ALセントラルは大混戦状態
現地2026年5月6日、シーズン前に今季のALセントラルの本命と目されていたデトロイト・タイガースがレッドソックスに0-4で敗れ、スウィープされました。
2回表に2アウト満塁の先制のチャンスを迎えたのですが、ジェイス・ヤングのRFへのヒット性の打球をゴールドグラバーのウィリャー・アブレイユに好捕され、先制のチャンスを逃し、その直後にタイムリーを集められて2失点。4回表にも吉田選手のシングルをきっかけにエラーも絡み2失点。オフェンスも復帰したソニー・グレイを崩せず、元気なくシャットアウト負け。

タイガースは3連敗
タイガースは大エースのタリク・スクーバルの遊離体除去手術が決定。シーズン半ばの大事な3か月ほどをエース抜きで戦うこととなり、明らかに動揺が広がっている状況です。

そんなALセントラルですが、現地2026年5月6日終了時点の順位がこちら。
ALセントラルの順位(現地2026年5月6日)
地区を連覇中のガーディアンズに対し、今季は馬力を揃えたタイガースがその牙城を崩すだろうと見られていましたが、タイガースはスロー・スタートで勝ったり負けたりが続く1か月でした。
| # | Club | W | L | Win% | GB |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ガーディアンズ | 19 | 19 | .500 | — |
| 2 | タイガース | 18 | 20 | .474 | 1.0 |
| 3 | ホワイトソックス | 17 | 20 | .459 | 1.5 |
| 4 | ロイヤルズ | 17 | 20 | .459 | 1.5 |
| 5 | ツインズ | 16 | 21 | .432 | 2.5 |
ホワイトソックスが躍進
2024年に121敗を喫し、近代ベースボールのワースト記録を作ったホワイトソックスは、2025年も102敗を喫して2年連続で100敗超えの最下位でしたが、今季はロスターも入れ替えて息を吹き返し、村上選手の活躍などもあり、過去2年とは違うというスタートを切っています。
5月4日のエンゼルス戦ではALのERAをリードしていたホセ・ソリアーノさえ打ち崩し、6-0でシャットアウト勝ち。この時点で17勝18敗となり、一旦は勝率5割まであと1勝に迫り、首位も見えておりましたが、その後に2連敗するなどなかなか5割の壁は厚く、超えられませんが、しかし躍進しているのは間違いないところです。
ということで、タイガースがスロー・スタートとなり、ホワイトソックスが躍進していることでALセントラルは現地2026年5月6日の時点で首位と最下位の差が2.5の大混戦状態となっています。
もともとスモール・マーケット、スモール・ベースボール
ALセントラルはスモール・マーケットと言って、もともとはサラリーに大金をかけることが出来ないクラブが集まっております。これはナ・リーグもほぼ同じですが、ナ・リーグの場合はカブスはラージ・マーケットのクラブでもあります。
特にア・リーグの方はスモール・ベースボールを展開するクラブが多いという特徴も。かなり前になりますが、それこそ井口さんがいた頃の2005年のホワイトソックスはスモール・ベースボールでワールドシリーズを制覇したことで有名。
そして近年ではガーディアンズが「ガーズ・ボール」というバントと走塁を絡めたスモール・ベースボールを展開し、2024年にはALCSまで進出しました。
なぜスモール・ベースボールを展開するのかと言えば、例えばガーディアンズにはホセ・ラミレスがいて一発も狙える打者がおりますが、ホセ・ラミレスも本来は体格からして中距離のクラッチ・ヒッターでもあります。つまりラグジュアリー・コントラクトを結ぶことがほぼないため、いわゆるスラッガーを呼び込むことが出来ません。ゆえに、小技を絡めてという野球に自然となってしまいます。
もしもスラッガーが出てきた場合は、ドラフト上位でピックした選手が上がってくるパターンと、アマチュアFAで獲得した中米のヒッターが順調に成長した場合となります。ガーディアンズの場合はフランミル・レイエスがその候補でしたが、彼もMLBでは伸びませんでした。オリオールズへ移籍となったジョンケンシー・ノエルもそうですね。
ALセントラルのポストシーズン
ALセントラルが直近でワールドシリーズを制したのは投打に圧倒していた2015年のロイヤルズが最後。
| Year | Champ | AL | Wins | Wins | NL | MVP |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | NL-W | ブルージェイズ | 3 | 4 | ドジャース | 山本由伸 |
| 2024 | NL-W | ヤンキース | 1 | 4 | ドジャース | F・フリーマン |
| 2023 | AL-W | レンジャーズ | 4 | 1 | Dバックス | C・シーガー |
| 2022 | AL-W | アストロズ | 4 | 2 | フィリーズ | J・ペーニャ |
| 2021 | NL-E | アストロズ | 2 | 4 | ブレーブス | J・ソレアー |
| 2020 | NL-W | レイズ | 2 | 4 | ドジャース | C・シーガー |
| 2019 | NL-E | アストロズ | 3 | 4 | ナショナルズ | S・ストラスバーグ |
| 2018 | AL-E | レッドソックス | 4 | 1 | ドジャース | S・ピアース |
| 2017 | AL-W | アストロズ | 4 | 3 | ドジャース | G・スプリンガー |
| 2016 | NL-C | インディアンス | 3 | 4 | カブス | B・ゾブリスト |
| 2015 | AL-C | ロイヤルズ | 4 | 1 | メッツ | S・ペレス |
ワールドシリーズに進出したのはその翌年のインディアンスが最後。もはや選手への投資が大きいところがチャンプになっている傾向が強くなっています。
一流選手はポストシーズンでの活躍がやはりすごいですから。
さて、ALセントラルですが、今のところ決め手を欠いたチームが多いゆえに混戦となっているのですが、今季は決してこの地区が弱いというわけではありません。むしろ、星のつぶしあいになっている状況。実際、最下位のツインズの16勝はALウエストのアストロズ、エンゼルスの15勝より上ですし、レッドソックスの16勝と同じ。ナ・リーグで見てもメッツ、ロッキーズより上。
地味ではありますが、面白い野球をしてくれるのがALセントラルです。この団子状態からどこがどう抜け出すのか、面白い状況でもあります。
お読みいただき、ありがとうございました。

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