに実践感覚を磨くための時間が必要ということですね。

 レニキー暫定監督のプランではクリス・セールには今スプリングトレーニングで6度の登板を予定していた模様。これがクリアー出来ないのでオープニング・ピッチャーは回避するという方針に決定したのでした。

2019年のスタッツ

 クリス・セールは2019年、25スタート、147.1イニングで6勝11敗、ERA 4.40。WARは2.3。2012年から続いていた連続オールスター出場も7年連続でストップ。

 2019年はとにかくスタートが最悪でした。3月28日のマリナーズとの開幕戦では3回7失点と大炎上。4月は勝利がなく、4連敗を含む6スタート、0勝5敗、ERA 6.30。5月に入ってようやく落ち着き、ERAは2点台に。その後、7月に再び悪化。7月、8月はともにERAが5点台でした。

【クリス・セール 2019月別ERA】

  • 3月/4月: 6.30
  • 5月:2.82
  • 6月:2.73
  • 7月:5.86
  • 8月:5.40

 開幕時の不調は長年、4月4日か5日に開幕を迎えることに照準を合わせてきたものがスケジュールが早まったことで狂いが生じたから起こったことなのか、あるいはもうこの時点であまり腕の調子がよくなかったかは定かではありません。もっとも、それに加えてジュースド・ボール(=改造ボール)の影響がさらに事態を悪化させたかもしれません。

 ただ、この悪い時期はとにかくコントロールに乱れが生じていました。安定していた6月は5スタートで四死球が計8だったのに対し、3月・4月は6スタートで計12。そもそも登板数から考えて四死球は少ない投手ですが、彼にしてみれば多かったと思います。

 なお、2019年はこの状態だったにもかかわらず、奪三振は200超えの218を記録しています。

 なお、今季31才となるクリス・セールは2019年オフに締結した契約延長がスタートするシーズンでもあります。頑張って欲しいところです。

レッドソックス2020ローテーション

 今回、クリス・セールが開幕離脱ということでレッドソックスはおそらくエドゥアルド・ロドリゲスをオープニングピッチャーにするのではないかと思います。2019年は19勝ですね。

 開幕ローテーションはご覧のメンバー。

  1. エドゥアルド・ロドリゲス(E. Rodriguez/LHP)
  2. ネイサン・イオバルディ(N. Eovaldi)
  3. マーティン・ペレス(M. Perez/LHP)
  4. ライアン・ウェバー(R. Weber

 足りませんね。

ダーウィンゾンは?

 外部から提案などするものではありませんが、23才左腕のダーウィンゾン・ヘルナンデス(D. Hernandez)をローテーションに加えて欲しいとは思います。もっとも適性がリリーフかもしれませんが、100mph近いファストボールは非常に魅力です。面白い存在ではあるのですが。

 なおレッドソックスは今季もブルペンの候補がたくさんおります。ただ、シーズン中は投手の最大の登録人数は13人となっています。昨年9月のような1イニング一人というようなリレーはもうできません。

 レッドソックス、今スプリングトレーニングでローテーションをどうするのか、非常に面白いですね。

 今年はネイサン・イオバルディがやります!(希望も込めて)

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】絶好調のPCA!2試合連続HRを含むRBI 7、盗塁2でドジャース戦の連勝に貢献
【MLB2025】エンゼルスがイアン・アンダーソンをDFAに
【MLB2025】UCLを傷めていたトリストン・マッケンジーが手術回避の結果、DFAに
【MLB2025】エンゼルス、3点ビハインドの9回裏に大逆転!ジョー・アデルがサヨナラ安打を放つ
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、ERAが1.13に!BOSはカサスのサヨナラ安打でCWSに勝利
【MLB2025】パヘスがまたもHRを強奪!佐々木は6回を投げきるも、最後に笑ったのはレンジャーズ!
【MLB2025】山本、デグロムとの投手戦を制す!またもエドマンが殊勲の一打
【MLB2025】大谷がパタニティー・リストで欠場へ!E・ロザリオがロスター入り(朗報あり!)
【MLB2025】レンジャーズのクマール・ロッカーがメジャー初勝利をマーク!
【MLB2025】スペンサー・ストライダーが復帰!最速で通算500奪三振を記録
【MLB2025】ホームラン単独トップ(8号)のA’sのタイラー・ソーダーストロムとは?
【MLB Injury 2025】クリス・ブライアントがILへ。復活の道は遠し。ロッキーズの経営にも大きく影響
【MLB2025】パドレス、3試合連続でロッキーズをシャットアウト!圧巻の成績で高品質ゲームを連発中
【MLB2025】ミゲル・ロハス、ドジャース投手陣のモノマネで球場を沸かせる
【MLB2025】アンディー・パヘスがGSを強奪!佐々木は最長5回を投げきるも、ドジャースは大敗!
【MLB2025】試合を決めたのはまたしてもトミー・エドマン!ドジャースは山本も輝き、ホーム10連勝を達成
【MLB2025】 コナー・ウォンの小指骨折を受け、レッドソックスがヤスマニ・グランダールを獲得!
【MLB2025】ドジャース、連敗を3でストップ。ロード・トリップは2勝4敗で2シリーズ連続で落とす
【MLB2025】HOU、CWSなどで活躍したリリーバーのオクタビオ・ドーテルが不慮の事故で亡くなる
【MLB2025】レッズ、ハンター・グリーンが圧巻の投球!好調ジャイアンツを完全に支配!
【MLB2025】ブルージェイズ、ブラディミール・ゲレロ・Jr.と14年/500Mドルで延長へ!
【MLB2025】ドジャース、連敗せず!佐々木朗希がゲームメイク!A・ノラは好投が報われず!
【MLB2025】ドジャースが初黒星!フィリーズはJ・ルザルドとリアルミュートが躍動!大谷の盗塁連続成功は38でストップ
【MLB2025】レッドソックスがフェンウェイ・オープナーで勝利!ビューラーが移籍後初勝利
【MLB2025】ドジャース、大谷の今季3号サヨナラHRで開幕8連勝!ATLは7連敗
【MLB2025】今季メジャー初完封はレンジャーズのネイサン・イオバルディ!99球で達成!
【MLB2025】レッドソックス、ギャレット・クロシェと6年の延長契約で合意へ
【MLB2025】開幕3戦で15本塁打! NYYが巻き起こした新バット「トルピード “Torpedo”」の大波紋
【MLB2025】ドジャースがタイガースを力でねじ伏せてスウィープ!佐々木はホーム・デビューで苦戦
【MLB2025開幕Gm2】ナイス・ゲーム!粘るタイガースにトミー・エドマンとムーキー・ベッツが立ちふさがる!
タイトルとURLをコピーしました