スポンサーリンク

【MLB2024FA】メッツ、ショーン・マナエアと2年契約で合意

メッツ、ローテーションを補強

 現地2024年1月7日、ニューヨーク・メッツがFA選手獲得に動きました。パドレスとの契約をオプトアウトし、FA市場に打って出た左腕のショーン・マナエアと2年契約で合意です。

贅沢税の状況

 2023年は$366.187Mというとんでもない額の贅沢税上のサラリーを叩き出したメッツ。基準額が$233Mでしたから、$133M以上超過で、しかも2022年に続き2年連続の超過。2023年の税額は$95M以上と言われております。

 2024年もその余波を受け、すでに基準額$237Mに対して$306M強という状況。マックス・シャーザーとジャスティン・バーランダーのサラリーのインパクト約$55Mが2024年も続きますので、2024年も超過は避けられない状況。

 ゆえに今オフは大人しかったのですが、FA左腕の獲得に動きました。

契約内容

 メッツとショーン・マナエアの契約は、大筋で以下の内容で合意。

  • 2年/$28M 保証(2024-25)
    • 2024年終了後にオプトアウトあり

 2024終了後にオプトアウトが入ったようです。この辺の条件は追って追記したいと思います。大まかなAAVは$14M。

前の契約

 今オフはオプトアウトによりFAとなったと書きましたが、念のためパドレスとは以下の内容でサインしていたことを記したいと思います。

  • 2年/$25M(2023-2024)
    • 2022年12月にジャイアンツとサイン
    • サイニング・ボーナス:$5M 
    • サラリー:$7.5M(23)、$12.5M (24)
    • 2023 シーズン終了後オプトアウト可→11/5、マナエアはオプトアウト行使→FA

 今回の契約はジャイアンツとの契約を上回る額のサラリーになりました。

2023年の成績

 2023年のジャイアンツでの成績に入る前にパドレスでの2022年の成績に触れておきます。2022年、ショーン・マナエアは、5月半ばから8月半ばまでの3ヶ月間、16先発で4勝4敗、ERA 5.16と荒れました。9月になんとか帳尻を合わせてMLS6年のFAとなったのですが、この不安定さはジャイアンツでのシーズン序盤まで続きました。

 マナエアは、2023年は4月3日にリリーフでジャイアンツ・デビューを果たした後、当初の予定通り先発に回りますが、5月10日までの8試合(6先発)で失点29 (ER 26)をマークし、ERAは7.96。かなり悲惨な結果となりました。

 5月10日の先発以降は、ローテーションから外されるほど。

スウィーパーで蘇る!

 しかし、リリーフとなって以降、5月後半から投球が安定。9月6日の登板まではローテーションのチャンスはなく、全てリリーフだったのですが、24試合で66.0 IPでER 28をマーク。この間のERAは3.82と調子を整えてきました。

 そして9月12日からの4試合はローテーションに復帰。この間のERAは2.25です。シーズン後半に尻上がりによくなりました。この追い上げがあって、このオフにオプトアウトして市場に打って出てメッツとの契約を勝ち取ったという流れです。

 5月後半からよくなったのは、スウィーパーを加えてから。これで相手打線を面白いように打ち取るようになりました。

メッツのローテーション

 さて、メッツですが、ローテーションは千賀投手を軸に、ホセ・キンタナ、さらにこのオフに加えたルイス・セベリーノ、エイドリアン・ハウザーらがおります。マナエアはおそらくNO.3の順番でローテーションに加わることとなるでしょう。

ショーン・マナエアとは

 ショーン・マナエアのこれまでのキャリアについておおまかに触れておきます。1992年2月1日生まれの32才(2024シーズン開幕時)。

 ドラフトは2013年のロイヤルズの1巡目で全体順位は34位。ドラフトイヤーに股関節の手術をしたため、プロデビューは2014年になりました。

 翌2015年も怪我に見舞われ、腹筋、鼠径部の肉離れで6月末まで登板出来ず。 

アスレチックスにトレード

 そのような状況の中、2015年7月のトレード・デッドラインでロイヤルズがベン・ゾブリストを獲得したトレードで、アーロン・ブルックスとともにアスレチックスに移籍。このトレードはロイヤルズにとって大成功で、ゾブリストはロイヤルズのWS制覇に大きく貢献しました。

 アスレチックス移籍後のマナエアは、2016年にメジャー・デビュー。このデビュー・イヤーで25試合、24先発で144.2 IPで7勝9敗、ERA 3.86をマーク。大いに注目されることとなりました。

 その後もマナエアはアスレチックスでローテーションとして機能し続け、2017年、2018年と2年連続で12勝をマーク。

ノーヒッター達成

 特に現地2018年4月21日にはノーヒッターを達成。相手はレッドソックスだったんですね。この時のレッドソックスは開幕から17勝2敗と圧倒的に強かった時期でマナエアのノーヒッターでようやく4月に3敗目という状況でした。よって、このノーヒッターは非常に価値があったということですね。マナエアは4月に4勝、ERA 1.03をマークし、AL POM(月間最優秀投手)に選ばれました。

