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【MLB契約延長2019】バーランダーがアストロズと2年66Mドルで延長合意!ザックの契約内容との比較

年平均(AAV)で投手最高額の33Mドルへ

現地2019年3月23日、ジャスティン・バーランダー(Justin Verlander)も契約延長を果たしました。

アストロズと2年6,600万ドルで合意です。

そして年平均(Annual Average)で投手最高額の3,300万ドルとなりました。

バーランダーのこれまでの契約

ジャスティン・バーランダーは2017年8月期限のトレードでアストロズへ移籍。

アストロズのワールドシリーズ制覇に大きく貢献しました。

ジャスティン・バーランダーは2009年(26才)、MLB5年目のシーズンに35試合、240イニングに登板し、19勝9敗。

2010年2月

2010年2月に5年8,000万ドルで合意。2010年のシーズンは18勝9敗でした。

その翌年の2011年、キャリアハイの24勝5敗を上げたのでした。この年、なんと251イニングに登板。バーランダーが28才のシーズンです。

2012年は17勝8敗。

2013年3月

そして2013年3月末日、前回の契約の残り期間を上書きする形で、7年1億8,000万ドルで契約延長。生涯タイガースでとも言える大型契約でした。

これが2013シーズンから2019シーズンまで。

  1. 2013:2,000万ドル
  2. 2014:2,000万ドル
  3. 2015:2,800万ドル
  4. 2016:2,800万ドル
  5. 2017:2,800万ドル
  6. 2018:2,800万ドル 800万ドルはDETの支払い
  7. 2019:2,800万ドル 800万ドルはDETの支払い 
2017年のトレード

そして、2017年8月末日のアストロズへのトレードの条件として、タイガースが2018年と2019年の2年間、年800万ドルずつ支払うということで合意していたのでした。

選手を出す側が支払うというMLB独特の契約ですね。まあ、判断としては2800万ドル満額を払うよりは安いという考え方だと思います。

よって、この2年間、バーランダーが受け取る額は年間2800万ドルに違いないのですが、アストロズの贅沢税の計算では800万ドルx2年間の計1,600万ドルが減額され、年2,000万ドルして計算されます。

そのような契約の流れがあったのでした。

延長の中身

今回のバーランダーの延長は、2020年と2021年の2年間に該当するお話です。

この2年間は年当り3,300万ドルに。

最終年の2021年はバーランダーが38才のシーズンです。

ザックの3,250万ドルを上回る(やや強引)

今までは投手だと、ザック・グレインキがDバックスと2015年12月に合意した6年(2016年−2021年)2億650万ドルの年平均の3,440万ドルが最高でした。

総額を単純に6年で割ると3,440万ドルになります。

しかし、バーランダーが勝った!というにはそれなりの理由がありますので、詳細に見ていきます。

ザックの契約を見てみる

ザックの契約を見てみると、実は独特な条項が入っているのがわかりました。

ザックの契約は独特!

まず、ザックの契約の計算です。2億650万ドルの根拠です。

・ベース・サラリー (1億8,850万ドル)

  1. 16: 3,100万ドル
  2. 17: 3,100万ドル 
  3. 18: 3,100万ドル
  4. 19: 3,150万ドル
  5. 20: 3,200万ドル 
  6. 21: 3,200万ドル

さらに、

・1,800万ドルのサイニングボーナス(上の金額に300万ドルずつ毎年追加されます。)

よって、1億8,850万ドル+1,800万ドルで計2億650万ドルが額面になります。

独特の繰り延べ払いが入っている!

しかし、ザックの契約には次のような独特な条項が入っています。

・$62.5M(6,250万ドル)を2022年から2026年の繰り延べ払いとする。

これはどういうことなのか?

「繰り延べ払い」とは支払いを一定期間猶予し、あとで支払うということ。

つまり、Dバックスは該当の年の年俸を満額払わずに一部を将来に先延ばしするということ。

あとで払う内訳はこのような感じです。

  • 2016年:3,100万ドルのうちの1,000万ドル分
  • 2017年:3,100万ドルのうちの1,000万ドル分
  • 2018年:3,100万ドルのうちの1,000万ドル分
  • 2019年:3,200万ドルうちの1,050万ドル分
  • 2020年と2021年の2年間分:6,400万ドルうちの1,100万ドル分

これらの合計の6,250万ドルを5回に分けて、2022年から2026年に毎年1,250万ドルがザックに支払われるという内容です。

現在価値

未来の6,250万ドルは金利がついた上での6,250万ドルですから、現在の6,250万ドルから金利分を割り引かないといけません。

いわゆる現在価値という概念です。

ということは今の金額は6,250万ドルより安くなるわけです。

計算は非常に難しいのですが、ザックの2億650万ドルのうち、6250万ドル分の現在価値を考慮した結果が、1億9,385万ドル(端数処理)。

これはMLB側が算出した数字で、ザックの年俸総額の今の価値です。

よって、1億9,385万ドルを6で割ると、3,230万ドルになり、バーランダーはザックを上回って年平均で投手一になった!ということになります。

(下のヘイマンさんの金額は$32.5Mですが、端数を入れて計算するとそうなります。端数を入れないで6で割ると32.3Mです。)

いかがでしょうか?確かに年平均では投手No. 1の年俸になりました。

ただし、繰り延べを除けばという非常にテクニカルな要素が入ったNO.1の算出なのでした。

バーランダーならその称号があってしかるべきだとは思いますが、ちょっとややこしいお話でしたね。

お読みいただき、ありがとうございました。

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