2人が運動能力向上薬使用テストで陽性
現地2026年3月3日、慌ただしくPEDs(Performance-Enhancing Drugs) のテスト陽性でサスペンション処分がくだされたとううニュースが一気に2件も入ってきました。ブレーブスのジュリクソン・プロファー(Jurickson Profar)とフィリーズのヨハン・ロハス(Johan Rojas)に対してです。
ジュリクソン・プロファー(Jurickson Profar)に至っては、「またやったのか!」という非常に残念なニュースとなっています。
まずプロファーから見て見ましょう
ジュリクソン・プロファーは162試合のサスペンション
ジュリクソン・プロファーからテスト陽性の反応が出たのは、PEDsの中の外因性テストステロン(Exogenous Testosterone)という物質でした。
外因性テストステロンとは
まず、テストステロンとは男性ホルモンのことです。
このうち外因性テストステロンは、加齢や病気で低下した男性ホルモンを補うために使用、または筋力増強などを目的として、注射、ジェル、パッチなどで外部から体内に取り入れます。
男性ホルモン低下が原因で起こる心身の不調を改善するためというのが本来のこの物資の医療目的ですが、スポーツ選手の場合、パフォーマンス向上のために筋力増強に使用するケースが後を絶ちません。
怖いのは副作用で心臓にも負担がかかることから最悪の場合、パフォーマンスどころの話にはならないです。
2026年は全休
MLBはこの結果を受け、ジュリクソン・プロファーに162試合のサスペンション(出場停止)という非常に厳しい処分を科しました。
この処分は現地3月5日(金)から発効し、プレーオフを含む2026年シーズン全試合の出場停止となります。プロファーはキュラソー島出身でワールド・ベースボール・クラシック(WBC)におけるオランダ代表でもありますが、その出場も禁止されることになります。
プロファーは2年連続
ジュリクソン・プロファーは2025年もPEDsテスト陽性で80試合のサスペンション処分を下されており、これで2年連続。もしも3度目ということになれば、永久追放になります。
2025年は絨毛性ゴナドトロピン(chorionic gonadotropin)の陽性反応でした。これは女性に処方されるものですが、男性アスリートがこれを接種するとテストステロンの生成が促進され、やはり筋力増強を助ける効果があると言われています。
なお、選手会はこの処分に異議を申し立て手続きを行う予定。ただし、この異議申し立てによって結果が覆されることはほぼありません。
サラリーはどうなる?
この出場停止処分が継続された場合、プロファーは2026年のサラリー$15Mを受け取ることが出来ます。
ただし!プロファーがリストリクティッド・リスト入りとなると話は別です。サラリーは支払われず、ブレーブスの40manロースターにもカウントされません。おそらく、そうなるでしょう。リストリクティッド・リストは何か法的な処分がくだされる時、あるいは真にプライベートな問題が発生した時に使われます。
ブレーブスとプロファーは2025年1月に3年/$42M (2025-27)でサイン。2026年は契約2年目のシーズンでした。前年もサスペンションにより80試合のみの出場にとどまっていることから、計324試合の出場機会で稼働率はたったの25%弱。
トップ・プロスペクトだったプロファー
2012年にデビューした頃のプロファーは輝くばかりの評判のプロスペクトでした。
2013年から本格的な活躍が期待されましたが、83試合に出場にとどまり、打率.234、HR6。デビュー時はそれこそHRが20本前後打てて、とにかく二塁打の多いアベレージヒッターかとなるぞと期待していたのですが、伸びませんでした。2018年を終えてメジャー5年で打率.240、HRは32本。
2014年と2015年は肩の故障があり、MLBのゲームには出場できておらず。これから伸びるぞという時の欠場でしたので、ちょっと痛かったです。
2020年からのパドレスでの3シーズンはまずまず稼働したものの、それでも打率は.244ほど。
2023年にFAでロッキーズに移籍し、後半はパドレスに復帰。そして前の契約のファイナル・イヤーであった2024年はパドレスで158試合に出少子、.280/.380/.459、OPS .839という素晴らしい数字をマーク。ブレーブスがサインしたのもこの2024年の実績があったからでした。
今回の2年連続のサスペンションは残念すぎる結果でもあります。
ブレーブス、補強の余地が出来る
まだプロファー側の異議申し立て手続きが終わっていませんが、上述の通り、プロファーはリストリクティッド・リスト入りすることはほぼ確実で$15Mのスペースが空きました。
ブレーブスは$244Mの贅沢税の閾値をわずかに超えていたため、これを上限にまだFAの選手を獲得する状況が生まれました。
OFのプロファーの枠が空いたので野手を補強という手もありますが、アクーニャとマイケル・ハリス2世が健在なら、むしろ、右腕のスペンサー・シュウェレンバックとハーストン・ウォルドレップがに肘の遊離軟骨除去手術で数ヶ月は離脱しますから、投手補強という手もあります。
ルーカス・ジオリト、ザック・リテル、タイラー・アンダーソンといった注目のベテラン選手は、フリーエージェントで未契約のままですので、ブレーブスがアクションを起こすか注目です。
ヨハン・ロハスもPEDsテストで陽性反応
もう一人、フィリーズのOFのヨハン・ロハスもPEDsのテストで陽性反応を示したと速報ベースで言われており、こちらはまだ正式に処分がくだされていませんが、おそらく80試合のサスペンションでしょう。
また、ヨハン・ロハスはWBCでドミニカ共和国のロスターに入っていましたが、このPEDs陽性を受け、出場を辞退しました。
守備型のロハス
25歳のヨハン・ロハスは、過去3シーズン、フィリーズでで主にCFとして出場。守備とスピードとには定評があり、特に厳しい競り合いの状況では守備を固める上で非常に重宝していた選手。
打撃はあまり期待出来ず、直近3シーズンの成績は250試合に出場して、.252/.294/.340、OPS .633、HR 6、盗塁は58。
2025年、フィリーズはトレード・デッドラインでハリソン・ベイダーを獲得し、彼が非常に良い働きをしたため、守備で並び、打撃で落ちるロハスはマイナーへオプションされ、下で過ごす時期が長くなりました。
フィリーズのOF
ニック・カステヤーノスを手放したフィリーズは今オフにレンジャーズからノンテンダーとなったアドリス・ガルシアを獲得。おそらくアドリス・ガルシアがRFに就くことになるでしょう。
LFにはブランドン・マーシュが起用されると思われ、CFはそのブランドン・マーシュかあるいはプロスペクトのジャスティン・クロフォードが就く見込み。
他にもオットー・ケンプらがOFの候補で、打撃次第ということになるでしょう。ヨハン・ロハスは復帰後もおそらくOFのNO.5くらいの位置づけになると思われます。
フィリーズはすでに2026年の贅沢税の閾値である$244Mを超えて、$316Mほど。
フィリーズがトミー・ファムやアンドリュー・マカッチェンといった未契約FAに手を伸ばすかどうか、注目です。
お読みいただき、ありがとうございました。





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