ワイルドカード・シリーズ(D)Gm1
現地2020年9月29日、ア・リーグ西地区を制し、勝率リーグ2位のアスレチックスとア・リーグ中地区3位でワイルドカードスポットの1番め(勝率7位)に入ったホワイトソックスとのワイルドカードシリーズGame1がアスレチックスの地元、オークランドで行われました。
8月から続いていたカリフォルニアの山火事の影響はベイブリッジ・エリアにも達し、一時はゴールデンゲートブリッジが昼間なのに夕方のようにオレンジに染まる衝撃的な様相を呈しましたが、今はやや落ち着いた状況のようで、この日のオークランドはきれいな青空が広がっていました。
あらためて、野球が出来る環境、見られる環境に感謝ですね。
スタメン
まず、アスレチックスのスタートはこちら。トミー・ラステラがリードオフに入りました。
Let's gooooooooooooooo
— Oakland A's (@Athletics) September 29, 2020
⚾️: 12:08pm PT
📺: ESPN
🎧: @athleticscast24
📻: BLOOMBERG® 960 AM (Oakland), KHTK 1140-AM (Sacramento), KIQI 1010 & KATD 990 (Spanish)#RepTheTown pic.twitter.com/qVMEYfkBTq
ホワイトソックスのスタートはこちら。モンカダが復帰し、2番に。捕手はジェームズ・マッキャンで、ヤズマニ・グランダールはDHで出場です。
Game 1 starters, presented by @Wintrust. Let’s go!
— Chicago White Sox (@whitesox) September 29, 2020
⏰: 2:08 p.m. CT
📺: @espn
📻: @WGNRadio & @MLBonESPNRadio pic.twitter.com/t60q2x3IeN
ジオリトが7回途中までパーフェクト
まずこのゲームは何をおいてもルーカス・ジオリトを称賛しないといけないでしょう。
この日のジオリトのボールは特別速く見えました。だいたいMid-90ほどがアベレージなのですが、198cmの身長がいつも以上に大きく見え、打者からすれば非常に厄介に見えました。
得意のチェンジアップもコントロールがよく、スライダーも冴えていましたね。
ルーカス・ジオリトはあれよあれよという間に6回までパーフェクト・ピッチング。7回表、先頭のトミー・ラステラを迎えたところで、CF前にシングルヒットを打たれ、レギュラーシーズンにつづいてポストシーズンでも大記録!という芽は摘まれましたが、終わってみれば7イニングを被安打2、失点1、与四球1、奪三振8という素晴らしい結果を残しました。
やはり左に強かったCWS打線
ホワイトソックスはレギュラーシーズン中、左投手が先発の試合は14勝0敗。スターターもリリーバーも含めた左投手との対戦成績は打率.285、OBP .364、SLG .523。左にめっぽう強いという成績を残しました。
ティム・アンダーソンが余計なことを・・・
そんなホワイトソックス打線を相手にアスレチックスはGame1にあえて左腕のヘスス・ルザルドを起用。ゲーム前の話ですが、これに対してティム・アンダーソンが、
“I guess they haven’t done their homework.”
と発言。「彼らは宿題をやっていなかったようだ」と。
左投手に強いのがわかっていて、あえてぶつけてきたことが不思議だったようです。
データ通りに行かないことが多いのがポストシーズン。ただ、この日の結果はデータ通りで、ティム・・アンダーソンの言う通りになったのですが、ちょっと一言多かったですね。
アスレチックスは最初からGame2に重きをおいていたのかもしれないのに。
CWS、広いコロシアムで先制の2HR
ホワイトソックス打線ですが、2回表に1アウトからアダム・エンゲルが左中間にソロHRを放って先制。3回表にはチームリーダーのホセ・アブレイユが2ランHRを放ち、2点を追加。序盤で3−0とし、ルーカス・ジオリトを援護。
8回表にはヤズマニ・グランダールがソロHRを放ち、4−0に。ホワイトソックスはやはりデータ通り、左投手をしっかりと攻略しました。
リリーバーも好投
ホワイトソックスは、8回にエバン・マーシャルとアーロン・バマーを起用。エバン・マーシャルは1失点を喫しましたが、バマーはしっかりと8回を締めました。また、9回はコロメが無失点に抑え、ホワイトソックスが4−1のスコアでGame1を取りました。
3バッターミニマムなのに1人?
なお、ホワイトソックス3番手のアーロン・バマーは、左打者のトミー・ラステラの時に2アウトから登板。左VS左で打者一人だけの登板は、3バッターミニマムの原則に反するのではないか?と突っ込みたくなるとは思うのですが、これはセーフです。理由は、
最低でも打者3人に対するか、イニング途中での登板の場合、打者3人かもしくはイニング終了まで対峙する。
1アウト後に、打者2人を打ち取ってチェンジとなれば3人という条件を満たさなくてもOK。あるいは2アウトで登板して打者一人を打ち取れば同じく3人未満でもOK。
というルールだからです。そもそも3バッターミニマム導入のきっかけは時短です。よって、打者一人であってもチェンジとなれば、OKです。結構、柔軟性はあります。
Game2ではアスレチックスはクリス・バシットが登板。もっとも、マット・チャップマンが怪我でシーズンエンディングになっている影響はやはりありますが、なんとかするのがアスレチックス。
Game2で面白い展開になることを期待しています。と言いつつ、アスレチックスのチャンスで100マイル連発のルーキー左腕、ギャレット・クロシェを起用してくるかもしれません。その場合は、なかなか厳しい戦いになりそうです。
どうなるでしょうか!
お読みいただき、ありがとうございました。
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