スポンサーリンク

【MLB2020】さすが250Mドルの力!ヤンキース、パクストンが開幕アウトも、「コールがいるさ」

ヤンキースの2020年の強力ローテ

 現地2020年2月6日、MLBはベッツがメインのブロックバスタートレードに関する話題でもちきりです。レッドソックスがゲットするツインズのプロスペクト、ブラスダー・グラテロル(Brusdar Graterol)のメディカル・イシューがレッドソックスにとって深刻ではないかということで、メンバーが変わるあるいは増えるという様相を呈してきました。

 また、カブスの3Bクリス・ブライアントのトレードの信憑性も高まっています。

 そのような状況ですが、現地2020年2月5日のニュースになりますが、ニューヨーク・ヤンキースのスターティング・ピッチャー、ジェームズ・パクストン(J. Paxton)の手術のニュースが入ってきました。

パクストンが腰を手術

 シーズンを占う意味でヤンキースの選手の大きな怪我のニュースは非常にインパクトが出てきますが、どうやらジェームズ・パクストンが開幕アウトなのは間違いないところです。

 そのパクストンですが、すでに腰の手術を行っています。ヤンキースが発表したのは現地5日ですが、そのときには手術完了済み。

椎間板ヘルニアの手術

 ジェームズ・パクストンが行ったのは、平たく言えば椎間板ヘルニアの手術を内視鏡を使って行ったというもの。

椎間板ヘルニアのメカニズム

 腰椎は椎と呼ばれる骨と骨が縦に並んで出来ていますが、その椎の間にある硬めのグミのようで、クッションのような役割を果たしているのが間板。背伸びやひねりをスムーズに行えるのはこの間板のおかげ。本来なら椎と椎の間で治まっていなければいけないものが、激しい動きなどではみ出てしまい神経を圧迫することで痛みやしびれを伴ってしまいます。簡単にまとめるとそのような症状のことを言います。

 クッションのはみ出た部分を嚢胞(のうほう)として除去しなければいつまでも悪さをする訳ですが、それをマイクロスコープ、つまり内視鏡を使って腰椎と筋肉の間に管を差し込んで除去するというのが今回パクストンが行った手術です。内視鏡下椎間板摘出術(ないしきょうかついかんばんてきしゅつじゅつ)と呼ばれるかなり症例も多い手術方法になります。英語ではMicro Endoscopic Discectomy(略してMED)と呼ばれることも。

代理人のボラスは回復は早いと宣言

 病院側の見解を聞いた上でのヤンキース側のスケジュールの見立てではパクストンは3から4ヶ月の離脱。額面どおりならだいたい5月半ばから6月半ばが復帰見込みというところでしょうか。動けるようになってからの調整もありますから、それくらいは見込んだ方が無難かもしれません。

 ところが、パクストンのエージェントのスコット・ボラス氏はシーズンの最初の1/3程度で復帰できると宣言。最初の1/3とは6ヶ月のシーズンの前半の1/3ということで、そうなると離脱は4月いっぱいで終了となります。

 腰を傷めているので他の筋肉のバランスも考慮すると果たしてそんな早く復帰可能か?とは思いますが、こればかりは選手の治癒力もありますからなんとも言えませんね。一つ言えるのはじっくり治してから復帰してくれということですね。

2020年はゲリット・コールがいる

 スターターが一人抜けたということで、かなりインパクトの大きなトラブルではありますが、ヤンキースはそれでもかなり余裕です。なぜなら、2020年からはゲリット・コールが加入しているからです。

2019年ローテのサバシア、ヘルマン、パクストンが不在

  • 2019: パクストン→田中投手→ヘルマン→サバシア→ハップ

 2019シーズンのヤンキースはけが人だらけでブルペンの活躍がなければかなり苦しい状況だったと思います。そんな中でもローテーションを回していたわけですが、その中からまずCCサバシアが引退で抜けました。そして2019年18勝4敗のドミンゴ・ヘルマンはDVポリシー違反で81試合のサスペンション処分。このうち2019年に18試合離脱していますから、2020年は開幕から63試合不在。

 そしてパクストンがヘルニアの手術ですから3名欠くことになります。しかしヤンキースは強気です。その理由がゲリット・コールの加入ですね。

2020ローテーション

 3人が一時的にも抜けるヤンキースですが、2020年はこのようなローテーションとなります。

  • 2020: コール→田中投手→セベリーノ→モンゴメリー→ハップ

 ジョーダン・モンゴメリーは2018年6月にトミー・ジョン手術。2019年終了直前に復帰済みです。2020年はトミー・ジョン明け初めてのフルシーズンで、イニング制限はかけられるかもしれませんね。

