2019年9月29日以来の復帰マウンド
現地2021年4月8日(木)、レッドソックスの”19勝左腕”、エドゥアルド・ロドリゲス(Eduardo Rodríguez)が2019年9月29日以来のレギュラーシーズンのマウンドに復帰。557日ぶりの復帰登板は初回こそ固さが見られたものの、丁寧な投球で5イニング、79球を投げ、被安打4、失点3、自責点3、被本塁打2、奪三振7で初勝利を上げました!
コーラ 『エドゥアルドに尽きるね』
試合後の記者会会見でアレックス・コーラ監督は、『ヒッティングやディフェンスよりも、今日はとにかくエドゥアルドに尽きるね』とコメント。
I think today’s story is not about hitting or defense, or whatever, It’s about Eduardo.
指揮官の言葉には、あと数試合は体調と肘の様子を見守る必要があるものの、これでエドゥアルド・ロドリゲス(以下E・ロッド)もローテーションとして計算できるという嬉しさがこみ上げているようにも感じます。
BB(与四球)は”0″
約2シーズンぶりの復帰マウンドとなったE・ロッドですが、何より素晴らしかったのは、与四球が0であったこと。もともと通算キャリアのBB9が3.2と低めのE・ロッドですが、久々のマウンドで与四球0はなかなかできることではありません。普通は先頭打者に四球を与えかねませんが、それだけしっかりと準備してきたということですね。これがプロなのでしょう。
ベロシティーは93-4mhp
ファストボールが93-4mphでちょっと落ちたか?と心配したのですが、2019年の4シームの年間の平均は93mphでした。平均ですから、飛び抜けて速い日もあったということですね。その意味ではやや落ちたのかもしれませんが、とにかく丁寧に投げていたので、十分なベロシティーだったのではないでしょうか。
4シームのベロシティーはこれから夏にかけて、徐々に感覚が戻ってくればもう少し上がるのではないかと思います。
なお、この日はチェンジアップが25球とかなり多投していました。これは試し投げもいくつかあったと思いますが、ちょっと興味深いシェア率でしたね。
2020年はCOVID 19 罹患後の心筋炎
2019シーズンはローテーションの中で1人気を吐き、19勝を上げ、サイ・ヤング賞投票で6位に入ったE・ロッドでしたが、2020シーズンはCOVID 19 に罹患。その後、後遺症で心筋炎となり、シーズンアウトとなってしまいました。
2021年はスプリングトレーニング前からしっかりと調整してきたE・ロッドでしたが、久々の実践登板だったがゆえか、肘に炎症を起こしてしまい、開幕ロスターから外れました。タナー・ハウクがローテーションに入ったのもE・ロッドの離脱からでしたが、レッドソックスにとってはハウクとE・ロッドの二人が機能するといういい状態になり、災い転じて福となすという状態に。
打線も好調
この日、E・ロッドを支援するかのように打線も奮起。初回にはラファエル・デバースが2ランHRを放ち、6回表には満塁のチャンスからクリスチャン・アローヨのボテボテの1Bゴロで同点に追いつき、さらに、フランチー・コルデロのLF前シングルで逆転に成功。E・ロッドに初勝利をプレンゼントしました。
開幕後、オリオールズに3連敗した際は、2安打、7安打、6安打とまるでスプリングトレーニングで振れていた打線がまるで固まってしまいましたが、レイズとの3連戦では16安打、10安打、13安打と復活。この日も計12安打を放ち、7-3のスコアで快勝しました。
これで4勝3敗となったレッドソックス。ベルドゥーゴ、デバースにも当たりが戻ってきましたので、あとはダルベックの一発とアローヨの復調を待ちたいところですね。
とにかくE・ロッドの復帰は頼もしい限りです。
レッドソックスP、0HRは57.2イニング
初回に2アウトからライアン・マウントキャッスルに2ランHRを浴びたE・ロッド。4回にもペドロ・セベリーノにソロHRを浴びて2被弾だったわけですが、レッドソックスの投手陣が開幕から0被弾を継続していた記録は57.2イニングで終了しました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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