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【MLB2020】豪腕左腕、タリック・スクーバルもデビュー予定!DETの超強烈な3人の先発プロスペクト(その3)

ETA 2020 その3

 本日は3日連続でお届けしているデトロイト・タイガースのトップ・プロスペクトのご紹介の第3弾。2020年デビュー待ちに強烈な3人の投手がいるのが非常に魅力的です。まだまだ可能性のある投手もいる中で、とりわけデビューの近い3名のピックの最終日です。

 3人めはタリック・スクーバル、23才です(現地2020年6月2日時点)。

タリック・スクーバルとは

 タリック・スクーバル(Tarik Skubal)は出身はカリフォルニア州で、大学はシアトル大学(私立)。ドラフト・ピックはケイシー・マイズと同じ2018年で、9巡目。わりと遅めです。5巡で終了の2020年のドラフトなら指名されませんでしたね。全体順位は255位。

 逸材が9巡目で契約するのは理由があります。

大学2年生の時にトミー・ジョン手術

 タリック・スクーバルがシアトル大学に入学したのは2015年。この年17試合、14スタートで83.1イニングに登板。7勝4敗と良い成績を残しました。

 しかし、2年生時の2016年途中に肘痛を発症。トミー・ジョン手術を行いました。

 よって、2016シーズンの大半と2017年のフルシーズンをリハビリに費やし、本来ならドラフトの対象となる3年生時のシーズンをミスしていたのでした。

 全休していた2017年、アリゾナ・ダイヤモンドバックスが回復を見込んで29巡目で指名。ここでプロに入るチャンスもあったのですが、1年半の間、マウンドに上がっていなかったこともあり、やはり実績を積んでからということで、NCAAでのファイナルイヤーの2018シーズンを経て、ドラフトを待つことにしました。そしてタイガースとサイン。トミー・ジョン手術のリハビリを経ていたゆえにドラフト順位が遅めの指名となったのでした。

マイナーで三振を取りまくる!

 肘も完治した2018年のドラフト後、通常この年は契約後早くても6月後半からプロデビューとなり、シーズンは短くなるのですが、タリック・スクーバルはルーキーリーグを2週間ほどで卒業。その後、シングルA−も3週間ほどでクリアー。プロ入り1ヶ月でシングルAまで昇格したのでした。

 2018シーズンは9試合、1スタートで22.1イニングを投げ、3勝0敗、ERA0.40、奪三振33という成績。SO 9は13.3、BB 9は1.6。

 2019シーズンはシングルA+からスタート。シーズン前半の3ヶ月をここで過ごしました。後半はダブルAに昇格。2019年は2つのレベルで24試合、24スタート、122.2イニングを投げ、6勝8敗、ERA 2.42。奪三振は179を数えています!SO 9は13.1、BB9 は2.7。ダブルA時の方がERAがよかったという、これまた首脳陣にとって嬉しい成績を残していたのでした。

ファストボールが剛球!

 タリック・スクーバルのファストボールは93-95mph。最速で97mph。左腕の97mph計測は非常に魅力的ですね。数字以上に球威がある印象です。

 球種はカーブ、スライダー、チェンジアップ。ファストボールがいいので、変化球も活きてきます。彼の場合、スライダーに自信があり、カーブとチェンジアップはまだ磨ききっていない模様。その辺も伸びしろを感じさせ、非常に期待できます。

 メカニクスで好きなところは利き腕の左肩をぐんと下げること。グラブ側の右手を強く漕いで左腕のスイングを高めているところもダイナミックな動きになり、非常に魅力的。投球後にグラブ側の手をもうちょっと体にひきつけてくれればよりかっこいいのですが、これは筆者の好みのようなものです。

 とにかく、いいボールが行っています。

表記ゆれ

 一旦は発音重視で、「タリック・スクーバル」と表記させていただきました。彼のデビュー後は例によって、表記ゆれがあるかもしれません。「タリク・スクバル」というほぼローマ字読みで定着しそうな気もするのですが、一応、発音重視で記載しました。

タイガースのローテーション

 現地2020年6月2日時点でのタイガースのローテーションは候補はご覧のメンバー。成績は2019年のレギュラーシーズンのもの。

  • マシュー・ボイド(L): 9勝12敗、ERA4.56
  • ジョーダン・ジマーマン:1勝13敗、ERA6.91
  • スペンサー・ターンブル:3勝17敗、ERA4.61
  • イバン・ノバ: 11勝12敗、ERA4.72(CWSでの成績)
  • ダニエル・ノリス(L):3勝13敗、ERA4.49
  • タイラー・アレクサンダー: 1勝4敗、ERA 4.86
  • マイケル・フルマー: TJ手術のリハビリ中。

 マシュー・ボイドが中心のローテーションです。安定感、ローテーションキープの点でイバン・ノバが次にきそうです。

 ジョーダン・ジマーマンがキャリア終盤。どこまで復活できるか。

 2019年3月にトミー・ジョン手術となったマイケル・フルマーはリハビリで遠投のレベルまで達しているものの、現地2020年5月5日時点ではまだバッティング・プラクティス(ライブBPセッション)にはまだほど遠いというレベルでした。シーズン・ディレーは彼にとってはよい機会にはなったものの、7月に開幕してもちょっと厳しいかもしれません。シーズン後半に戻ってくるかどうか。

 自然派生活のダニエル・ノリスは2019年は数字がついてはこなかったものの、よくローテーションを守ったと思います。

2020年の新ローテーションは?

 プロスペクトを余裕をもって使うという点でスキップさせながら、計7人ほどで回していけたら理想的かと思います。

  1. マシュー・ボイド(L)
  2. イバン・ノバ
  3. タリック・スクーバル(L)
  4. マット・マニング
  5. ケイシー・マイズ
  6. ジョーダン・ジマーマン
  7. スペンサー・ターンブル
  • タイラー・アレクサンダーはブルペン
  • ダニエル・ノリスはブルペン
  • マイケル・フルマー:TJ復帰後はブルペンから。

 今回ご紹介した3名が入れば、タイガースは非常によい投手陣になる可能性大です。あたたかく見守りたいと思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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