 であったとしても上記の全員がヘルシーなら、びくともしないローテーションですね。パクストンが復帰するであろう夏以降はさらに層が厚くなるもしれません。いやはや強い。

 ア・リーグ東地区は2020年も厳しい戦いが繰り広げられそうです。

ヤンキース、贅沢税M超え

 なお、ヤンキースは現地2020年2月6日時点で贅沢税上のサラリーは$258,061M。基準額が$208Mですから、なんと$50M超えです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】デビュー待ち!レッドソックスのローマン・アンソニーが497 ft (150m)の超特大GSを放つ!
【MLB2025】鈴木誠也が15号/16号の2本塁打!カブスはPCAにも一発が出てタイガースに勝利
【MLB2025】Dバックスのコービン・バーンズがトミー・ジョン手術へ
【MLB2025】Dバックスが敗戦確率99.9%からの大逆転!9回に6点差をひっくり返しATLに勝利
【MLB2025】パドレス、負けゲームをひっくり返す!9回に同点に追いつき、延長で勝利
【MLB2025】激アツ!パドレスが延長の末、1-0でジャイアンツを下す!最後はホセ・イグレシアスが決める!
【MLB2025】大谷が23号HR!さらに土壇場であわやHRかという大きな犠牲フライを放つも、ドジャースは延長戦で敗れる
【MLB2025】ドジャース、ライアン・ヤーブローの軟投に大苦戦!山本は今季初の早期降板
【MLB2025】DET-KCで壮絶な投手戦!マイケル・ワカとタリク・スクーバルがともに譲らず!(追記あり)
【MLB2025】ドジャース、18-2でヤンキースに大勝!大谷は2安打、ジャッジは2HR(21号)
【MLB2025】ジャッジの狼煙の一発に対し、大谷が2発で応酬!WSリマッチはドジャースが先勝!
【MLB移籍2025】ドジャースがトレードでレッズからアレクシス・ディアスを獲得
【MLB2025】カブス、鈴木誠也とPCAがRBIランクNO.1、2を争う
【MLB2025】大谷がMLB1番乗りの20号!ドジャースはコンフォート、マンシーにもHRが出て連勝
【MLB2025】山本がCLE戦で安定の投球!6勝目をマーク!大谷もリードオフHR(19号)で支援!
【MLB2025】122.9mph!パイレーツのオニール・クルーズがミサイルHRを放つ!
【MLB2025】レッドソックスのマーセロ・マイヤーがメジャーデビュー!Gm1ではデバースがサヨナラ安打!(追記あり)
【MLB2025】アクーニャが復帰戦で躍動!しかし、ブレーブスはチャンスで逆走!?して敗戦
【MLB2025】開幕から50試合!タイガースが33勝でMLBベスト!2006年以来の好成績
【MLB2025】山本が6回までノーヒッター!ドジャース、連敗を4でストップ(2025/5/20)
【MLB2025】千賀、ピート・アロンゾの「出来たぞ」というアピールに和む(NYM@BOS戦)
【MLB2025】大谷に17号が出るも、ドジャースはDバックスに完敗で4連敗!B・ファートは7勝目
【MLB2025】ドジャースがベテラン・ユーティリティーのクリス・テイラーを解雇へ
【MLB2025】強烈!ブルワーズのプロスペクト、ジェイコブ・ミズロウスキーがマイナーで103 mphを記録!
【MLB2025】大谷が16号!しかし、ドジャースはジャック・コハノウィッツに苦戦して敗戦
【MLB2025】大谷、ボブルヘッドデーで14号・15号のマルチHR!D・ラッシングもメジャー・デビュー!
【MLB2025】ドジャース、オースティン・バーンズをDFAに!プロスペクトのD・ラッシングをコールアップ
【MLB INJURY 2025】球速ダウンが目立った佐々木投手がIL入り!ドジャースはカーショウを上げる予定
【MLB2025】エバン・ロンゴリアが引退!レイズはセレモニーのため1日契約へ
【MLB2025】ルーカス・ジオリトが604日ぶりの勝利投手に!W・アブレイユ、R・デバースもHRで援護!
タイトルとURLをコピーしました