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【MLB2021FA】”キング”・フェリックスがボルチモア・オリオールズとマイナー契約!(追記あり)

”キング” フェリックスのディールが決定

 現地2021年2月3日、嬉しいニュースが入ってきましたね。

 現地2019年9月26日の登板を最後にメジャーのマウンドから遠ざかっていたフェリックス・ヘルナンデス(Félix Hernández)のディールが決定しました。

 ボルチモア・オリオールズと正式にサインしました。マイナー契約ではありますが、フェリックス・ヘルナンデスがまたメジャーのマウンドに上がる機会をつくる重要なファーストステップですから、まずは所属先が決まって、ファンとしてもホッとしています。

メジャー復帰でM!

 フェリックス・ヘルナンデスとオリオールズの契約はあくまでマイナー契約です。しかし、メジャーのマウンドに上がれば、2021年のサラリーは$1Mになるという契約で合意しています。

 マイナーディールであってもメジャーでの実績のある選手が契約する場合、このようなメジャー最低年俸以外の数字になることがよくあります。

2020年はATLとマイナー契約もオプトアウト

 マリナーズ退団後の2020年のフェリックス・ヘルナンデスはブレーブスとマイナー契約を結んでいました。サインの内容は今回と同じでメジャーに上がれば$1M というもの。

 しかし、2020シーズンのフェリックス・ヘルナンデスはメジャーのマウンドに立つことはありませんでした。COVID-19 の健康懸念を理由にオプトアウトを選択したからです。

2020年のスプリングトレーニングはよかった! 

 COVID-19 によるスプリングトレーニングのゲームが中止になったのは2020年3月12日。

 実は、そのシャットダウン前のスプリングトレーニングでフェリックスは4試合に登板。いずれもスタートを任されました。

 2020年2月22のオリオールズ戦では2イニングでヒットレス、1BB。2月27日のカージナルス戦では、2.2イニングで被安打3、失点1、0 BB。

 3月3日のレイズ戦からイニングも増え、4イニングで被安打4、失点1、2BB。3月9日のレッドソックス戦では5イニングで被安打6、失点1、2BBをマーク。

 色々なことを試しながら投げるスプリングトレーニングで十分に結果を残し、3月下旬に向けてイニング数も増えていき、とてもよいペースでチューンナップができていたのです。

 よって、2020シーズンがショートシーズンになり、尚且つCOVID-19 が拡大してしまったことは非常に残念でした。サントラスト・パークでホーム用の白のジャージで登板する姿も見られていたかもしれなかったのです。

2020年のオプトアウトで肩肘のケアが出来たなら

 2020年に勇姿は見られませんでしたが、その代わりに、1年間の全休により、肩肘のオーバーホールが出来ていたら、良いなと思います。

 フェリックス・ヘルナンデスのそれまでのキャリアは、もう完全に勤続疲労という状態。2019年までのメジャー15シーズンで200イニング以上が8シーズン。190イニング台が2シーズン、150イニング台が2シーズン。

 最高はサイ・ヤング賞を獲得した2010シーズンで、34先発で249.2イニング。

 上記のブレーブス移籍決定時の記事に書かせていただいた通り、ファストボールのベロシティーはメジャー5シーズン目の2009年と2019年を比較すると、2009年には94.8-96.5mphあったものが、2019年には91-91.7mphまで落ちました。

 これは加齢による衰えというよりは投げすぎによる筋力のダウンが原因かと思われます。

 よって、この1年のレストで筋力がケアされていれば良いなと思う次第です。

オリオールズでチャンスを

 オリオールズはレフティーのジョン・ミーンズを中心にローテーションを回すでしょうから、右腕のフェリックスが入るチャンスは十分にあります。

 とにかく、このスプリングトレーニングで強いボールが復活するのを期待するばかりです。それにより武器のチェンジアップがますます活きて来ると思われます。

 活躍に期待したいと思います。

 フェリックス・ヘルナンデスは通算169勝136敗、ERAは3.42。サイ・ヤング賞1度、オールスター出場6度、最多勝1度(2009: 19勝)。また、パーフェクト・ゲーム達成は1度(2012年8月15日)など、輝かしい実績があります。

追記(現地2021/03/29):フェリックス、FAへ

 開幕ロスターからは漏れてしまう様相だったキング・フェリックスですが、現地2021年3月29日、残念ながらメジャーに残れないことが決定した模様です。キングはマイナー契約をオプトアウトし(=拒否)、FAとなりました。

 今スプリングトレーニングではERA 7.94で、3月16日以来、登板がありませんでした。ラフ・スタートとなったのは、どうやら肘痛も抱えていたという要因もあったようです。

 コンディション、年齢、それらを考えた場合、キングも決断するかもしれません。

 

 お読みいただき、ありがとうございました。

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