肩の手術

 しかし、マナエアは2018年後半に肩を痛めて手術することに。2019年は9月まで登板の機会はありませんでした。

 9月に復帰したのはポストシーズンを見据えてでしたが、残念ながらポストシーズンでは結果が出ず。

 パンデミックによって短縮された2020年シーズンは11試合に登板し、4勝3敗、防御率4.50。

 2021年シーズンは4月いに5先発で3勝1敗、ERA 2.83と好調なスタートを切ったものの、5月は6先発で勝ち星を挙げることができず、ERAは4.78まで上昇。6月は一転、5先発でERA 1.13で自身2度目のAL POMを受賞しております。このシーズンは11勝10敗、ERA 3.91。

パドレスへ

 2021年から2022年にかけてのロックアウトとなり、解消後、アスレチックスはクリス・バシット、マット・オルソン、マット・チャップマンらを次々にトレード。リビルドを実施しました。

 そして4月3日、マナエアもパドレスへ。

 2022年は30試合(28先発)で158.0 IPで8勝9敗、ERA 4.96。シーズン終了後にFAとなり、ジャイアンツと上述の契約でサインしたという流れです。

ルーツ

 アメリカのインディアナ州で育ったマナエアですが、そのルーツはアメリカ領サモアにあります。父がベトナム戦争で米軍に従軍。移住しました。風貌と名前の秘密はそこにあります。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】大谷が7月1日時点で30号HR!ドジャースは山本も好投し、CWSを圧倒!
【MLB2025】フューチャーズ・ゲームのロスターが発表される!タイガースのホスエ・ブリセーニョらが選出される
【MLB2025】タリク・スクーバルが圧巻の7回13K! 8年ぶりに行われたコメリカでのサンデー・ナイト・ゲームを盛り上げる!
【MLB2025】6月終盤で打率.340!A’sのルーキー、ジェイコブ・ウィルソンが天才ぶりを発揮中
【MLB2025】大谷、3度目は2イニングに登板して101.7mphを計測!KCはパスカンティーノらがセス・ルーゴを援護!
【MLB2025】大谷がリードオフ29号と同点トリプルを放つ!KCはボビー・ウィットとマイケル・ガルシアが躍動するも、一歩及ばず
【MLB2025】レッズがパドレスを圧倒!ニック・マルチネスがニア・NO-NO、スペンサー・スティールが3HR!
【MLB2025】ASGのNLDH(Phase1)に選出された大谷が28号HR!カーショウは3000Kまであと3つ!
【MLB2025】今永が復帰戦で5回1ヒッターの好投!チームメイトから大歓迎される!
【MLB2025】ジェイコブ・ミズロウスキーのヒートは続く!ポール・スキーンズとの初対決を制す
【MLB2025】大谷が27号2ランHR!日米通算300号HRに到達!LADはCOLの追い上げを交わす
【MLB2025】デビュー即5者連続K!レッズのチェイス・バーンズがNYY戦で実力を見せる!
【MLB2025】Dバックスのコービン・キャロルはILへ。死球を受けた手首の診断は骨折と判明
【MLB2025】大谷がドジャース移籍後初K!降板後は3ラン・トリプルと26号HR!この日はマンシーが大爆発!
【MLB2025】レイズのクラブ売却が現実味!フロリダの不動産デベロッパーが率いるグループが独占交渉に入る
【MLB2025】ラファエル・デバースが移籍後初HR!逆方向へらしい一発!
【MLB2025】ジェイコブ・ミズロウスキーが先発2戦で11ノーヒット・イニングを達成!近代でメジャー記録!
【MLB2025】ジャイアンツのラファエル・デバースが衝撃トレード後初のレッドソックス戦!セダン・ラファエラが成長を見せる!
【MLB2025】シリーズ最終戦でベンチクリアー!またもヒートアップしたパドレス@ドジャース戦!
【MLB2025】「モノが違う!」ドジャースのエメット・シーハンがTJから復帰で4回、6奪三振!
【MLB移籍2025】デバース、「どこでも守る」と宣言!!一方、BOS打線は早速沈黙で、吉田復帰を画策中!
【MLB2025】デバースがデビュー戦で勝ち越しRBIダブル!ジャイアンツは俄然、注目チームに
【MLB2025】レッドソックス、デバース移籍後の初戦にローマン・アンソニーのHRで勝利!
【MLB2025】大谷が投手復帰!初戦は1イニングも、トリプル・ディジットをマーク!
【MLB2025】衝撃的すぎる!ラファエル・デバースがトレードでジャイアンツへ移籍
【MLB2025】レッドソックスはヤンキースをスウィープ!デバースが15号HR!しかし、この後、まさかのニュースが・・・
【MLB2025】大谷、マルチHRでメジャー通算250号を達成!ドジャースはSFGに大勝!
【MLB2025】内野5人シフトも出た!フェンウェイでのライバル対決初戦はC・ナルバエスの活躍でレッドソックスが勝利!
【MLB2025】102.2mphのファイヤー・ボールが炸裂!MILのジェイコブ・ミズロウスキーが鮮烈デビュー
【MLB2025】メジャー屈指のプロスペクト・タイガースのジャクソン・ジョーブがトミー・ジョン手術へ
タイトルとURLをコピーしました